2023年11月20日

睡眠薬に依存しかけ

私は長年不眠で苦労しています。

寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、目が覚めると再び入眠できない、早朝に覚醒してしまう、眠りが浅いと、思いつく症状が全部揃っているんです。

それでも何とか生活していける程度には眠れているんですが、時々寝つくことが非常に難しいことがありまして、そういう時は睡眠薬に頼ります。

睡眠薬もいろいろな種類を試して来ましたけどね、ベンゾジアゼピン系の薬では痛い目にあっていますよ。睡眠薬依存になったんです。

ベンゾジアゼピン薬というのは、薬物の過剰摂取による死亡数では一番多いと聞きます。多くの人がこの薬のせいで死んでいるのに、ベンゾジアゼピン薬の危険は全くと言って良いほど知られていません。

ベンゾジアゼピン薬は簡単に手に入りますよ。医者に会って「眠れなくて困っている」と言えば、処方されるのは大抵ベンゾジアゼピン薬です。ところが、患者はこの薬への依存形成について十分な説明を受けない場合が多いのです。

私が最初に睡眠薬を処方してもらったのは、うつ病の不眠のためだったんですが、医者は「4週間以上は飲んじゃだめ」とは言ったけど、依存についての説明など無かったです。

そして、この薬なしでは眠れなくなった私は、飲まない方が良いと分かっていてもやめられなくなったんですよ。眠れない者にとっては、眠らせてくれる薬というのはものすごい誘惑なんです。

そのうち耐性が出来てしまって薬を飲んでも眠れなくなり、断薬するのに3日間睡眠ゼロというのを経験しています。

3日間と聞いて軽く考えてはいけませんよ。3日間も睡眠ゼロというのがどれだけ苦しいか。まあ分からない人には分かるまい。

その薬は「ノーミソン(Normison)」という「脳みそ」みたいな名前の薬でした。その後再び不眠がひどくなった時に別の医者に処方してもらったのは「テマゼパム(Temazepam)」という薬でした。

二度と睡眠薬依存にはならないぞと心に決めていたのに、この薬にも依存を形成してしまいました。

後から自分で調べて分かったことですけど、「ノーミソン」も「テマゼパム」もどちらもベンゾジアゼピン薬だったんです。

これをお読みのあなた、もしも睡眠薬を処方してもらうことをお考えなら、よく勉強しておいた方がいいですよ。

私はね、経験からベンゾジアゼピン薬は依存が怖いし、耐性形成の問題もありますし、離脱症状の深刻さも知っているので、ベンゾジアゼピン系の薬は避けています。

現在は非ベンゾジアゼピン系の「ゾルピデム(Zolpidem)」という睡眠導入薬を処方してもらっています。非ベンゾジアゼピン系ですけど、だから安全とは言えません。

私は「ゾルピデム」で夢遊状態を経験しておりますからね。詳しいことは「おそろしや睡眠薬」をお読みください。小さな錠剤ですが、1錠飲むと効果が強すぎるので半錠だけ飲んでいます。

最近、寝つけないことが多くて「ゾルピデム」に頼り過ぎている気がしています。ベッドに入ってちゃんと眠くなるんですけどね、眠ろうとしても眠れないのですよ。2時間も3時間も経ってまだ眠れないということになるとツラいので、「ゾルピデム」の力を借りたくなるわけです。

これを半錠飲むだけで苦労知らずで気持ちよく入眠できるんですが、どういうわけだか5時間後に目が覚めます。それでも5時間の睡眠が取れるわけですから、ものすごく誘惑されるんです。

しかしね、依存の怖さも知っていますので、「ゾルピデム」に頼らずに頑張る日もあるんですよ。昨夜は、絶対に薬を飲まないと決めていました。

ところが夜中の12時を過ぎてもまだ寝つけず、夫のイビキが気になったので避難部屋に逃げて、それでも眠れないから薬を飲みたくなりましたが、誘惑に耐えて我慢しているうちに少し眠ったんです。

やっと眠ったのにすぐ目が覚めました。その後再び眠るのに苦労して、何とか眠ったのに夫が起きてシャワーを浴びている音で目が覚めたのが5時半。

睡眠時間は合計3〜4時間ですよ。

眠るなんて簡単なことなはずなのに、それがこれほど難しいとは困ったことです。


以前は、夫の大イビキが私の不眠の原因の一つになっていましたから、数年前から別々の寝室で寝ていました。

この家に引っ越して来てから再び同じベッドで寝るようになっていますが、これまで避難部屋のベッドに逃げたのは2回だけです。

イビキを止めるために夫を蹴ったのも(と言うか、ちょっと足で押したくらい…)2回だけです。夫は睡眠時無呼吸症候群のため、睡眠中に呼吸が止まらないようにマウスピースを着けて寝ていますから、最近は大きなイビキはかかないんですよ。

どうして不眠が悪化したのか原因を考えているんですけど、引っ越して来てすぐの頃、しなくちゃあいけないことが多過ぎてあれこれ考えて眠れなかった時に安易に薬に頼ったのがよくなかったのかもしれないなあと思います。

しばらくは薬なしで頑張るつもりですが、昨晩のような不眠だと薬の誘惑は強いです。それでも頑張ると決めているのは、やはり依存の怖さを知っているからですよ。

この家に引っ越して来てから、薬なしで最もよく眠れたのは、前回イビキが気になって避難部屋に逃げた時でしたから、やはり「暗くて静かで涼しい部屋で一人で眠る」というのが睡眠のためには好ましいのかもしれません。

それにしても、昨日はかなりの距離を歩いたし、身体が疲れていたのでよく眠れると期待していたんですけどねえ。


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