日本人としては、病気の時に咳やくしゃみをする場合に、口や鼻を手で覆うのは当たり前のこと。そして、感染力の強い新型コロナウイルスの感染が拡大する今は、手を頻繁にしっかりと洗うことが大切です。
ところが、オーストラリアでは、
咳やくしゃみは肘の中へ!
というのが盛んに奨励されているんです。
肘って、もちろん腕の関節のことです。咳やくしゃみが出る時には、ティッシュが間に合いませんからね、肘で口や鼻を覆って、肘の内側へ向けて行なえということですが、それだと服の肘の部分が飛沫で汚染されてしまうじゃあないのと思うんですけど。
あと、
ティッシュを使って鼻をかめ!
というのが盛んに奨励されています。そして、その際に、
鼻をかむのに使ったティッシュは捨てる!
というのが重要であると言われています。
どうしてそんな当たり前のことをわざわざ教育しているのかと言いますと、ティッシュで鼻をかむのは当たり前ではないからです。そして、その使用済みティッシュを捨てることも当たり前ではないからです。
実はですねえ、
多くのオーストラリア人は、鼻をかむのにハンカチを使うのですよ。
ハンカチですからね、一度鼻をかんだらゴミ箱にポイッというようなもったいないことはしません。使用後、そのハンカチはポケットあるいは服の袖口に押し込んでおきます。
そして、くり返し同じハンカチを使って鼻をかみますので、だんだん乾いた部分が無くなってきます。クシャクシャになってくるハンカチの乾いた(あるいはあまり湿っていない)部分を探す動作をするのがオーストラリアの風邪ひきさんの特徴といいますか。
鼻かみに使用したハンカチが、ポケットや袖の中で乾き、カリカリに固まったものを「クランチーハンキー(Crunchy Hankie)」と呼びます。
これについては、以前にも「勘弁してョ!ハンカチで鼻かみ」という記事に書いたことがありますので、ぜひお読みください。
こういう習慣がありますのでね、鼻かみにティッシュを使用する人も、そのティッシュをゴミ箱に捨てずにポケットや袖の中に保存しておいて、繰り返し使用することが多いのです。
ですから、「鼻をかむのに使ったティッシュは捨てなさい」という教育も必要になるわけです。
ところ変わればなんとやら… なのですけど、
私は肘の中にくしゃみはできません!
服が汚れるでしょ?
くしゃみや咳にこそハンカチ、あるいはマスクだと思うんですけど。
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