ヴィクトリア州各地にあるダムの貯水量がこの1年間で20%近く減り、現在は61%にまで下がっており、このままでは水道の使用制限が始まる可能性があるというニュースを読みました。
2009年に「ブラックサタデー」と呼ばれる甚大な被害が出た森林火災が起きた頃、ヴィクトリア州では長引いたエルニーニョの影響で10年近くも降雨不足が続き、各地のダムは干上がりかけていました。
森林や草地が乾燥し切っていたところへ、百年に一度あるかないかという高温強風の天気になって、大規模森林火災が発生したわけなんですけど。
ダムが干上がりかけていてもメルボルン都市圏では断水することはなかったのですが、水の使用については様々な制限が設けられました。庭や芝生への水撒きやホースを使った洗車などは禁止になりましたし、シャワーは4分以内にしましょうといった節水キャンペーンが行われました。
義母(夫の母親)の家に近いマルンダ貯水ダムを見に行ったのを覚えていますが、底が見えそうなほど干上がっているのを見て怖くなりました。家族旅行で行ったバララットという街では、レイク・ウェンドリー(Lake Wendouree)という湖が枯れた草っぱらになっていました。メルボルンオリンピックでヨット競技が行われた場所だったんですけど。
10年間もほとんど雨らしい雨が降らなかったわけで、危機感が深刻になったヴィクトリア州では、州政府が莫大な予算を投じて「海水淡水化プラント」(Desalination Plant)を建造したんですよ。海の水を真水に変える工場です。
しかし、その「海水淡水化プラント」が完成した2012年には干ばつは解消していてダムの貯水量も80%以上に回復していましたので、この「海水淡水化プラント」が使われることはほとんど無かったんです。
当初のプラント建築費用だけで35億ドルかかり、使わないのに年間の維持費が毎年7億ドル以上かかると聞くこの「海水淡水化プラント」が、ついに必要になるんでしょうかね。そうなると水道料金の値上げが心配です。
メルボルン都市圏の人口は、私がここに住み始めた1993年には3ミリオン(300万人)でしたが、調べてみたら昨年は5ミリオン(500万人)を超えているんです。現在はおそらく550万人を超えているそうで、近いうちに600万人を超えると思われます。
メルボルン都市圏に限らず、ヴィクトリア州全体でも人口は増えているんだそうですよ。自然な人口増加に加えて、海外からの移民や国内の他地域からの移住者が要因と言われています。
2000年代にダムが干上がりかけた頃の人口は400万人もいませんでしたが、現在は550万人を超えているんです。水の需要もその分多いわけですからね、再び同じような水不足になると問題はより深刻ですよ。
乾燥大陸とも言われるオーストラリアですから、水は有限な資源だという認識を持つことが大切です。日頃から節水に取り組むことが大事だと思います。
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