2023年11月3日

夫の旅行の行き先

うちの夫は、今日から旅行に行きました。病気休暇を使って。

朝の6時に駅まで送って行きました。駅まで車で2分しかかかりませんでしたよ。引っ越してきた家は、駅にも近くて便利です。

夫は腎臓摘出手術から本当に順調に回復しておりましてね、残った一つの腎臓は十分に機能しているようですし、もう仕事に戻れるくらい元気なんですよ。でも、医者からの証明書がないと戻れないんですって。

旅行の行き先は叔父さん(夫の父親の弟で私と同じくらいの年齢)の家なんですが、昨日はその叔父さんに頼まれたものを買いに勤めているツールショップに行ったんですけど、それを見た例の「ある人」が再び会社のHR(人事部)に「また来ている!」とチクったらしくて、直ぐに人事部から電話がかかって来て注意されました。

「仕事に行ったんじゃあないですよ!買い物に行ったんです!」と夫は言っていましたが、今回は文書での厳重注意になるとのことでしたからね、うちの夫はチクった「ある人」にすっかり頭に来ていました。

買い物であっても店舗に行ってはダメということなんですから、旅行に行くことにしていて良かったです。旅行中は仕事のことを忘れられるでしょう。どこにいても仕事関係の電話はかかってきますけどね。

「私は一緒に行かないの?」とお思いになった方もいらっしゃるかもしれません。

叔父さんの家はヴィクトリア州内ですから、私も一緒に行きたければ行けたんですけど、私は行きたくなかったんです。

まず躊躇した理由は、電車とバスで行くと聞いたからです。電車での旅行と聞いて日本の電車旅行のようなものを想像してはいけません。あのような快適で楽しい旅行は期待できません。

そもそもね、

片道が6時間もかかるんですよ…

待ち時間を入れるともっとかかります。私は6時間も電車とバスに乗り続けるのはちょっとねえ。

しかも、行き先はリゾートでも観光地でもなく叔父さんの家ですよ。

叔父さんの家は、ペンズハースト(Penshurst)という小さな町の外れにある大昔は火山だったという小高い山の近くにあります。

地図で見てみると、青い丸が我が家でピンクの星印がペンズハーストです。距離にすると約350キロです。


まずメルボルンまで普通電車で行って、そこからバララット(Ballarat)という地方の街までVライン(ヴィクトリア州の中長距離列車)で行きます。そこまで我が家から2時間です。待ち時間を入れたらもっとかかります。

バララットからバスでダンケルド(Dunkeld)という町まで行きます。これが時間がかかるんです。ダンケルドからは車でペンズハーストまで行くんだそうです。

ペンズハーストの家に帰る叔父さんとメルボルンで落ち合い、そこから一緒に行くそうです。我が家から車で直接行けば4時間もかからないらしいですけど、もしも車で行くとしたら運転をするのは私ですよ。

私は4時間も運転したくないです。

2つ目の理由は、この景色です。下の写真は、叔父さんの家の近くにあるという大昔は火山だった山の上からの眺めですけど、見えているのがペンズハーストの町ですよ。

グランピアンズ・ツーリズム

見渡す限り、

草!草!草!

今の時期、こういう草が花粉を飛ばしているのです。私は草の花粉にアレルギーがひどいのです。6時間もかけてここまで行って、いったい私は何をする?

叔父さんの家の広い庭でBBQも出来ません。ピクニックも出来ません。素晴らしい景色を眺めに山に登ることも出来ません。家から出たくないです。

命に関わるんですからね!

呼吸困難になったらどうするの?近くに病院は無いんですよ。

ということで、私は行かないことに決めたのでございました。


ところで、この叔父さんなんですけど、毎週3日間メルボルンでバスの洗車と掃除をする仕事をしていています。友人と二人でそういうビジネスをやっているんだそうですが、人を雇うと利益が少ないということで作業を自分達でやっているんですって。

3日働いて残りの4日は休みです。しかし、そのうちの2日は移動日ですよ。片道6時間かけて通勤しているわけですからね、すごいライフスタイルなんです。

車で通えば片道4時間もかからないそうですが、時間がかかってもバスや電車なら車内で眠れるという理由でバスと電車で通っているそうです。

どうしてそんな遠くに住むんだろうと思ってしまうんですけど、ペンズハーストに広い敷地の大きな家を買っているのですよ。メルボルンに近いと高額過ぎて手に入れることが出来ないような家です。

ペンズハーストでの暮らしが気に入っているそうですけど、週に2日しか住めないんですよ。仕事はメルボルンなのに、どうしてそんな遠くに家を買ったんでしょうかね。

奥さんは元高校の英語の先生ですが、夫とは毎週2日間一緒にいるだけの暮らしです。時々一緒にメルボルンに来てバスの掃除を手伝ったり、メルボルンで過ごすこともあると聞きました。

もう慣れちゃっているんでしょうけど、とても私には出来ません。


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