2020年3月11日

新型コロナと米不足

欧米では新型コロナウイルス感染者数が激増していますが、それに比べるとオーストラリアの感染者数の増え具合は恐れる程のレベルではないと思うんですけど、それはやはり私がメルボルンに住んでいるからかもしれません。

シドニーの北西部では激増しているようですが、メルボルンの感染者数は現在12人です。私が住んでいる辺りではマスクをしている人を見かけることはありません。

それでも、ラジオを聞いているとウイルス感染を心配している人達が大勢いることが分かります。

「うちの娘が鼻水が出ているんですけど、新型コロナウイルス相談ホットラインに電話してもつながらないんです!」とパニックモードで電話をしてきた人がいたりね。

新型コロナウイルス感染の検査を受けたいという人達が、メルボルンの病院に列を作っている様子もニュースで見ましたが、ヴィクトリア州政府の担当者は、最近海外から帰国した人で呼吸障害が出ている人以外は、テストの必要はないと言っています。

それ以上の検査を必要とするような状況ではないということですけど、ある学校では先生の家族が感染したことが分かったとの理由で(その後その先生の感染も確認)、その学校が休校になったりしていますし、先日は70人も患者を診察していた医者が感染したことが分かったりしましたし、これから感染者が増えていくことは確実です。

いずれ、州内の学校が全て休校になる可能性もあるのだし、自分が勤める会社や仕事場で感染者が出ることも考えられるのだし、遅かれ早かれメルボルンにもそういう時が来るという前提で皆さん準備をしてくださいと州政府は言っています。

そして、感染を少しでも防ぐために自分にできることを、ちゃんと責任を持ってしてくださいよということです。

病気の時は仕事に行ったり学校に行ったりしないこと。人が大勢集まる場所を避けることと。そしてしっかり手を洗うことです。

こういうことを聞くと生活必需品の買い占めに走りたくなる人が出るのは分かるんですけどね。昨日行ったスーパーでは、米と小麦粉は売り切れていましたが、パスタやパスタソースはたくさん入荷していました。

トイレットペーパーもありましたよ。ポリッジ用のオーツ麦もあったし、買えなかったのは米だけでした。

米…

米はね、ないと困るんです、私。

アジア食品店でも売り切れでした。先日買ったお値段高めの輸入日本米も後一週間もすれば無くなるだろうし、どこかで短粒米を手に入れないといけません。

スーパーが早く入荷してくれると助かるんですけど。


でもね、短粒米が無くてもバスマティライスとかジャスミンライスとかのストックはまだあるんですし、パスタや麺やイモがあるし、パンも手に入る。贅沢言わなければ、食べるものはいくらでもある。そういう社会に住んでいることはありがたいことです。

もしもいつかコロナウイルスに感染しても、治療費や入院費の心配をしなくても治療を受けられる。そういう公的医療システムがある国に住んでいることもありがたいですよ。

現在感染者が激増中の世界ナンバーワン大国と言われる某国では、貧乏人は医療を受けられないそうですからね。その国でウイルスに感染したら、治ることを祈るしか無いんでしょう?

オーストラリアでは公共医療は無料です。順番待ちがひどいし、十分とは言えないけど、それでも新型コロナウイルス感染症の流行といった緊急事態においては、非常に頼りにできるし、いざとなったら助けてもらえるという安心感がありますから。

某国では、いまだに大統領が「インフルエンザのほうが大勢死んでる」「流行はすぐに終わるから心配するな」と問題の深刻さを全く理解できていない様子じゃあありませんか。

あんな人でも、また再選されるんでしょうかね。


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