2023年2月11日

心が砕ける災害と人間の愚行

英語の「Hearbreaking」(ハートブレイキング)という単語を辞書で引くと、「悲痛な」「つらい」と書いてありますが、「心が壊れる・砕ける」という文字通りの意味です。

トルコとシリアを襲った大地震ですが、本当に心が砕けそうになります。

だからあまりニュースを詳しくは読まないようにしていましたし、現地の皆さんが撮影してSNSでシェアしている動画も見ないようにしていたんです。こういう心を砕くようなニュースのせいで自分のメンタルが悪化したことがあるので。

今朝の時点で確認された死者数が2万1千人を超えていますね。まだまだ倒壊した建物の瓦礫に埋まっている人が大勢いるんですから、一体どこまで増えることか。

瓦礫の中からへその緒が付いた状態の生まれたばかりの赤ちゃんが助け出されたというニュースがありましたね。倒壊したアパートの瓦礫の中で赤ちゃんを産んだ若いお母さんがいたんですよ。もう想像を絶します。お母さんは亡くなったそうです。

倒壊したアパートの前で泣き叫ぶお母さんを撮影した動画も見ました。家族が瓦礫に埋まっているのでしょう。

犠牲になった赤ちゃんを抱いて泣き続ける若いお父さんの動画もつい見てしまいました。涙が出ました。

子供達が犠牲になったのを見るのは特につらいです。

あるお父さんが建物に閉じ込められた子供に、お父さんがお祈りを唱えるから後について言いなさいと大声で励ましている動画や、救助隊員が「眠っちゃダメだよ!チョコレートを上げるから頑張れ!」と励ましている動画も見ましたが、あの子供達が無事に救助されたことを祈ります。

それにしても、凄まじい被害の様子です。

トルコには世界各国から次々に救援隊が駆けつけ、支援物資も届いているそうですが、10年以上続く内戦で国が荒廃しているシリアでは、地震の被害にあった地域に援助がほとんど届いていないそうですね。

被害が大きかった地域は反政府勢力が拠点にしているとかで、外国からの救援隊が入ることも支援物資を届けるのも困難だと聞いていましたけど、今朝のニュースではシリアのアサド政権はそれを許可すると発表したそうです。

苦しむ人々を助けるのはあたりまえのことなんですけど、普段は殺し合っているわけですから、反政府の人々を助けるはずがありません。

ロシアは地震直後にトルコに救援隊を派遣しました。トルコでは被災者を助けながら、同時にウクライナでは地震以上の破壊を行っています。

莫大な資源と多くの人命を破壊と殺人のために使い、より暮らしにくい社会を作って何の得があるんでしょう。まあ支配者にとって得があるからやっているんでしょうけど。

人間は、愚かな殺し合いと破壊をいつまで続けるんでしょうか。お互いに我慢し合って共存する道を選べないものでしょうか。

地震のような自然災害の前には、敵も味方もないですよ。


日本では、いつか必ず発生する大地震について、自分達の備えについても話題になっていることでしょう。

東京で大地震が起きたら、トルコの状況を遥かに上回る甚大な被害が出るのは確実です。

日本の建築物は、耐震基準に沿って設計されているのでしょうが、トルコでも日本と同レベルの基準はあったそうですが、基準に沿って建築されたはずの高層マンションが倒壊したりもしています。古い建物はそうした基準に沿った設計にはなっていなかったでしょうし。

いつかは起きる日本の大地震が心配になりますね。

苦しんでいる被災者の皆さんを助けるために私ができることは寄付くらいしかありません。

しかしね、防ぐことが出来たはずの被害は、再び同じことが起きないようにちゃんとしなくちゃあいけませんよ。住宅の耐震基準は、設計だけでなくて建築の段階でもちゃんと守られるように、厳しく検査しないと。

鉄筋の数を減らしたとか、高層マンションの1階部分に入っているレストランや店舗が無許可で柱を減らしたとか、トルコではそういうことがあったらしいですしね。

そして、ウクライナでの被害ですけど、こちらも毎日心が砕けそうになります。

何万人も亡くなり、街も農地も破壊され、何百万人ものウクライナ人が難民になっています。ロシアが侵略しなかったら起きなかったことです。今すぐ止めて欲しいです。さらに莫大な資源をさらなる破壊に使おうと言うんですか?まったく無意味なことです。

世界中の国々が、軍事に使う資金と資源を人々の幸福と安全のために使ったら、人間はもっと良い暮らしが出来るのに。


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