私は若い頃から頭痛持ちで、しょっちゅう頭が痛くなって困っていました。
バファリンという頭痛薬をしょっちゅう飲んでいました。(ちなみにオーストラリアにはバファリンはありません。)
バファリンを飲むと痛みは楽になりますが、頭痛が直るわけではないので何度か繰り返し飲むことになるわけですけど、私はバファリンを飲むと耳が聞こえにくくなっていました。
耳の中に何かが詰まっているというか何かが膨らんでいるような感じがして、聞こえにくくなるのですよ。完全に音が聞こえなくなったことはないんですけど、小さいくしか聞こえなくなるので心配しながらも飲んでいたんです。薬の効き目が消える頃には耳も聞こえるようになるのでね。
てっきりアレルギー反応だろうと思い込み、バファリンの主要な薬成分であるアスピリンが良くないと長年思っていたんですけど、いつだったかアスピリンのせいで耳が聞こえなくなるかどうか試してみようと思ってアスピリンを飲んだら何ともなかったんですよ。
何が原因だったんでしょうか。
とにかく、オーストラリアに住むようになってからも頭痛には頻繁に苦しんできました。しかし、うちの夫の頭痛はちょっと比べ物にならないほどひどいものだったんです。
夫の頭痛は、薬を飲んでも楽にならず、いつも必ずひどい吐き気をともないました。動くこともつらいらしいのですけど、頭痛が始まってしばらくすると必ずトイレに駆け込んで嘔吐し、嘔吐した後は吐き気が和らぐので少しは楽になるそうですが、日常生活はままならない状態です。
この頭痛が始まると寝室のカーテンを締めて暗くして、家族は物音を立てないように静かにしてあげる必要がありました。
半日なんかあじゃあ回復しませんから、頭痛が起きたらその日はもう寝ているしか何もできなくなるのです。
夫はこの頭痛を「マイグレン」(Migraine)と呼んでいました。日本語では片頭痛と言うんですね。片頭痛というのは聞いたことがありましたけど、実際に片頭痛で苦しむ人を見たことがなかったので、最初は驚きましたよ。
私の頭痛も相当ひどい時があるんですよ。片頭痛のようにこめかみから側頭部のあたりが脈打つように痛むこともありますが、嘔吐したりはしません。そういう時には強い頭痛薬が必要ですが、薬を飲めば楽になるものです。
さて、
この頭痛体質ですけど、遺伝するらしいですね。
頭痛持ちの母親と片頭痛持ちの父親から生まれたうちの息子がですね、気の毒なことにひどい頭痛持ちなんですよ。そして片頭痛にもなるんです。
息子は、うちの夫の健康問題を引き起こす遺伝子をいろいろ引き継いでいるらしくて、肝臓に鉄が過剰に蓄積される病気「ヘモクロマトーシス」も引き継いでいますし、遺伝性の黄斑変性も引き継いでいる可能性があるらしいのですけど、片頭痛も引き継いじゃっていてね。
しょっちゅう片頭痛でダウンしているんです。
昨日も朝から家の中でサングラスをかけているので何事かと思ったら、片頭痛が始まっていたのです。サウナみたいに暑い2階の寝室で扇風機全開で寝ているのも良くないんですよ。
トイレでゲボゲボやっている音が聞こえて来ましたので、お母さんは居間のエアコンを付けてカーテンを全部閉めて暗くして、ここで寝なさいと命令しましたよ。
夫の片頭痛にはアスピリンが一番効き目がある言いますが、アスピリンは血液を薄くして流れやすくするので息子の痔には良くないんだそうです。それで、普通の頭痛薬の「パナドール」(Panadol)という薬を飲んでいますが、片頭痛には効き目が今一つのようです。
最近は片頭痛によく効く薬があるそうなので、息子は医者に相談して薬を処方してもらっておいた方がいいでしょう。
私の頭痛も、ひどい時は「パナドール」では効き目が弱くて楽になれません。「パナドール」にコデイン(Codeine)が添加されている「パナディン」でも効き目が足りないことがあります。
一番効くのは、「パナディン・フォルテ」という強力な鎮痛薬で、これは頭痛以外のいろいろな痛みに効果がありますから、いつも医者に処方してもらっていたんですけど。
考えてみると、もう何年も処方してもらっていませんよ。「パナディン・フォルテ」が必要なほどの痛みに困っていないということですね。
私の頭痛の原因は、ストレス、肩や首のこり、寝不足、そして人混みや騒音などです。メンタルの問題があった頃は頻繁にひどい頭痛に苦しみましたが、最近はストレスが減っていますし、人混みや騒音のひどい場所に行くことは無いですし、睡眠不足も解消していますからね。
頭が痛くなるのは、肩や首のこりが原因のことが多い気がします。そういう頭痛は「パナドール」で十分なんですね。
うちの夫も、片頭痛でダウンすることはめったに無くなりました。片頭痛には前兆があるので、これから片頭痛になりそうだと分かるとアスピリンを飲むんだそうです。その対策のせいなのかもしれないし、歳をとってきたからかもしれません。
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