2023年2月14日

3回目の手術も全額自己負担で

度々このブログで話題にしている息子の手術の件ですが。

うちの息子がハイスクールの頃から痔の問題を抱えていたことを知ったのは、状態が悪化してついに医者に相談したというのを息子から聞いた時でした。もう3年以上前のことです。

私達家族が経済的に苦しかったのと、娘が精神的な病気で苦しんでいて、その治療費の工面にも親が苦労しているのを知っていた息子は、自分の痔の問題については誰にも言わずに我慢していたのです。

ついに医者に相談したら、相当状態が悪かったらしくて、すぐに公立病院の専門医の診察を受けられるように手配してもらえたんですが、オーストラリアの公立病院はとにかく順番待ちが長いもんですから、検査をしてもらうにも検査の結果を聞きに行くにも毎回むちゃくちゃ時間がかかってですね。

やっと手術をしてもらうことが決まった頃に新型コロナのパンデミックが始まりました。命に関わらない手術が延期となってしまったのですよ。

息子の痔はさらに悪化して、激痛のために寝たきり状態になってしまいました。これ以上待てないということで、息子は民間の病院で手術を受けたんです。民間の病院では、通常通り手術が行われていましたから。

公立の病院で手術をしてもらうと無料なんですけど、民間の病院では高額な手術費用がかかります。民間の医療保険に入っていれば、手術費用の何割かは保険でカバーされるのでしょうけど、我が家は民間の医療保険に入る経済力はありませんから、手術費用は全額自己負担となりました。

ちなみに、民間の病院で手術を受ける時には、手術をしてくれる医者に支払う分と麻酔医に支払う分、そして病院の施設使用料の3つを全額前払いで払う必要があります。

この時の費用は、うちの夫の家族が援助してくました。

息子の痔は1回の手術では治らない重症でしたから2回目の手術が必要でしたが、2回目は公立の病院で受けられると聞いていたのに、新型コロナ患者が激増してメルボルンは世界最長となったロックダウンに突入。

1年以上待っても手術を受けられる見通しが立たないことから、結局、2回めの手術も民間の病院で受けました。それが昨年の2月です。1年前のことですよ。

民間の病院で手術を受けると決めてから手術をしてもらうまでたったの2週間でした。経済力があると、このように迅速に必要な医療サービスを受けることができるわけです。

さて、息子の痔は2回の手術でも治らず、3回目の手術が必要でした。

3回目の手術は複数の公立の病院で順番待ちのリストに入っているから年末までには順番が回って来ると聞いていたのに、全く連絡が無いまま年が明けました。

新型コロナは患者も減ってメルボルンでは入院している人もほとんどいなくなっていますが、待てど暮らせど順番は回って来ない。

最近は物価の上昇で生活に困っている人が増え、地域のGP(一般開業医)に行けば済むような問題なのに、無料で診察を受けられる公立病院の救急外来にやって来る人が急増しているとかで、一部の病院では患者数に対応できないために手術が延期になっているというニュースもありました。

こんな状況では、いつ3回目の手術をしてもらえるか、全く見通しが立ちません。

息子は就職のチャンスや大きな仕事を受けるチャンスがあっても、3回目の手術がいつになるかが分からないためにそうしたチャンスを逃しているのでございます。

昨日も再びフルタイムの仕事に就ける話があったんですが、手術のことがあるから決められないということになり、このままズルズルと再び一年間待たされ続けて、結局順番は回って来ないということも考えられるわけです。

それでね、3回目の手術も民間の病院で受けることにしたんです。もちろん手術費用は全額自己負担ですよ。息子は、フルタイムの仕事に就けば今回の手術費用くらいはすぐに稼げると言っています。

早速予約を入れました。前回と同じ病院で来月の8日に手術と決まりました。

ホントに命も健康もお金次第なんですよ!


結局3回とも費用自己負担で手術を受けることになるなら、もっと早く手術してもらって、もっと早く普通の若者の暮らしができるようになれたのに。

可哀想なことをしたと思います。

何年も棒に振りましたからね。

とにかく、早くすっかり直って、おトイレの心配が無くなって、好きなことが出来るようになって欲しい。それだけがお母さんの望みです。


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