うちの娘が練習したいと言っていた知能検査ですが、「WAIS」(ワイス)と呼ばれる検査でした。(娘は「ウェイス」じゃあなくて「ワイス」と呼んでいました。)これはウェクスラー式知能検査と呼ばれるものの成人用の検査だそうです。
ウェクスラー式知能検査は現在最もよく使用される知能検査の一つで、子供用もあるそうです。
娘が勉強しているのは、成人用の最新版である「WAIS-IV」という第4版です。小型のスーツケースに入った一式を持って帰りましたよ。数冊の本と検査用のブロック(積み木)のセットで3千ドルもするそうです。
知能検査にも色々種類があるとは聞いていましたが、このウェクスラー式知能検査は、集団で筆記試験みたいに出来るものではなく、オンラインで出来るものでもないそうで、臨床心理士のような専門家が受検者と一対一で行う個別式の検査だそうです。
パズルみたいなのばっかりではありません。検査者からの質問を聞いて答えたりもするんです。文化によって獲得した一般知識についての質問というのもあるので、この「WAIS」という検査は、国が違うと内容も異なります。娘が使っているのは、オーストラリア&ニュージーランド版です。
算数のテストもあるし、聴覚情報を短時間記憶して操作する能力を調べるテストとか、積み木を指示通りに動かすテストとか、検査の内容はいろいろで広範囲の知的能力を調べるのだそうですよ。
簡単に行えるものではないし、特に検査結果を評価するのが時間もかかって大変なので、練習では評価をして知能指数を出すところまではしないと娘は言いました。
あくまで娘が検査の練習をしたいだけなので、
お母さんやってちょうだい!
と言われたんですけど、まずはうちの息子にやってもらいなさいと頼みましたよ。英語のハンデもあるのに文化知識のハンデもあるんですからね。
息子はいやいや練習台になっていました。ダイニングルームからはずっと声が聞こえていましたが1時間ほどで終了しました。
「あら、もう終わったの?2時間くらいかかると思っていたけど早かったわねえ!」
「全部はしなかったの…」
全部はしなかったというのに息子は疲れた様子でした。
「どうだったの?問題は難しかった?」
「難しくないけど、オレは算数になったらやる気が出なくて…」
その気持ちは分かる!
算数になったら私もやる気が出ないと思う。最近暗算力も落ちてきていると自覚していますしね。この検査をすると相当脳みそが疲れそうです。
「もっと練習しなくちゃ!お母さん、どうしてやってくれないの?」と言われましたが、次はお父さんにやってもらいなさいと、お母さんは練習台になるのを避けるのでございました。
仕事から早く帰って来た夫が、次の練習台になりました。
この夫がですね、やっぱり知能指数(IQ)が高いらしいんですよ。夫は途中で晩ご飯休憩を入れて検査を全部やったそうです。2時間近くかかったそうです。
検査者の娘が驚いたのは、うちのお父さんはこのタイプのテストは強いだろうと検査の内容によってある程度の予測をしていたそうですが、質問への回答や処理が予測を上回る量と内容と速度だったそうなんですよ。
例えばね、「リンゴとナシにはどのような共通点がありますか?」という質問があったとしますよ。(実際の質問は違います。)普通の人なら「どちらも果物です」くらいの回答をするでしょう。
ところが、これに対して夫の回答はすごい量だったそうで、娘のメモはA4の紙の半分以上にびっしり書かれていました。
うちのお父さんは数字がかかわるテストには強いだろうと思っていたそうですが、計算はもちろんのこと数字と記憶とその処理に関するテストが「すごかった」そうなんですよ。
「きっとすごいだろうと思っていたけど、あそこまですごいとは思わなかった」と驚いていました。
お父さんのIQは120は超えているだろうとか言うんですよ。ちなみに平均値は100で、ほとんどの人が85から115の間だそうですから、120は高い方です。
そんな話を聞いたらねえ、私はもっとやりたくなくなりますよ。
結局うちの娘が昨日練習できたのは二人だけでした。今日も本当は練習したいのだけど、カフェのアルバイトがあるからできないそうです。
来月検査能力を評価するテストがあるそうです。1回ミスをしたら不合格だそうですから、練習が必要なんだそうです。
うちの夫は、検査で答えられなかった質問について、検査の後で学習していましたよ。オーストラリアの歴史に関わる質問でした。
そんな質問が私に分かるわけないじゃん。
オーストラリア版ウェクスラー知能検査では、私のIQは標準以下になるのは確実ですよ。日本語版でやってもらわないとね。
お帰りの前に1クリックを!
0 件のコメント:
コメントを投稿