2023年2月21日

知能指数検査の練習

ラ・トローブ大学という学校で修士課程(大学院)の勉強を始めて2週間が経ったうちの娘ですが、実は学生としての登録に何らかの問題があったらしくて、娘は大学のデータベースにちゃんと学生として登録されていなかったんですって。

どの段階でどのような問題があったのかを明確にするためにとかいう理由で解決に時間がかかり、この間うちの娘は学生証もIDナンバーすらも、もらえていなかったんだそうです。

そのために大学の様々な資料やプログラムにアクセスできなかったので、最初の2週間で勉強に遅れが出たと言っています。

仮の学生証はもらえたので、これでやっと本格的に勉強できるそうです。

最初の2週間は毎日授業があったのでアルバイトはすべて休んでいました。3週目の今週からは授業があるのは週3日なので、住んでいるシェアハウスに近いメルボルン大学のカフェでのアルバイトだけを続けることにしたそうです。

それから、火曜日の夜はクラヴ・マガ(格闘術)の幼児クラスをボックスヒル(Box Hill)というところで教えていますが、それは続けるそうです。

今日は火曜日。その幼児クラスがあります。その場所からは、住んでいるシェアハウスよりも私達家族の家の方が近いので、時々家に帰って来ます。今日も帰って来るそうなのですが、今日帰って来るのには理由があるんです。

知能検査の練習をしたいんですって!

大学で知能指数「IQ」の検査について勉強しているんでしょうね。臨床心理士は、知能検査が出来なくてはいけませんから。

「IQ」というのは英語の「Intelligence Quotient」という言葉の略語ですが、これを「頭の良さ」と捉えている人が多いですけど、ちょっと違うんですよ。

確かにIQが高い人は、いわゆる「頭が良い人」である場合が多いですけど、知能というのは幅広い能力の集まりですから、それを測定する検査にも種類がいろいろありますし、検査の種類によって指数も変わってきます。

知能検査は、子供の発達の状態を知り、最も適切な指導の方向性を考えるために行われることが多いです。

非常に高いIQを持っていることが分かったり特別な才能を持っていることが分かった子供は、特別な教育を受けることができる場合があります。飛び級して小学生の年齢なのに高校レベルの学習を終えて大学に入学したりすることもありますけど、日本はこの点で大変遅れていますね。

IQが低くて学習が遅れる子供への対応はしていますが、その逆の場合への対応はシステム化されていません。「出る杭は打たれる社会」の日本では、特別に才能を持った子供はその才能を伸ばすための教育機会が与えられていないのが実情です。

それはともかく…

大人の知能検査は、入社テストに取り入れられることがよくあります。その人の知的能力を客観的に把握するため、また得意なことと苦手なことなど特性を知るために行われることが多いのですけど。

知能検査は、筆記試験のように集団で行うこともありますが、受検者と検査者が一対一で行う個別式の検査もあります。うちの娘はこの個別式の検査の練習がしたいと言っているんです。

でも、私は、

知能検査は受けたくない…

どの検査をするのかは知りませんがね、オーストラリアで一般的なIQテストというのは、パズルみたいなやつですよ。

私は、本来パズルみたいなやつは得意ではないんです。最近脳みそが劣化しているせいか、パズルとかは考えていると気持ちが悪くなるから楽しくないので、することもないです。

ああいうテストで低いIQが出るとイヤだな。

うちの夫はこういうのが大得意ですしIQテストは何度か受けたことがあるし、夫なら喜んで協力するでしょう。夫の家族には、ああいうパズルや計算が得意な人が多いのですよ。

IQも高いらしくて、メンサ(MENSA)という上位2%のIQを持つ人達が参加する団体のメンバーになっている人もいるらしいですけど、うちの夫はメンサなんかに興味は無いそうです。

私はパズルや計算では話にならないけど、表現力や創造力では負けていませんよ。夫の家族は美術とか音楽の分野ではとってもイマイチな人達だけど、私は得意ですしね。

人間の知的能力っていろいろなんです。IQが全てじゃあないから気にすることはないんですけど、私はIQテストはやりたくないの。

夫がダメならうちの息子に頼みます。


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2 件のコメント:

  1. うちの娘は臨床心理士と公認心理師(国家資格)をもっています。これになるまでには何度も実験台になりました。認知症の検査が主でしたが、あまりに何度もやったので私は今では問題を暗記していてもし実際に試験を受ける立場になったら全問正解よ、と言っていましたがこの問題は度々改訂しているそうです。今では当時とは別物と言ってもいいそうです。人の心理はそんなに急に変わらないと思いますが、とらえ方が変わりつつあるのかしら。しかしものすごい量の問題があるうえに、うちの場合何日分も一度にやるので終わるとぐったりします。認知症の人があれに耐えられるのかが疑問です。聞くところによればイヤになってうつ伏せて回答を拒否するご老人もいるとか。どんなに良い問題でも質問される側の問題もありますね。問題を調べるのに問題以前の問題があるという問題です。

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    1. Snowmanさん、コメントありがとうございます。なるほどねえ、検査をやっているうちにイヤになって回答を拒否する人の気持ち、分かりますねえ。娘が練習したい知能検査は2時間ぐらいかかると言いましたが、私は2時間もあのパズルみたいなのに取り組むなんて考えただけでも気持ちが悪くなりました。実験台はうちの男達に頼みます。

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