高さが10メートルも20メートルもあるような木は、もっと高い木も多いですけど、切り倒しても大丈夫なスペースがまわりにあれば幹を切って倒せばいいのですが、森の中とかでない限りそんなスペースは無いんです。
切って欲しいと依頼されるような木は、危険だからとか邪魔になるからという理由が多いわけですからね、住宅の近くにあるんですよ。
そういう木を倒すには、よほどの準備が必要なのでして、まずは枝を切って下ろす必要があります。枝と言っても、大きな枝は相当な太さと長さと重さがありますから、スペースがあれば切って落とせばいいですけど、場合によってはいちいちロープを結びつけて慎重に下ろす必要があるんです。
枝を切るには高い木に登る必要もありますから、技術も装備も必要ですが、何と言っても正しい知識がないと命に関わるのだそうですよ。何に気を付けなければいけないのか、どうやって切るのが安全なのか、どうやって下ろすのか。
そして、枝を切り落とした後は、今度は幹を切るわけですけど、根元に近いところを切って倒せばいいというわけじゃあないですから、これまた大変な仕事なのだそうです。
だからまあ終わった時に達成感があるのでしょうけどね。切った後の根っこを干り出す楽しさもそれなんでしょう。ついに掘り出した時の達成感ですよ。
ということで、うちの夫はしょっちゅうYouTube動画を見て学習しているんです。木を切るということに関わるあらゆることです。誰かが上手に木を切っているのを見るのは楽しいらしいです。
昨晩も、また見ていました。
すると突然、
ノーウェイ!(うそだろ〜!)
と叫ぶ声が聞こえたので、何事かと思って行ってみましたら、いつも勉強させてもらっているユーチューバー(YouTubeチャンネルをやっている人)が亡くなったと仲間の方が話していたんですよ。
木を切る仕事中の事故だったそうです。
大きな嵐があって、枝が折れたりして危険になった木を切る仕事をしていたそうです。木の状態を調べた後、どういう手順でどの枝から切って下ろすかを決めて作業を始めたところ、突然大きな枝が落ちて来てその方を直撃したんだそうです。即死だったそうです。
見ただけでは、その枝が嵐のためにすでに折れていたことが分からなかったのでしょうけど、木を切る仕事というのはそれくらい危険なんだそうですよ。
この方は、夫のお気に入りのユーチューバーだったそうです。しょっちゅう見ているので、自分の知り合いくらいの気持ちだったんでしょう。
サルも木から落ちる…
と夫は言いました。落ちただけじゃあなくて死ぬこともあると。
枝を切り落とすために高い木に登ることがある夫ですが、より大きな木に取り組んで成功するとだんだん自信もついて来るんですよねえ。
そして、自信がついて来た頃に油断して事故が起きるものです。
このユーチューバーの事故死が、自分は危険なことをやっているんだということを思い出させるきっかけにはなったと思います。
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