2021年12月11日

オーストラリアの牡蠣はバカ高

先日、日本の料理本を見ていたら「牡蠣の土手鍋」というのに目が止まりましてね。

そうだなあ、日本ではこうして鍋に牡蠣を入れるとか、佃煮にするとか、炊き込みご飯に入れるとか、もちろん牡蠣フライとか、牡蠣料理というのがいろいろあるんだよなあと、大変懐かしく思い出しました。

オーストラリアにも牡蠣はありますから、作ろうと思えば作れますけどね、

値段がバカ高!

とてもお料理に使える食材ではありません。

オーストラリアの牡蠣は基本的に生食用ですから、上殻を取り除いた状態で売られています。そして、サイズも小さいです。

私が生まれ育った岡山では、瀬戸内でとれる牡蠣が殻付きあるいはむき身で売られてまして、鍋に入れるやつなんて大きくてプリプリで、特別に牡蠣を取り扱っている魚屋に行かなくてもスーパーでも簡単に手に入ったものですが。

そういう牡蠣を見慣れて育った者には、オーストラリアのちっちゃいバカ高い牡蠣には、ホントにがっかりさせられるのです。

12個入りで20ドルから25ドルというのが相場でしょうか。1個2ドルという感じですからね、日本的に言うと1個200円です。レストランでは6個で20ドルくらいしますよ。

しかも、何度も言いますけど小さいんです。

うちの夫が、ある時、牡蠣の業者と知り合いになり、オーストラリアの牡蠣はどうして小さいのかたずねたことがあるんですよ。

オーストラリアの牡蠣が小さいのは、小さい種類の牡蠣だからではありません。レストランで生牡蠣を提供するお皿に1ダース(12個)を乗せられる大きさの時に収穫しているからです。

それ以外に理由はないんですって。

もっと大きくできるけれど、大きすぎると生食に向かないし、お皿に12個乗らないからなんですよ。

オーストラリア人の多くは、生牡蠣なんて食べません。食べたことがないという人が多いと思います。生臭くて気持ち悪いと言う人も多いのではないでしょうか。

私は、いつだったか義母に食べ残った牡蠣をもらってフライにしたことがありますが、あれを誰に食べさせたか覚えていないんですけど、食べた人は牡蠣フライを食べて感激していましたよ。生牡蠣とはまったく別物の美味しさだと言っていました。

そうでしょうよ!

牡蠣フライは美味しいです。

生食一辺倒で、牡蠣料理というものが存在しないので、牡蠣の美味しさを知らないんですよね。いろんな食べ方ができるのになあ。

でも、あんなに小さくてバカ高いとお料理に使うことは難しいですから、お料理したくても作れませんけど。


牡蠣だけじゃあありませんよ。

オーストラリアの物価は高いですから、食品も日本と比較すると何でも高いのですけど、特に高いと思うのが魚やシーフードです。

タコなんてめったに魚屋で見かけませんが、ちょっと手が出ない値段です。お刺身なんて家族四人分となると目玉が飛び出る値段ですから、買ったこともないです。

ただね、息子も娘も家を出て夫と二人暮らしになったら、お値段高めの食材も時には使えるかなと思います。高額なお刺身も二人分なら時には楽しめるでしょう。

牡蠣もね、時にはお料理に使えるかなと思います。

これは牡蠣のフライ


オーストラリアに住んで30年近くになりますが、牡蠣フライを作ったのは義母に残り物の牡蠣をもらった時とレシピをウェブサイトに載せるためにこの写真を撮った時の2回だけ。

つまり食べたのも2回だけということです。


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3 件のコメント:

  1. でもオーストラリアの牡蠣は美味しいです。夫も私も原則的に旅行中は牡蠣は食べないということにしていますが、いつかオーストラリアのキャプテンクックの船上ランチでいただいた牡蠣は最高でした。二人とも気を付けているものの美味しいのを知っているので確信犯で「ついうっかり」いただいてしまいます。夫はウルルの夜のディナーツアーに行っていただいた牡蠣は人生の最高の牡蠣だった、と今でも言います。日本では大きく育てすぎです。夏でも地方に旅行すると岩ガキが出てきますがステーキ皿ぐらいの大きさの殻です。二人でオーストラリアの牡蠣を食べたいね、と異口同音に言いました。そんな生牡蠣なんてゾンビにかじりついているみたいです。

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  2. そうですか、やはり美味しいですか。生食用に特化して育てられていますからね、小さくて食べやすいでしょうし。私は焼いたりスモークしたり煮たりした牡蠣の方が断然好きです。料理用に少し大きめに育てたものも販売されているといいのですけどね。

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  3. オーストラリアの方々は料理した牡蠣は召し上がらないのですか。どこででも見たことが無いと
    思っていました。本当にそちらの生牡蠣はおいしいです。レモンがあれば他に何もいらないぐらいです。牡蠣自体の身がしまっているのです。私はプロのお寿司屋さんが使う道具を売っているお店にいって道具を買ってきて使っています。(貝はがし、と言うのだそうです。)それを使って新鮮な牡蠣があれば生でいただいています。
    あれが好きな時に食べられるとはオーストラリアに住む特権です。日本の養殖業者にあんまり大きく育てないで、とお願いしたいぐらいです。

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