2020年3月26日

日本は大丈夫なのか

「Flatten the Curve(カーブを平らに)」というフレーズを毎日耳にします。

このカーブというのは「曲線」、すなわち折れ線グラフ(図表)で上昇を表す曲線のことです。欧米はもちろんのこと、オーストラリアでも新型コロナウイルスの感染者を表すグラフの曲線は大きく曲がって急上昇を示しています。

ヴィクトリア州政府が州内の感染者データをライブ表示しているサイトがあるのですが、そのサイトのグラフは今日の時点でこのような状況です。


これまでの感染者は、中国からの旅行者とかイランからの帰国者とか、外国から入国した人に限られていたのに、ここ10日間で急増して、あっという間に500人を超えました。

「カーブ(曲線)を平らにしよう」というのは、この上昇を抑えようということなんですけど、どうせ経済的な影響や失業者の大発生を覚悟で取り組むのなら、平らにするのでは不十分だ!

Bend the Curve(カーブを曲げよう)!

という声も聞こえます。

上に曲げるんじゃあありませんよ、もちろん。下に曲げる、すなわち感染者数を減少させるということです。

ヴィクトリア州でも、ついに3人の死者が出ました。

感染者のほとんどは、海外からの入国者・帰国者とその関係者だそうですが、市中感染が増えていくことは確実です。それを防ぐにはとにかく人が集まらないようにする必要があるわけで、そのために「外出を控えてください」「家にいることができるなら家にいてください」という事になっているわけです。

人が家から出ないようにするために、また人が集まる機会を減らすために、多くの場所が閉鎖され、お店が閉まっています。食品や生活必需品を売る店は開いていますが、一度に大勢の人がお店に入らないようにしなければなりません。

お葬式は参加人数が10人までならおこなうことができますが、その際にも1人当たり4平方メートルの距離を確保することが必要です。

こういう状況の社会に住んでいると、お花見に大勢の人が出かけたり、イベントに数千人が集まったり、相変わらず満員電車で通勤したりしている日本は、

大丈夫なのか?

と思いますよ。

危機感がなさすぎるのか、実際に感染拡大の危険がないのか。

自分達は大丈夫と思って油断しているうちに、実は感染者がどんどん増えていたということではなければいいですけど。


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