2019年7月16日

リサイクルよりもごみ削減

タイトルどおり、私は方針を完全に転換しました。

リサイクルに関心を失ったわけではありませんが、少なくともプラスチックごみのリサイクルは、期待しないことにしたのです。

空き缶やガラス瓶は、一応ですけど、これまで通りにちゃんと中を洗浄した後、リサイクルゴミ容器に入れて出しています。しかし、プラスチックごみは、大きなミルクボトル以外は普通のごみとして出しているのですよ。

と言いますのはね、

このブログでも度々話題にしているオーストラリアのごみ処理事情ですけど、各家庭には自治体から3種類の大きな容器が支給されましてね、実際には購入することになり、容器代金とごみ処理費用を自治体に支払うという形になるわけですが、容器の一つは、埋め立て地行きとなる普通のごみです。焼却処分されません。オーストラリアにそういう施設はありません。全部埋め立てです。埋め立て地周辺の臭いや汚染が問題になっています。

後の二つは、庭から出る植物性のごみ用とリサイクルごみ用の容器です。

ごみ収集や処分は、自治体と契約したごみ処理&リサイクル業社が行います。即ち、ごみ処理はビジナスなのです。自治体は相当なお金を支払っています。

植物性のごみは粉砕されて堆肥となり、利用されます。

さて問題のリサイクルごみですが、リサイクルごみは、以前は分別していましたが、現在は全て一緒くたに容器に突っ込みます。PETボトル、ガラスびん、アルミ缶、スチール缶、プラスチック、紙製品、そうしたものです。これにリサイクルできないものまで突っ込んで出す人もいますし、私のように洗浄してから出す人は多くないでしょうから、分別作業は大変だろうと思うのです。

大変ではあっても、分別はちゃんとやっているようです。ところが、オーストラリア国内ではリサイクルなどほとんどやっていないというのが現実なのよ。

以前はお金を払えば引き取ってくれていた中国が、ごみの受け入れを止めたもんだから、

リサイクル業者は、さあ困った!

集めて分別はしているけれども、実際にはリサイクルなどしていないリサイクル業者は、じゃあどうしているのか?

良心のあるところは、自社倉庫に溜め続けて破綻寸前!良心のないところは、こっそり隠れて埋めている!

そして最近、収集はして分別もしたけどリサイクル価値のないプラスチックごみを、中国以外の国々に引き取ってもらっているという事実が報道によって明らかになり問題となっています。それらの国々は、もちろんリサイクル施設の充実した先進国ではありません。開発途上の貧しい国々ですよ。

そうした国々の貧しい村々に、オーストラリアのプラスチックごみが、埋め立てられるわけでもなく、ただ投棄されているのです。

自分のゴミを、他所の家の庭に捨てているようなものです。

そんなことなら、どうせリサイクルなんかしないと分かっているプラスチックごみは、せめて「自分ちの庭に捨てる」ようにした方が良いと思いまして、普通のごみとして出しているというわけです。

そして、

そういうごみを出すのは、

本当に気がひけるので

とにかくプラスチックごみが出ないように、買い物の際に注意しています。注意しても出ますけど、減らすことはできています。


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