2023年2月4日

真夏の薪ストーブとトカゲ

昨日の朝の気温は9度。お昼頃には12度まで上がりましたけど、12度ってね、寒いですよ!

ちなみに、メルボルンは今は真夏です。

私はもちろん真冬の服装でした。長袖のシャツの上にセーターを着てスカーフを巻いていましたが、暖房がないとちょっと耐え難い寒さだと思いましてね、薪ストーブに火を入れることにしたんです。

エアコンの暖房を使うという手もありましたけど、久しぶりに薪ストーブもいいかなと思って。

ところが、前回使用した後に掃除をしなかったために薪ストーブの中は灰だらけ。だったらエアコンにすればいいのに、薪ストーブと決めたからには薪ストーブでないといけないのでして、掃除をしました。

そして、冷たい雨が降る中、車庫の横の薪置場から薪を運んで来て、身体を動かしたせいで薪ストーブに火を入れる前にもう暖かくなっていたんですけど、火を入れました。


写真の左端に写っているのは、煙突の先端に付けるやつ。うちの夫が暖炉があったこの場所に、母親からもらってきた古い薪ストーブを取り付けたのは2年近くも前ですが、未だに煙突は放ったらかしなのでございます。

薪が乾燥していたせいもあって一発で火が付き、よく燃えて居間が少し暖かくなった頃でした。何か黒いものが動くのがチラッと見えたのです。

見ると、薪ストーブの横の椅子の下に何やら黒い枝か何かのようなものがありました。

何だろう…

うわっ!

トカゲだ!

どこから入って来たの?

私が運び込んだ薪の中にいたとしか考えられません。

とにかく、このまま居間に閉じ込められると死んでしまいますからね、助けてやらないといけません。外に出してやらないと。

そこで、いつも蜘蛛のハンツマンを捕まえる時の要領で、プラスチック容器を使うことにしました。上からプラスチック容器をかぶせてから、厚紙などを下に差し込んで捕まえて、外に逃がしてやるのです。

ところが、我が家のプラスチック容器は、うちの娘が家に帰るたびに食べ物を持って行くのに使うので、あまり残っていないのですよ。ちょうど良い大きさの容器が無かったので、少し小さ過ぎるかもしれないと思ったのを使いました。

トカゲにしてもハンツマンにしても、素早く動きますからね、モタモタせずに一気にガバっと容器をかぶせて捕まえるのがよろしい。

だからガバッと行きましたらね、トカゲの下半身が容器からはみ出してしまったんです。気を付けないとトカゲのシッポ切りになると思い、少し容器を浮かせてはみ出した尻尾の部分を容器に入れようとしたら、トカゲも必死ですから、わずかに出来た隙間から身体をよじるようにして逃げて、ソファの下に入っちゃったんです。

仕方がないのでソファーを動かしました。再びモタモタせずに一気にガバっと行きました。そうしたら2回目も同じ状況になってしまって、またも逃げられたんです。

トカゲは家具の後ろに逃げ込んでしまいました。

待つこと十分…

トカゲはすぐに姿を現しました。

3回目はもっと大きな容器を使いました。最初に使った容器よりも大きいのはそれしかなかったんですけど、大き過ぎるとも思いましたが、この大きさが幸いして捕まえることが出来ました。

ところが、やっぱり大き過ぎたんですよ。大き過ぎて下に差し込む厚紙が無い。そこで容器のフタを使おうとすると、容器の下にわずかですけど隙間が出来るので、そこから逃げようとするのです。

結局画用紙を使ったんですが、容器が大き過ぎるのと紙が柔らか過ぎるのとで持ち上げる時に逃げられそうになりましてね、容器のフタも駆使しながら大いに苦労してやっと捕まえて、薪置き場に逃がしてやりました。

いやあ興奮しましたよ!

家に一人でいる時に動物と「格闘」するのは久しぶりでした。一番大変だったのは、引っ越して来たばかりの頃、暖炉から緑色のオウムが飛び出してきた時です。あの時は全くたまげましたよ。

壁の中からガサガサ物音がすると思ったら、暖炉からオウムが飛び出して来たんですからね。ビデオに撮っておきたかったです。

洗濯物かごを使って捕まえたんですけど、オウムはパニクってるから窓ガラスに体当りして糞を飛び散らせるしね。誰も助けてくれる人がいなかったので一人で頑張るしか無かったわけですが、必死になると何でもできるものです。


ところで、昨日は息子が家にいなかったので私一人でトカゲ捕獲に奮闘したわけですが、息子がいてもあの人はあまり役に立ちません。あの人は虫も小動物も大変苦手なんです。

それこそ、一人で何とかするしかない状況だったら、容器をかぶせるところまではやるんですが、その後が出来ません。

生きたのを捕まえて外に持って出て逃がしてやるなんていうのは不可能なんですよ。

息子が最も苦手なのは蜘蛛と蛾です。遺伝子に恐怖が記憶されているんでしょうか。蜂も苦手ですけど、あれは子供の頃に何度か刺されたから怖がっているんです。

先日自分の寝室に黒い蜘蛛が出た時には、バスルームから私が歯ブラシ立てに使っているグラスを持って行って、それをかぶせて捕まえて、死ぬまで放置していました。

蜘蛛がグラスを動かして逃げないように(動かせるか!)グラスの上に重しまでしていました。

死んだ蜘蛛は掃除機で吸い取ります。私がやるみたいに指で摘んでゴミ箱に入れるなんてことは絶対にできないのです。

「男のくせに…」なんていう差別的なことを言っちゃあいけませんよ。男でも女でも、虫が苦手な人はいるんですからね。

息子は赤ちゃんの頃から蜘蛛や蛾を怖がっていました。

ちなみに、うちの娘は赤ちゃんの頃、蜘蛛でも蛾でもハエでもアブでも、手でつかもうとする子でした。実際何度もつかんで口に入れたことがあります。やっぱり遺伝子に何か違いがあるんですよね。


お帰りの前に1クリックを!



0 件のコメント:

コメントを投稿