日本に住んでいた頃、一番好きな季節は冬でした。「晴れの国」とも呼ばれる岡山県では、冬は確かに晴れの天気が多くて中南部では滅多に雪は降らないので、朝起きてカーテンを開けたら雪景色だったなんていうのは特別でした。
青空に風花(かざはな)が舞うのを見るのも好きでした。氷が張ったり霜が降りたりしているのを見るのも好きでした。石油ストーブのにおいも好きでした。いろいろと生活に不便を生じることも多かったですけど、冬が一番好きでした。
ところが、メルボルンの冬は面白くないんです。雪がチラチラすることすらありません。ただジトジトと雨がよく降るので草地が緑色になり、山は常緑なんですから冬になると景色が緑色になります。寒さも中途半端なので、冬が終わって春が近づいて来る喜びみたいなものも感じません。
そもそも、私にとっての春は花粉症の季節ですから、春が近づいて来ると憂鬱な気分になるだけです。夏はとにかく暑いので最悪です。メルボルンにはクールチェンジというのがあるから40度超えの暑さも耐えられますが、今はエアコンのない家に住んでいますし、夏は忍耐の季節です。
そんな夏が終わり涼しくなる秋、花粉も飛んでいないので家の外にも安心して出られますし、秋はメルボルンの一番いい季節なんですよ。
今日から、イースター(復活祭)です。熱心なキリスト教徒でもない限り、イースターはただの4連休です。毎年イースターの頃には朝晩が寒いくらいになるのですが、今年のイースターは例年より少し早いのもあって寒くはありません。
昨日は素晴らしい秋晴れの一日でした。パンに塗るバターが無くなったから買って来てくれと頼まれていたので、運動を兼ねてスーパーまで歩いて行きました。家を出た時には、半袖では少し肌寒いくらいでしたが、お日様の下を歩くと汗ばむくらいの天気でした。
私達が住んでいる家から数軒先の家の玄関前に、大きなユーカリの木があります。その家を建てた時に植えたものではなく、敷地に元々あった木をそのまま残して家を建てたのだと思います。
見事な木なんですよ。玄関のすぐ前にありますから、大枝が折れたら家を直撃するでしょう。危ないですけど、この辺りでは木を切るには市から許可が必要です。それに、こんなに大きい木を切るのは業者に頼まないと無理ですからね、枝を1本切るだけでも相当な費用がかかるでしょう。
うちの夫は、こういう木を切る仕事を知人に頼まれると、休みの日にアルバイトとしてやっていました。収入のためもあったでしょうが、木を切る仕事が好きだったからです。
ロッククライミングに使うようなロープや道具を使って木に登るんですよ。ずいぶん高いところまで登ります。住宅地にある場合、ただチェーンソーで切って落とすわけには行きませんので、切った枝をどうやって安全に下ろすかを考えるのも好きなのです。
このブログでも「木を切るお父さんはカッコいい」とか「サルも木から落ちて死ぬ」とか、度々話題にして来ました。夫の目が悪くなってからは、息子がアシスタントとしてついて行っていましたけど、もうこういう仕事は出来なくなりました。
ユーカリの木もそうですが、オーストラリアの植物は一年中色が変わらない常緑のものが多いです。私たちが住んでいる家の周囲も緑の木ばっかりですが、葉っぱが色づく木を植えている人もいます。
この木は、うちの近所で秋を感じられる数少ない木の1本です。こういう木を見ると心が和みます。
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