本当は毎週土曜日は夫は仕事が休みなので、仕事復帰は日曜日からのはずでしたが、休む人が出たのでスタッフが足りないということで、大喜びで今日から復帰することにしたのでございます。
「待ちに待った」というのはこういうことを言うんですよ。
仕事に行ってはいけないどころか、ツールショップに顔を出すのもダメだと本部のHR(人事部)から文書による警告が来てからは、本当にイライラしていましたからね。仕事に戻れる今日のこの日をむちゃくちゃ楽しみにしていたんです。
懇意にしているお客さん達にも連絡を取り、早速今日ツールを買いに来る人が何人かいると言っていました。その方達はうちの夫から買いたいので、夫が仕事に戻るのを待っていたのだそうですよ。
とにかくね、今日からは自分が朝一番に行って鍵を開けないといけないんですから、昨日はその鍵をスタッフの一人から受け取るために店に行ったんです。
腎臓提供手術後に体重が激増していますので、再び減量に取り組むと言ってランチ用のダイエットシェイクも買いに行き、バックパックも準備して、昨晩は早めに就寝。
もうね、アレですよ、
遠足の前の日の子供と同じ!
そして、いつもならぐっすり朝まで熟睡する夫が、私が夜中におトイレに起きたら声をかけてきました。
そして、いつもならぐっすり朝まで熟睡する夫が、私が夜中におトイレに起きたら声をかけてきました。
「今何時?」
「(うわっ、びっくり!)2時よ」
「2時ぃ?ちぇっ!」
「2時ぃ?ちぇっ!」
何だそれ…
普段は私が夜中に起きたくらいでは目が覚めたりしないのに、昨夜は目が覚めたんでしょうか、目が覚めていたんでしょうか。
土曜日はツールショップの開店時間は8時です。我が家から歩いて6分なんですから7時半に家を出れば十分に間に合うんですが、6時過ぎには起床。
シャワーを浴びて、6週間以上ぶりにツールショップのユニフォームを着て、キッチンにやって来ました。
「どうですか、嬉しいですか?」
「はい、嬉しいです!」
ホントに嬉しそうでしたよ。仕事に戻れるヨロコビが身体中から溢れ出ていました。時間が来るのが待ち切れない様子でした。
そして7時になると、バックパックを背負って言いました。
「それじゃあ行ってきます」
「もう行くの?」
「そう言うと思った!しなくちゃあいけないことがたくさんありますからね、もう行きます。じゃあ Have a good day!(良い一日を過ごしてください)」
「YOU have a good day!(あなたこそ良い一日を楽しんでください)」
夫はバックパックを背負って歩いて仕事に行きました。
もう私は送り迎えをしなくていいんですよ!
私達の新しい生活の始まりです。
と思ったら、夫は戻って来たんです。
「どうしたの?」
「鍵を忘れた…」
昨日スタッフの一人から受け取ったお店の鍵です。デスクに置いたはずだと言って探していましたが、見つかりません。オレンジ色のプラスチックのタグがついていて、キーリングに鍵が6個付いているんだと言いました。
「昨日着ていた服のポケットじゃあないの?」「ベッドサイドテーブルに置いてるかも?」「本当にもらって帰ったの?」2人がかりで探したんですけど見つからないんですよ。
初日からこれかっ!
私はこういう探しものをするのは得意なんです。夫は目が悪いですからね、ここは私の探しものを見つける才能を発揮する時ですよ。「オレンジ色!オレンジ色!」夫が鍵を置いた可能性があるところをすべて探しましたが見つかりません。
「あった!やっぱりデスクにあった!」
すでにごみ屋敷化し始めている夫のデスクにあったんですけど、
「その鍵は探している時に見たわよ。オレンジ色のタグが付いているんじゃあなかったの?そのタグはオレンジ色じゃあなくて黄色です!」
「ああ、そうなの?これは黄色?」
何だそれ…
夫の目は見えなくなって来ていますけど、色覚も悪化しているのかもしれません。
「じゃあ行ってきます!」
「メガネ、財布、携帯、鍵、カッターナイフ!」
「それからボールペン!はい全部あります、行ってきます!」
そう言って再び歩いて家を出ました。
でもこれからは、もしも何か忘れて行っても届けるのは簡単です。面倒くさいから忘れないでもらいたいけど。
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