2023年11月1日

何これえ!と叫んだ不動産サイト

オーストラリアでは、売買&賃貸不動産を探せるウェブサイトはもちろんいろいろあるんですが、最大手で最も人気があるのは「realestate.com.au」だと思います。

私達が長年賃貸物件探しに使って来たのもこのサイトですし、今回もこのサイトで引っ越し先の家を見つけました。

私達がこれまで10年間住んできた義妹(夫の妹)所有の家ですが、義妹が売ると決めたので引っ越したわけですけど、先週の金曜日にこのサイトに掲載されると聞いていましたが、やっと昨日掲載されました。

この家なんですがね、写真を見てびっくり仰天しましたよ。

何これえ!

全部合成じゃん!

これは私達が住んでいた家だとは思えません。全く別の家です!

まず1番最初の写真ですけど、道路に面したゲートから家全体を撮した写真ですが、これは合成じゃあないと思うんですけど、実際の家とは月とスッポンですよ。

かなり加工しているようですが、

いつ撮った写真なの?

ゲートはツタに覆われて番号なんて見えなくなっているんですけど、ツタの葉っぱなど1枚も見当たりませんし、生えている木がどれも小さい!

私達が住み始めた10年前にはすでにツタが生えていたんだから、それよりも前に撮った写真なのは確実です。不動産屋はこういう古い写真も広告に使うんですね。

現実と違い過ぎるんですけどねえ。

次の写真は、玄関を入ってすぐ横の居間です。入ってすぐのところにイケアのソファとテレビがあって、夫がいつもそこでテレビを見ていたわけです。薪ストーブの近くにはイケアの椅子を一つ置いていて、読書や編み物に使っていたんですけど。

何なのよこれは!

実物の2倍以上広く見えるし、いきなり豪邸感が出ています!

次々に写真を見て行って、腰を抜かすほどびっくりしましたよ。私達が住んでいた家とは思えません。これらの写真は実際の家の状態を全く伝えていないんですけど、いいんですかねえ。


不動産サイトには、素敵な家具や装飾品でインテリアを美しく整えられた不動産の写真がたくさん載っていますが、てっきり写真を撮ったり客の内部見学のために、インテリアデザイナーがレンタル家具とかで見栄えを良くしているんだろうと思っていたんですけど。

写真を合成していたとは知らなかったわ!

私はねえ、引っ越しの荷造りも荷物の搬送もほとんど一人でやりましたので、体力の限界を超えたけど、へたばりそうになる自分に鞭打って何とか先週の水曜日に掃除をやり終えなくてはいけないと必死だったのは、水曜日までしか電気が使えないことになっていたのと不動産屋が写真を撮りに来るからという理由だったんです。

私の掃除は完璧ではなかったけど、本当にもうヘトヘトに疲れ切ってしまいましてね、「これ以上は出来ませんから、不十分だったらプロの清掃業者を雇ってください」と不動産屋の担当者に頼んだくらいだったんですよ。

あの日写真を撮りに来た人はいなかったと思うんですが、金曜日にガレージの片付けに行ったら玄関の前が濡れていたのでおかしいなあと思ったら、水で濡らして写真を撮ったんですね。

合成した写真を見ると、汚れなどはキレイに消したり隠したりしていて、どの部屋もピカピカキラキラです。大変上手に合成しています。知らなかったら合成とは分からないほどです。

それにしても、同じ家でも中に入っている家具やインテリアが違うとこんなに見違えるんですね。

犬にかじられてボロになったイケアの家具とか、うちの子供達が子供の頃に描いた絵とかじゃあなくてね、スタイリッシュな家具や家電や装飾品で、まるで別の家ですよ。

特殊なカメラを使っているんでしょう、家の中がむちゃくちゃ広く見えますし。

人々を騙していると言っても過言ではないような…

実際にこの家を見学したら「ずいぶん写真と違うじゃないか!」と思うはずですよ。

ただし、不動産屋の担当者の話によると、この家があるエリアは自分達のドリームハウスを建てたいお金持ちに人気があって、2億円出して買った家を取り壊して自分の好きな家を2億円かけて建てるなんていうのは珍しい話ではないそうなんです。

住む世界が違う人達が大勢いるのですよ。

義妹所有の家は、価値があるのは土地であると聞いていますし、やはり家そのものは取り壊される可能性が高いと思います。

どうせ今のままでは住めませんからね。少なくとも窓を全部直さないとダメです。私達が住んだ10年間、一度も開けることが出来なかった窓がたくさんあるんですよ。そういう窓は、サビと黒カビでひどい状態ですから。

それに、食洗機の排水が漏れて床が腐ったキッチンは、床の半分は色が違いますし、作業台を私が使いやすいように低くしていますから普通の身長の人には使いにくいでしょうし。

それにしてもまあ、あの合成写真にはびっくりしましたけど、レンタル家具を運び入れたりするよりも写真を合成するほうがはるかに簡単で安上がりなんでしょう。

お客を騙すと言うよりも、 サイトでこの物件を見た人に「ちょっと見に行ってみようかな」と思わせるための方策なんでしょうけどね。


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