2021年12月21日

料理の味見ができる人

私は自分の味覚には結構自信があります。

ですから、ちょっと味見をすれば何が足りないとか何を加えたらもっと美味しくなるとか、そういう事は分かるんです。でも時々、味見のし過ぎで味が分からなくなったりしますし、他人の意見も聞きたいものです。

そういう時には、うちの娘に味見をしてもらっていました。

「気持ち塩が足りないかも」「もう少し甘い方がいいと思う」「何かピリッとするものを入れたら?」「酢が強すぎる」などといった意見をもらえますので、新しいレシピを作る時などは娘の意見は役立ちます。

ところが、もう娘はこの家に住んでいないのですよ。

我が家には夫と息子しかいないんです。

先日、豚の角煮どんぶりを作った時ですが、普段は入れない八角とかニンニクを入れたりしたのと、肉の量が違ったせいで味付けに自信が持てませんでした。

その時、居間にいたのはうちの夫。

人並み外れた音痴である夫ですが、人並み外れた味音痴でもあります。

その味音痴ぶりについては時々このブログでも話題にしておりまして、「味覚の個人差とチキンカツ」という記事にも書きましたけど、夫は唐辛子の「辛味」には敏感ですが、それ以外の味については「美味しい」か「美味しくない」かの味覚レベルなのですよ。

トンカツとチキンカツの違いも分からない人に、豚の角煮の味付けについて意見を聞いても意味がないとは思ったんですけどね、その豚の角煮どんぶりを食べてもらいました。

いつもと同じように味付けしたけど、八角とニンニクを入れたせいで砂糖と醤油の量がこれでいいのか悩んでいるのだと話しましたところ、

「う〜ん…いつもよりちょっと硬い」
「硬さはいいの、問題は味なの」
「う〜ん…ちょっと硬いけど」
「今日は圧力鍋で煮なかったし、煮る時間が足りなかったの」
「う〜ん…」
「八角とニンニクを入れたから味が違うでしょ?」
「そうなの?」
「どう?甘すぎる?もうちょっと醤油?」
「う〜ん…美味しいよ」

ダメだわ…

この人に聞いてもどうにもならん。


先日お好み焼きソースを自作しました。日本のサイトにも自家製お好み焼きソースのレシピはよく載っていますが、とんかつソースとか日本のウスターソースを使って作るレシピでは役に立ちません。

私は、オーストラリアはもとより世界のどこに行ってもまず手に入ると思われる材料だけでおたふくのお好み焼きソースに近いものを作りたかったんです。

使った材料は、

  • 砂糖
  • Lea & Perrins のウスターソース
  • Heinz のケチャップ
  • キッコーマンの醤油
  • オイスターソース
  • コーンスターチ(とろみ付けのため)

何度も作ったことがありましたが、その都度材料の配分が違っていましたから、つまりテキトーに作っていたわけで、おたふくのソースと味を比べてみたこともなかったのです。

そこで、家にあったおたふくのソースと味比べをしながら試作を重ねていくうちに、だんだん味が分からなくなって来ましてね、口を水ですすいだり、他のものを食べたりして味覚をリセットしながら作りました。

自分でも良く分からない微妙な味加減なんですから、居間にいた夫に聞いても何の役にも立ちません。そこで、ミミズが出る部屋で絵を描いていた息子に聞いてみました。

「この2つのソースのうち、1つはおたふくのソースでもう1つはお母さんが作ったやつ。ちょっと味見をしてみてくれる?」
「(味見をしてすぐに)これが作ったやつ?」
「そう!やっぱりだいぶ違う?」
「ケチャップ入れたの?」
「うん、入れた」
「ちょっとケチャップの味が強すぎるかも」
「減らした方がいいと思う?」
「うん絶対減らした方がいい」

とこのように、貴重な意見をくれましてね、ケチャップを減らして作ったお好み焼きソースは、やっぱりおたふくのソースにはかなわないんですけど、市販のお好み焼きソースが手に入らない所に住んでいる皆さんには、役に立つかもしれないと思いました。

この手作りソースなら多くの国で作れるはずですから、お好み焼きを楽しんでいただけるのではないかと思いましたので、ウェブサイトに載せておきました。レシピはこちらです。

どうやら、うちの息子は味覚に関しては、夫ではなく私の遺伝子を受け継いでいたようです。

これからは、味見は息子に頼むことにします。


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