2021年12月13日

カローラの悲劇とクレオール料理

昨日は朝からくしゃみとは鼻水がひどかったんですよ。

以前「くしゃみと100メートル走」という記事にも書きましたけど、「ハックショーン!」と大きなくしゃみを1回すると100メートルを走ったくらいの4キロカロリーを消費するそうです。

大きなハックションを10連発もすれば1キロ走ったのと同じってことで、本当かどうかはよく知りませんけど、くしゃみがひどい日の疲労感は半端ないです。

一日で100回くらいくしゃみをする日もありますが、100回って100メートル走100回分、つまり10キロ走ったのと同じカロリー消費ということじゃないですか。

鼻をかむのだって体力要りますからね、昨日はかなり疲れていました。

しかし、

私には大仕事が待っていたのだった!

大仕事と言うとちょっと大袈裟ですが、大仕事の気分だったんです。

夫が仕事から帰宅したら、メルボルンのアパートに住み始めた娘の荷物をアパートに運んでから、家族でレストランで食事をするということになっていたんです。

家族でレストランで食事なんてめったに無いことですし、娘が住んでいるブランズウィック(Brunswick)という街周辺には星の数ほどのレストランがあるのでして、それは楽しい日曜日の夕べになるに違いなかったんです。

しかし、運転手を務めてくれるはずだった息子が、またもや具合が悪いと言い出しましてね。あの人は、苦手なことやストレスを感じるようなイベントがある度に具合が悪くなるのです。

日曜日の夕方にメルボルン市内まで車を運転して行くというのは、私だってストレスを感じますよ。昨日は大変疲れていましたから、なおさらそういうことは避けたかったのですけど、息子が行かないということになると、私しか運転できる人がいませんから仕方がない。

夫が帰宅してシャワーを浴びてから、二人で出かけました。

日曜日でしたから少しは交通量も少ないだろうと期待していましたが、高速道路は車でいっぱいで、市内に入ったらいつもと同じ渋滞でした。

アパートに近づいてからは夫の指導が始まりましてね、私はどの道を使って行ってどこに車を停めるか考えていたんですけど、どこで右折して、どの道をどう曲がって、どこに車を停めるかとかいろいろ言うから大変なんです。

道路は混雑していたし、私は疲れていたせいか頭がフラフラしていましたし。

アパートの裏にある石で舗装された古そうな路地に車を停めて、夫が荷物を持って上がりました。一方通行の狭い道ですから、他の車が来たら車を動かさないといけませんので、私は車の中で待機していました。もしも他の車が来たら、アパートのある区画を一周ぐるりと回って戻って来いと夫に言われていました。

アパートの裏にはゴミを出す場所があって、そのスペースにアパート寄りに停めれば他の車が来ても一周して来なくても済むと思った私は、車を動かすことにしました。バックで。

ガツン!

ミラーでは見えなかった何かがありました。

外に出て見ると、植物を植えてあるボックスでした。木製のように見えましたが木製ではありませんでしたから壊れませんでした。

壊れたのはカローラのバンパー!

壊れたと言うよりも、深く細長くへこんで傷が付いたと言った方が正しいです。傷だらけのカローラですが、最も大きな目立つ傷となりました。(泣)


バンパーもへこんだけど私の気持ちもへこんだ後、夫と娘がやって来ました。どのレストランに行くか車の中で相談し、娘と息子と夫が行ったことのあるニューオリンズ料理のレストランに行くことにしました。

先日、そのレストランで娘の友人のジャズピアニストと歌手のカップルが演奏するというので、その人達に一度会いたかった夫も一緒に行ったのです。

ピアニストの方も歌手の方も生まれつき目が見えないのですよ。

娘はメルボルン大学でお二人と知り合ったそうです。最初に親しくなったのはピアニストの男性の方で、非常に頭が良く、知識が豊富で、興味深い方なんだそうです。

息子は、ちょどその日にメルボルンで友人に会って近くにいたので、ついでに行って一緒に食事をして帰って来たのです。

そのレストランは「The Moldy Fig」というレストランです。ニューオリンズ発祥のクレオール料理やケイジャン料理を出す店ですが、夫はそこの料理は気に入っておらず気がすすまない様子でしたけど、ニューオリンズに行ったことも将来行くこともないだろう私が、本物のクレオール料理を食べてみたいと思って行くことにしたのです。

問題は駐車でした。

道路にはびっしり車が停まっていて、車を停められるスペースはありませんでした。夫の指導に従って狭い路地にも入り、やっと見つけたスペースに縦列駐車を試みましたが、1回目は失敗。

隣りで大きなため息をつく夫のせいで緊張しましたよ。自分が期待している通りに車が動かないとイライラするのは分かりますけどね、自分が運転しているんじゃあないんだから、

ああだこうだと言うなよ!

レストランでは、ケイジャン・クレオール料理の3大有名料理「ガンボ」と「ジャンバラヤ」と「シュリンプ・クレオール」を頼んで3人でシェアしました。

感想はね、

こんなものか…

「ガンボ」も「ジャンバラヤ」も「クレオール風エビ料理」も自分で作ったことはあるんですよ。似たような料理をウェブサイトにも載せていますが、正直言うと「私の料理も負けていないな」と思いました。

米が一番の違いでしたね。ちゃんと炊けていない米のようなやや硬めの食感が、私が炊飯器で炊く米とはまったく違いました。

一度食べたらもういいですという感じでした。

店内はこんな感じ。行ったのが6時過ぎと早かったから他の客がいませんでした。奥の別の部屋にはいたようですが。


食前に、夫は「ハリケーン」という有名なカクテルを、娘は「シトラス・ミストレス」というカクテルを頼み、二人は楽しんでいましたがね、運転しなくちゃあいけない私はお酒は飲めないのです。

だからお酒を飲まない息子も一緒に来てくれたら良かったんですよ。

実に満足感の乏しい久しぶりの外食でした。

その後また40分くらい運転して帰って来たわけですし、カローラは傷ついちゃったし、家に戻ったらたちまちくしゃみが出始めたしね、

マジで疲れた日曜日でした。


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2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。我が家では夫は免許は持っているものの、運転しません。
    理由は夫は資格で仕事をしている身なのですが交通事故などを起こすと
    資格に影響があるのだそうです。私は厳しすぎたか貧困からか車を運転する
    ことを許さなかった義両親のせいだと思います。
    ですから日ごろは私だけが高いドイツ車に乗って子供たちからは
    「ママの乳母車」と言われながらテニスクラブや筋トレに行っています。
    夫は自分は運転しないので言い訳か、見栄か、自分は乗らないのに高い車が
    好きです。
    夫は歩いていけばもっと運動になるのに、と言いますがそんなことをしたら
    運動する元気が無くなると思って歩きません。
    普段は何も問題が無いのですが、週末に買い物やそのほかの用事で
    車で出かけようとすると「手伝うよ!」と一緒に乗ってくれます。
    さて、ここからが問題です。カーナビが何か「あとXXメートルで左折」みたいなことを言いだすと
    同時に夫も必ずしゃべるのです。あれは不思議な現象だと思うのです。
    私はわかってても黙っててと言ったり、地理がわかっているときはうん、とか言うだけですが
    カーナビのお世話になりたいときにはカーナビが何と言っているか聞こえないし夫になんといっていた?と聞くと耳が遠くなったんじゃない?などと言ってふざけて教えてくれなかったり
    音量を上げるとこんなに大きくしなければ聞こえないの?!?と大騒ぎしてうるさいのなんの。
    長時間のドライブの時にはカーナビと同時に喋らないでと何度も言わなくてはなりません。
    一人で運転してれば静かにドライブを楽しめるのに。

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    1. 仲の良いご夫婦のようで微笑ましいエピソードですね。言わずにいられなくなるんですね、snowmanさんのご主人もうちの夫も。カーナビとご主人、同時に2つの声を聞き取るのは難しいですよね。私はカーナビは苦手なので、運転する前にグーグルマップで学習して、どの道をどう行ってどこに車を停めるというのを頭に叩き込んで出かけるんです。それなのに自分が学習していない道を行けと言われて、ああしろこうしろと言われると、まったく知らない未知の道を行っているのと同じですから、本当にストレスがたまります。

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