2023年1月17日

田舎の夏は危険がいっぱい

オーストラリアでは、森林火災注意報とか暴風雨注意報といったお天気関係の注意報だけでなく、危険動物注意報というのも出るんですよ。

こういう注意報が出されるとスマートフォンのアプリにメッセージが届くんですけど、危険動物注意報を始めて見た時にはびっくり仰天しました。

だって人を襲うような危険動物はオーストラリアにはいないと思っていましたから。そりゃあ時にはカンガルーに襲われて大怪我をしたとかディンゴに襲われて子供が死んだなんていうニュースを聞くこともありますけど、非常に珍しいことです。

注意報が出るほどの危険動物って何だ?

すぐに注意報の詳細を読んだところ、その危険動物というのはね、サメだったんです。

なるほどと納得しましたが、海から遠く離れたところに住んでいる私達には関係のない注意報でした。

私達が住んでいるのは山の中の集落みたいな場所です。自然保護の規則がいろいろある田舎環境で、実はいろいろ危ない動物がいるのですよ。

最悪なのは毒ヘビですが、私が最も嫌っているのは虫です。

三悪はハエ、蚊、アリですが、ハエはまあいいんです。人間に危害を及ぼしたりはしませんから。

蚊は一年中います。私はモズィーマグネット(磁石のように蚊を引き寄せる人)と呼ばれるほど蚊に好かれる体質なので、一年中蚊除け対策が必要です。

アリは毒アリが問題です。ジャンピングジャック(Jumping Jack)と呼ばれる中型の茶色っぽいアリとブルアント(Bull Ant)と呼ばれる超大型の黒っぽいアリの2種類が双璧です。

これに加えて、オーストラリアには毒グモもいます。毒グモに刺されて死ぬ人もいます。さらにワスプ(Wasp)と呼ばれる黄色と黒の縞模様も目に鮮やかな小型のスズメバチも獰猛ですから要注意です。

我が家にはサソリもいますし、ダニやブヨなんてどこにでもいるんですから、家の外掃除をする時は気をつけないといけないのに、玄関のすぐ前の花壇の掃除ということで、

油断していたんですよ!

その花壇は、うちの娘が種を蒔いて春にはたくさん花が咲いて楽しませてもらったんですが、伸び放題に伸びて、茂りすぎるほど茂った植物が、半分以上はもう枯れたようになって大変見苦しくなっていたんですけど、種を集めるまではさわるなと娘が言うものですからそのままにしていたんです。

しかし娘は滅多に家には帰って来ませんし、家に帰って来ても花壇の掃除などしません。園芸というのはですね、種を蒔いたり苗を植えたり水をやったりする以外に、草取りや枯れた草花を抜いたり掃除したりと、骨の折れる地味な仕事がいろいろ必要なんですよ。

もうこれ以上放って置くわけには行かないと、一昨日クールチェンジが来て涼しくなって花粉が飛んでいなかった日に、私が大掃除をしたんです。

種を集めながら抜いたり切ったりと夢中になっていたら、

チクッ!チクッ!チクッ!

虫に刺されていることには気づいていましたけど、 何事もやり始めるとのめり込んでしまってやり終えるまで止められなくなる質でして。

早く虫除けスプレーでもすればよかったのに。

「チクッ!」の中にはものすごく痛い「チクッ!」もあったのに。

やっと一段落して、痒みや痛みに注意が向いた時に、左足の小指がキンキンに腫れているのに気づきました。毒アリにやられたと思います。

私は裸足でサンダル履きでしたから、やられて当然です。

花壇が終わった後も掃き掃除を続けていたんですが、体力的にもう続けられなくなって、3時間ほどしてから家の中に入りました。腕に赤いポツポツがたくさんできていました。

赤いポツポツは足にも、ズボンで覆われていた部分にもできていました。

明らかに蚊ではない何かに刺されたことが分かる跡もありました。赤くキンキンに腫れるのは蚊ではないです。

赤いポツポツは、その日にもそれなりに痒かったんですけど、昨日はもっと痒くなりました。虫に刺された跡が、刺された直後よりも翌日の方が痒いんですよ。一体何に刺されたんですかね。

3日目の今日もまだ痒いです。

左足の小指もまだ腫れています。

きっと毒アリにやられたんだろうと思いますけど、毒グモでなくて良かったです。毒グモだったら救急車を呼ぶ羽目になっていたかもしれないし。

ただの虫ではない危ない虫がたくさんいるんですからね、庭仕事をする時には、裸足でサンダル履きなんていうのは絶対にダメですよねえ。もう少しちゃんと身支度を整えて、虫除け対策を怠らないようにしないといけません。

ちょっと枯れたやつを抜いて種を集めようと思っただけだったので、完全に油断していました。まさか3時間も掃除をすることになるとは思ってもいませんでしたけど、ちょっとだけのつもりが大仕事になることがよくあります。


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