2016年12月2日

「靴下のかかとの編み方」図解説明(2)

両端にラップ・アンド・ターンを繰り返すことで傾斜をつけた後の処理ですが、ここで紹介しているやり方は通常のラップ・アンド・ターンの方法とは異なります。キーワードはねじり目!

この独特の方法で処理するから穴が開かないんです!

表側から始めます。

左へ編み進めて、一番最初の(つまり一番内側の)「ラップ」のところに来たところです。

「目をラップしている糸」でねじり目を作るのですが、その時に糸を「ねじる向き」は常に同じにします。ティーナさんのやり方では、左側は時計回り、右側は反時計回りの向きにねじっているようです。


ラップしている糸を時計回りにねじって表編みをする

ねじり目ができました


裏返したら、今作ったねじり目は編まないですべり目にし、次の目から裏編みで反対側へ編み進めます。

一番最初の(つまり一番内側の)「ラップ」のところに来たら、同じように「目をラップしている糸」をねじってねじり目を編みますが、ねじる方向に注意します。この時、ラップしている糸の表側にある部分をすくってくださいよ。


反時計回りになるようにねじって裏編みをする

ねじり目ができました
ひっくり返して表側にしたら、今作ったねじり目は編まないですべり目にし、次の目から表編みで反対側へ編み進めます。

先程作ったねじり目の手前まで編んでください。

さて、ここからですよ!

ねじり目ねじり目を作るのに使った糸が巻きついている目の両方を、右上2目一度にします。要するに作ったねじり目が上になるように2目一度で編むのですね。


右上2目一度に編んだら、「次の目をラップしている糸」をねじってねじり目を作ります。さっきやったのと同じ!

裏返して、その作ったねじり目は編まずにすべり目にし、次の目から裏編みで反対側へ編み進めます。さっきやったのと同じ!

先程作ったねじり目の手前まで編んでください。

ねじり目ねじり目を作るのに使った糸が巻きついている目の両方を、一度に裏編みします。つまり左上2目一度(裏編み)をするわけです。



2目一度に編んだら、「次の目をラップしている糸」をねじってねじり目を作ります。さっきやったのと同じ!

裏返して表側にしたら、その作ったねじり目は編まずにすべり目にし、次の目から表編みで反対側へ編み進めます。

これを順次繰り返して、ラップ・アンド・ターンを処理していくわけです。

一度分かってしまえば簡単よ!

一番端のラップ・アンド・ターンをしていない目のところまで来たら、その目は普通に編めば良いのです。でもきつめに編んでください。

休ませておいた「甲側」に移って甲側を編み進め、また「かかと側」に戻ったら、ラップ・アンド・ターンをしていない最初の目(一番端の目)を普通に編んだ後、次の目ねじり目は忘れずに2目一度してください。

これでかかとが完成です。

ここで、もう一度ティーナさんの動画を見てくださると、よく分かるはずです。


この方法よりももっと簡単で、しかも穴が開かない「かかとの編み方」をご存じの方があれば、ぜひ情報をシェアしてくださいね!

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2 件のコメント:

  1. 分かりやすい解説をありがとうございます。
    動画を見ると一番端のラップされてない目は
    シンカーループをすくってねじり目にしているように見えますね。
    あと、表目のすべり目は日本のとは違って
    右針の入れ方が表目を編むようにするのですね。
    初心者なのでどっちがいいのか分かりませんが
    なにか意味があるのでしょうか。

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    1. コメントありがとうございます。「シンカーループをすくってねじり目にしているように見える?」そうかっ、そうだっったかもしれません。それと、針を入れる方向を変えると目があっちにねじれたりこっちにねじれたりしますけど、目をねじるために通常とは違うように針を入れることがあります。

      私はね、編み物なんて自分流を作っていけば良いんだと思うんです。編み物歴だけは長い私ですけど、所詮はシロウトで、ずっと自己流でやって来ました。「どっちが良いんだろう」と思ったら両方でやってみて、結果にさほど違いがなければ自分が楽な方の編み方で、あるいは他人がオススメの編み方でも自分流にアレンジしたりと。

      楽しんでやりましょう。(最近編み物をする時間がさっぱり無いのが悲しいですが。)

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