2023年2月20日

洗車とやけくそ食い

うちの夫は最近自転車で通勤しなくなっていますから、誰かが送り迎えをしなくてはいけません。現在勤めている店舗ならバスでも行けるんですけど、バスで行ったりしません。

スタッフの一人のCさんが、随分遠回りになるのに車に乗せてくださることがよくあります。帰りも乗せてくださいます。でも、さすがに毎日というわけには行きませんし、日曜日はCさんは仕事がお休みでバスも走っていませんから、私が送り迎えをするしかありません。

するしか無いと割り切っていますからしていますけど、私だって努力しているんですよ。もうかれこれ2年近くも夫の運転手役をやっていますけどね、必要な時にはトラックだって運転してあげたし、トレーラーを牽引して高速道路を走ったりもしましたよ。

努力してあげているのです。

運転もしてあげているけど、それ以外にもいろいろしてあげていますよ。腎臓提供の件だって、本当はして欲しくないけど協力してあげているし、腎臓提供のために減量しなくちゃあいけないので、栄養のある低カロリーの食事作りに毎日取り組んでいます。

我慢もいろいろしています。何事もやりかけたら使った物を出しっ放しにして途中止めをする夫の悪癖だって、私は我慢しています。脱いだら脱いだままの服が転がっていても耐えていますよ。

うちの夫にはいろいろ不満はあるんですけど、言ったところでどうにもならないと分かっていることは我慢するしか無いですから。

最近の私は収入が無くて全面的に夫に頼っているので、したいことがあってもお金がかかることは諦めることが多いです。

でも、私には一つ、どうしてもしたいことがあったんですよ。

それは、

カローラの洗車!

もう1年以上どころか、覚えていないくらい洗っていません。さすがにひどい汚れです。

自分で洗うのは大変だし(とにかく手が痛い!)洗うための道具も持っていないので、ドライブスルーの洗車機で十分なんですけど、自分一人で洗車機に入ったことがないから怖いんです。

お金はかかりますけどね、大した額じゃあないですよ。15ドルくらいでしょう。

夫を迎えに行った帰りに洗車をしたいと何度か頼んで来たんですが、いつも今日はやめておこうという話になって先延ばしにしているうちにカローラはひどい有様なんです。

それで、昨日こそは夫を迎えに行った帰りに洗って帰ろうと決心していました。

何を頼んでも気持ちよくやってくれることがほとんど無いので、最近はもう何も頼まなくなっていますが、帰り道にドライブスルーの洗車機に入るのは難しいことではないでしょう。

4時に迎えに来てくれと言われて4時前に着いて、夫が帰る準備ができるまで25分も待たされました。

「帰りに車を洗って帰りたいんだけど、いい?」
「いいけど…」
「この近くだとカーウォッシュはどこにある?」
「家でも洗えるよ」
「え?」

それを聞いて思い出したのが、先日ごみ屋敷状態のガレージで見つけた新品の高圧洗浄機のことですよ。私には何も言わずにいつの間にか買っていたんです、3000ドルもする高圧洗浄機を。

「あれを使うつもりだな!」と思いました。あんなすごい高圧洗浄機を私に何も言わずに買ったので、あれを使ってカローラを洗ってくれるということに違いない。

「そう?じゃあまあいいか、家で洗うか」

昨日こそは洗うと決めていたのに、洗車はせずに家に帰りました。

私はすぐに晩ご飯の準備を始めましたが、夫はいつものようにテレビの前に座ってドラマを見始めました。洗車をしてくれそうな気配はゼロです。

まだ5時前でしたし、快晴で気温も高く、高圧洗浄機を使ってみるのにはうってつけの天気だったのに。

「ちょっとお、車を洗うのって、あの高圧洗浄機を使うの?」
「違うよ、バケツで洗える」
「バケツ?誰が洗うの?」
「…」
「私が洗うの?それが出来るのならとっくにやっているわ!それが大変過ぎるからカーウォッシュに行きたいって何度も頼んでいるのよ!」

私はこれでプッツリ切れてしまいまして。

「洗剤はどうするの!キッチンの洗剤で洗うの?」
「そうです」
「バケツで洗うための道具は持ってるわけ?」
「はい持っています」
「そりゃあ持ってるでしょうね、あのガレージには何でもあるから!」
「…」

いやあ、切れる時にはこんな些細なことでも切れますね。それも一瞬で。


この怒りのせいで最近やっているダイエットの食事制限に自暴自棄になってしまい、昨夜はむちゃくちゃ食べてしまいました。

やけくそ食いというやつね。

晩ご飯はいつもほとんど食べないのに、昨夜は肉も食べたし、チーズも食べたし、甘いものもいっぱい食べた。食べ物でフラストレーションや怒りを発散してしまったわけで、食べた後で後悔しましたけど、もう後の祭りです。

そのせいで余計に腹が立ちましてね。

いくら鈍感な夫も「洗車の件で私が怒っている」ことに気付いているはずだと思いますが、これもまた私の思い込みで、夫はな~んにも感じていないかもしれません。

「私は怒っていて、それはアンタが洗車に協力してくれないからだ」と言葉にして伝えないと夫は分からない可能性はあります。

今週、夫はメルボルンの店舗でマネージャー研修なので、私が送り迎えをする日が無いです。研修には、別の店舗のマネージャーの方に車に乗せてもらって通うそうですから。

次に洗車を頼んだ時には一緒に行ってくれると思います。行かないという選択肢は無いはずです。

でも、それは少なくとも1週間以上先のことですよ。

ダイエットのためだと思って、カローラの手洗いを自分で頑張ろうかどうしようかと今考えているところです。 

しかし、自分で手洗いするためには、ごみ屋敷の中からバケツやスポンジなりブラシなりの道具を見つけないといけません。それが一番大変かも。


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