2020年3月22日

都市部で品切れなら田舎の町へ

シドニーの西の方にある田舎の町の小さなお肉屋さんが、はるばるやって来た都市部住民によるパニック買いで大混乱したというニュースがありました。

日頃は一日当たり150人くらいのお客さんが来るというそのお肉屋さんに、連日何百人もの買い物客が押し寄せて、在庫がなくなるほどお肉が売れていると言うんですけど。

そこまでして肉が食べたいのか…

確かにねえ、私も度々目撃しましたよ。スーパーのお肉売り場がスッカラカンの空っぽになっているのを。

ただし、肉は売り切れても魚やシーフードはどこのスーパーでもあるんです。

私だったら、肉が手に入らなければ、魚やシーフードで十分だし、豆腐や卵でも十分だし、しばらく菜食生活になっても別に困らないんですけど。

オーストラリア人にとって「肉が無くなる」という危機感は、日本人にとって「米が無くなる」という危機感に近いのかもしれません。

実は、都市部住民によるパニック買いで混乱しているのは、お肉屋さんだけじゃあないそうです。

トレットペーパーやティッシュや石鹸や手洗い消毒液や鎮痛薬や小麦粉やいろいろ、スーパーやその他の販売店から姿を消した時に「近所の店で手に入らないなら人が少ない田舎の店へ行けばよい」と考えた人は多かったようで、田舎の小さなスーパーや薬屋などで都市部住民によるパニック買いが起きたんです。

田舎の町では、それらの小さな店以外に商品を手に入れられる場所は無いわけですからね、それらの店から商品が消えてしまったら住民は大変困るわけですよ。

ただし、今になって分かったことは、買い占めていた人達の中には、転売して儲けを企む悪者達も大勢いたということなんです。

政府は、断固としてそういう悪者達を取り締まると言っています。絶対に突き止めて懲らしめてやると言っています。「やれるものならやってみよ、我々は見張っているぞ!」と言っています。

Amazon も eBay も、そうした品薄商品を高値で売ろうとする人達をサイトから削除しているそうですが、イタチごっこでなかなか削除が追いつかないんですって。

社会の危機や人々の苦難を利用して儲けを企む輩には、思い知らせてやってもらいたいものです。


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