2023年2月8日

修理人に感じた人種の誇り

食器洗い機が直りました。

我が家の食器洗い機は、フィッシャー&パイケル(Fisher & Paykel)というメーカーの製品なんですけど、修理はこのメーカーのウェブサイトから依頼しました。

やって来たのは、フィッシャー&パイケルのユニフォームを着た白髪まじりのアジア人のおじさんでした。

フィッシャー&パイケルの営業所が我が家から近いリングウッド(Ringwood)という街にあるので、修理スタッフがそこに勤めているのかもしれません。

修理人は、前日に「予定通り明日の午前中に行きます」と連絡メールをよこし、当日の10時前には「現在あなたの家に向かっているところです」とメッセージを送って来たのですけど、まめに連絡をしてくるのは会社の方針なのか修理人個人の仕事に対する姿勢を表しているのか、どっちにしても感じがヨロシイとは思ったんですけど、アジア人だったか!

アジア人と言っても北東アジア人。もっと言うと、日本人か中国人かのどちらかだなと私は思いました。私の出身地である岡山の田舎の町で見かけそうな外見でした。

一目見て、私はなんだか良い予感がしたんです。

英語に中国訛りがなかったので、もしかしたら日本人かもしれないと思って「日本語を話しますか」と聞いたら日本語は話せないとおっしゃいましたから、中国系でしょう。シンガポールとかマレーシアとか、あの辺りの出身かもしれません。

とにかく、この修理人のおじさんがですね、

ちゃんとした人だったんですよ!

どうちゃんとしていたかと言うと、トラブル内容はすでに把握しているから説明の必要はなく、仕事はもちろんプロフェッショナルで、テキパキと一生懸命仕事をこなし、私に分かるように全部ちゃんと説明してくださいました。

排水ホースは、実はうちの夫の修理で直っていたんですよ。ところが、そのホースを間違って排水管に接続していたのです。だから全く排水ができなかったんです。

排水ホースの交換は不要だったのですが、修理に来てもらってよかったと思ったのは、温水を食器洗い機に給水するホースから水漏れしていたことが分かったからです。あのまま気付かなかったら、また床が腐るところでした。

とにかく、実直かつ真面目なのがにじみ出ているおじさん。

そういうのってすぐに分かるじゃないですか。

私は、おじさんが同じ人種ということで親近感を覚えたせいかもしれませんが、食器洗い機を直してくれているおじさんの横に立ってお喋りまでしてしまいましたよ。普段はこういう修理の方とお喋りなんてしないんですけど。

そして、ついでに壊れたオーブンのことやぼったくり修理人のことまで話したら、食器洗い機を直しながらオーブンのトラブルについていろいろ私に質問して、可能性のある原因を説明してくださいました。おじさんはオーブンの修理もしていらっしゃるのです。

食器洗い機の修理が終わるやいなやオーブンのスイッチを入れて、冷却ファンが変な音を立てているのを聞くと、「最近オーブンのヒーターエレメントを交換しましたか?」と尋ねられました。

「はい、うちの夫が交換しました。その後からこのへんな音がするようになって、時々冷却ファンが止まるんです」と私が言いますと、またこのへんな音の原因を説明してくださったんです。

ヒーターエレメントを交換する時にワイヤーを引っ張り過ぎて、冷却ファンがワイヤに接触しているのだそうで、「このままだとショートするようになりますよ」とおっしゃったのです。オーブンは時々ショートしているんですよ。

予約が詰まっていて時間が無いと言いながら、オーブンを引っ張り出してトラブルの原因を見てあげましょうかとおっしゃいましたが、遠慮しました。修理人さんを待っている次の方達に申し訳ないですから。

おじさんは可能性として考えられる原因とどうやって直すか、その場合どの程度の費用がかかるかを説明してから次へ行かれました。

修理をしてもらった方が新しいオーブンを買うよりもはるかに安いと分かりましたよ。

いやあ、私はね、人種に偏見があるわけじゃあないですけど、この人があまりにちゃんとした修理人だったので、北東アジア人はさすがだと人種の誇りみたいなものさえ感じたのでございます。

アジア人とひとくくりには出来ないほどいろいろなアジア人がいます。きちんとしていないアジア人もいますよ。これまでに、私はインド系には良い印象を持っていません。ドバイでパキスタン人にぼったくられかかったから、あれでパキスタン人にも悪い印象を持ちましたし。

もちろん、どんな人種でもちゃんとした人はいるんですよ。その逆も。それはそうなんですけどね。

オーブンのショートが連発するようだと、おじさんに直してもらうしかないでしょう。うちの夫と相談します。


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