今日もまた知能検査の話題なんですけど、うちの娘が練習しなくちゃあいけないと焦っているウェクスラー知能検査というものについて調べているうちに、「IQ(知能指数)が高い」ということと「病気」の関係について書いてある複数のサイトに出くわしまして。
結論を言うと、どうもIQが高い人ほど心身の病気になりやすい傾向があるらしいのですよ。
知的能力が優れている人というのは、いろんなことが普通以上に上手にできるので、成功者となって高収入や社会的地位を手に入れやすいという印象がありますけど、健康を損ないやすいということも事実のようなんです。
アメリカの研究者グループが、例の「メンサ」(MENSA)という非常に高いIQを持つ人達が参加するグループの会員を対象に行った調査についての記事がありました。
「メンサ」会員の中で、気分障害・不安障害・注意欠陥多動性障害・自閉症スペクトラム障害・アレルギー・ぜんそく・自己免疫疾患を患っている人の数を調べて、それを全国平均と比べたのです。
そうしたら「メンサ」の会員は、どの病気も有病率が高かったのです。気分障害では全国平均の約2.5倍、環境アレルギーでは全国平均の3倍でした。
研究者グループは、この結果について、非常に高いIQを持つ人達によく見られる「Overexcitability」(オーバーエクサイタビリティ)が原因ではないかと考えているそうです。
「Overexcitability」というのは、Wikipediaによると「刺激増幅受容性」と訳されていますけど、簡単に言うと刺激に対して過剰に反応してしまうということですよ。
例えば、IQが高い人は誰かに否定的な評価を受けたりすると考え過ぎてしまい、そのストレスが原因で心身に異常をきたすのではないかということなんですけど。
IQが高い人ほどプレッシャーを感じる状況ではパフォーマンスがより低下するという研究結果もあるそうです。つまりプレッシャーに弱いということなんです。
IQが高い人の優れた処理能力を持つ脳みそは、優れているが故に過剰な情報処理をしようとする傾向があるわけですよ。感じ過ぎ、考え過ぎ、分析し過ぎ、簡単に言えばそういうことじゃあないですか。
そして過剰に敏感な人も多いです。ストレスはメンタルヘルスに良くないですからね。
ただし、高いIQが病気の原因だと証明されたわけではありません。知的な活動に没頭している人は、運動や社会的な活動に割く時間が短いため、結果として不健康になりやすいということも考えられるからです。
勉強や研究に没頭するあまり、ろくに食事をしないという人がよくいますよねえ。栄養をしっかり摂らず、運動もしないというのは不健康です。
高IQの人が多いうちの夫の家族ですけど、精神的な病気を抱えている人もいます。
うちの夫だって双極性障害2型だったんですからね。長い間そのことには気が付かなかったんですけど、「うつ状態」になった時に夫のメンタルには波があることに気が付いて、思い出してみると「躁状態」だったと思われる頃の行動はまさに「躁期」の特徴がはっきりしていたんです。
今では治療のおかげで落ち着いていますよ。波はありますけど、通常の生活が困難になるほど大きな波ではありません。
実を言うと、夫や夫の家族が精神的な病気を抱えるに至った原因が他にあるので、高IQとの関係は不明なんですけどね。
長年うちの夫を見て来て一番大したもんだなあと感心するのは、夫の記憶力です。一度頭に入れた知識は忘れないんですかね。本当にいろんなことを百科事典のように覚えていますよ。
例えば、勤めているツールショップで売っている道具や機械に関する商品情報、それらの使い方、トラブルの原因や対処法、メーカーの担当者、買い物に来た客のことまで、大量に記憶しているんです。よくもまあ覚えられるもんですよ、というかよくもまあ忘れないもんだ。
新型コロナのせいで夢と消えたヨーロッパ旅行の前に、夫はドイツ語の勉強を始めたんですけど。というのも、最も行きたかったのがドイツ(と言うかドイツの電動工具の工場)だったからですが、何週間もしないうちに基本的なドイツ語の日常会話は出来るようになったんです。
あれには驚きましたよ。
ものすごい記憶力を持ち、数字にめっぽう強くて計算も得意。それなのに、家の中で何がどこにあるかを覚えられないというのはどういうこと?
しょっちゅう物が見つからなくて探しているんですけどね、見つけられないから新しいのを買うのでホントに困ります。
身の回りの整理整頓能力は、あの高IQの脳みそのどこにも存在していないらしいですよ。
あんまりカンペキじゃあない方がいいかもしれませんけど。
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