近くのショッピング・スクエアに夫と二人で散歩(エクササイズ)がてらに買い物に行ったら、ヘアリーメロン(Hairy Melon)という野菜を安売りしていました。
野菜や果物はこの八百屋で買っているんですが、よく季節の野菜や果物を安売りしています。今は秋の終わり頃ですが、ヘアリーメロンというのは今が旬なんでしょうかね。
これはトウガン(冬瓜)の一種だと思いますが、私は買ったことも食べたこともありません。
しかし、私達家族の間では有名な野菜なんですよ。
「ヘアリー」というのは、「毛深い、毛の多い、毛ざわりの荒い」というような意味ですが、なぜこの野菜が「ヘアリーメロン」と呼ばれているかと言いますとね、触ってみればすぐ分かりますが、細かい毛がみっしり生えていてザラザラしているんです。
毛深い脚や腕をカミソリできれいに剃った後、伸びて来た毛がザラザラしている感じに近いでしょう。
そして、なぜこの野菜がうちの家族の間で有名になったかと言いますと、それはもう20年も前のこと。
まだ幼かったうちの娘と当時メルボルンに住んでいた義妹(夫の妹)と私の3人で、リッチモンド(Richmond)という街を散策した日のことです。
最近行っていないので事情がよく分かりませんけど、当時はアジア系の人が多く住んでいる街でしたから、アジア食品店やアジア系の八百屋や雑貨店やビデオショップや美容院や、そりゃあもうありとあらゆるアジア系のお店が集まっていたんです。
ある八百屋の前を通りかかって、見たこともない野菜や果物の中で特に目を引いたのが「ヘアリーメロン」でした。
「ヘアリーメロン?どうしてそんな名前なの?」
義妹が触ってみたらびっくり。「うわっ!ホントにヘアリーだわ!」
それを聞いて、幼いうちの娘も触ってみました。
「グラニー(おばあちゃん)の脚みたい!」
この無邪気な発言に、義妹と私が涙を流しながら大笑いしたことは、昨日のことのように覚えていますよ。
お分かりだと思いますが、グラニーというのは義母(夫の母親)のことです。オーストラリアの女性達がすね毛を剃るのは、ごく普通のことです。
今度買って料理してみますよ。
美味しいのが出来たら、レシピに書いてウェブサイトに載せましょう。このエピソードのことも書いておこうかな!
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