先日、うちの夫が勤めるツールショップに泥棒に入った3人組ですが、逮捕されたそうです。
3人組の泥棒は男1人女2人で、一目見て薬物中毒者だと分かったという話でした。最後に店を出ようとした女が大きなバッグを持っていたため、バッグの中を確認させてくれとスタッフが言った途端に女は大パニック。
金切り声を上げて叫び始めました。
それを聞いた仲間の男が戻って来て、スタッフと格闘になりましたが、女のバッグから盗もうとした商品が見つかったので万事休す。
その商品が大した額ではなかったこともあって、その時は警察を呼ばずに3人組を逃したんだそうです。
しかしながら、ツールショップに盗みに入るような泥棒は「常習犯」か「シンジケートの一味」であることが多いので、他の店にもいろいろ盗みに入っている確率が高いそうですから、警察には防犯カメラの映像を添えて被害届を出したのです。
後から分かったことですが、この3人組はやはり窃盗の常習犯だったんですよ。警察はこの3人のことを知っていました。逮捕するには窃盗の証拠が必要だったそうなんですが、夫の勤めるツールショップから証拠が提出されたわけです。
そして、どうやって逮捕につながったかと言うと、3人組の一人である男がですね、警察に苦情の電話をしたからなんです。ツールショップのスタッフに乱暴な扱いを受けたと。
よほど腹が立ったんでしょうが、苦情を申し出た際に電話番号や名前など連絡先を教えていたんですって。そこから足がついて逮捕されたそうです。
バカじゃん…
盗みの常習者が警察に連絡先を教えるか?
そして、
数日後、チェーンソーを盗もうとして偶然うちの夫に見つかり、盗まずに逃げた男がいたんですけど。チェーンソーは盗まなかったけど小さな商品を服に隠して盗んだことが防犯カメラの映像から分かりましたので、警察に被害届を出しました。
あの時はね、仕事が休みだった翌日に書類や証拠を準備して、うちの息子に運転してもらって警察まで行って被害届を出したんですよ。
うちの夫ももう慣れたものです。
提出した書類や証拠(画像やビデオ)があまりにカンペキだったので、警察から「うちで働く?」とジョークさえ言われたそうなんですよ。
男が盗んだものは小さな商品で被害額はわずかでしたが、ナンバープレートの付いていない車で来ていたことから悪質常習犯と思われましたのでね、被害届を出すことにしたそうなんですけど。
ツールショップでは、泥棒に入られると他の店舗と情報をシェアすることになっているそうで、うちの夫もチェーンソー泥棒の防犯カメラ画像や分かっている情報を他の店舗に送ったそうです。
数日後、メルボルンの北西部の町にある店舗にこの男がやって来ました。
夫が勤める店舗はメルボルンからかなり東へ行ったところにあるんですが、そこからは真逆の方角なんですよ。50キロ以上離れています。
この店舗のスタッフは、この男が例のチェーンソー泥棒だとすぐに分かったそうです。顔やヘアスタイルでも分かりますけど、同じ服を着ていれば一目瞭然ですよ。
当然スタッフは警戒して見張りますからね、男は結局何も盗むことが出来ずに店を出たそうです。
ところが、
男の車には、前だったか後ろだったか忘れましたが、ナンバープレートがどちらかにだけは付いていたんですって。
それが防犯カメラにバッチリ写って、その車が盗難車ではなかったために、つまり自分の車だったために、そこから足がついて逮捕されました。
いやあ、何と言いますか…
悪いことをするんだったら、もうちょっと身元が分からないように注意しそうなもんですけどねえ。
近頃の防犯カメラというのは、画像が非常に鮮明なんですよ。初めて見せてもらった時には驚きました。
あまりにも泥棒の被害が多いので、ツールショップには高解像度の防犯カメラが至る所につけてあります。明るかったら顔なんてすごくはっきりと写りますしね、車のナンバープレートも認識可能ですよ。
フードをかぶっていると怪しまれますから、せめて帽子をかぶるとか、マスクで顔を半分隠すとか、昨今はマスクをしていても怪しまれることもないですしね、何かもうちょっと工夫すればいいのに。
盗みに入った店のスタッフと格闘になって乱暴な扱いを受けたと言ってもね、警察に苦情を申し出て連絡先を教えるなんて、ちょっと考えられないレベルの愚かさなんですけど。
夜中に家族総出で盗みに入って数百万円分の商品をごっそり盗んで行った4人組は、その後どうなったんでしょうか。捕まったという話は聞いていません。
あの時は、暗くて防犯カメラには何も鮮明に写っていなかった上に、使った車も後から戻って来てごっそり盗んで行くのに使ったトラックも盗難車だったので、手がかりが無いという話ではありました。
捕まえて欲しいです。
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