昨日は、花粉症は大したことがなかったです。鼻がムズムズして時々くしゃみが出ただけ。抗ヒスタミン薬は飲みましたけど、その薬がちゃんと効いて普通の生活が送れた一日でした。
暑かったけど30度にもならなかったし、夫がまた有給をもらって休んでいたのでビシューの散歩も行ってくれたし、私は大変助かりました。
さて、
今日の話題は、我が家の噴水のことです。
野生の鳥達が水を飲んだり水浴びができるようにと、いつでも水を溜めていたこともあるんですけどね、最近はもう完全に放ったらかしで、水を出すことも全く無くて、時々私が周囲を掃き掃除するだけというもったいないシロモノです。
下の水が貯めてある部分には黒いプラスチック製のプールがはめ込んであるんですが、この小さいプールをうちの夫と義母が池にしようとしたことがあります。義母の提案でした。
私には何の相談もなく、ある日義母が蓮の苗を買って来ましてね、その蓮や石を小さなプールに入れてから、うちの夫が金魚を買って来ました。私は反対したんですよ。そんなことをしたら噴水として使えなくなると。
私の意見なんて聞いてくれないので頭に来まして、金魚の世話は一切協力しませんでしたが、その金魚はどうなったのかと言いますと、真夏の40度を越す猛暑で小さな黒いプールの水がお湯になって死んだのです。
その後、何年も放ったらかしにされてドロドロの沼みたいになっていましたが、私は関わりを拒否していましたから掃除なんてするわけが無い。そもそもドロドロの沼みたいにしたのは夫と義母ですから。
何年か経ってついに夫が掃除をしたので、再び噴水として使えるようになりましたが、取り出した石は全部近くの花壇に置いたままです。それも私は無視していますけど。
昨年は雨の多い一年で、ホースで水を入れなくてもプールにはあふれるほどの水がいつでもあったんですが、暑い日が続いていますから水はだいぶ減っています。
先月のことですが、このプールに板が置かれていることに気づきました。
プールを板で覆っているように見えますよねえ。何のために板が置いてあるのか気になっていたんです。夫が置いたとしか考えられないので理由を聞こうと思いながらついつい忘れていて。
先日、やっと思い出して聞きました。
「ちょっとお、噴水のところの板だけど、なんで置いてあるの?」
「タッドポールがいるんです!死なないように日陰を作っているんです」
「タッドポールがいる?ホントにい?」
皆さん、タッドポールというのはおたまじゃくしのことですよ。私は岡山の田舎のおたまじゃくしなんて珍しくも何とも無いような所で育ちましたけど、オーストラリアではカエルを見かけたことはほとんど無くて、おたまじゃくしなんてめったに見ることはありません。田舎環境でもです。
噴水のプールがお湯になって金魚を死なせてしまったことを密かに後悔していたらしい夫は、おたまじゃくしを守るために、水がお湯にならないように板で覆っていたのです。
それにしても、そのプールで卵を生んだカエルはどこから来たんでしょうか。近くにカエルが生息する池があるんでしょうね。
早速おたまじゃくしを見に行きました。
おお、確かにおたまじゃくしがいます。
おたまじゃくしがいるのはいいんですけどね、私には気になることがありました。
ボウフラがうじゃうじゃいるんですよ!
モズィーマグネット(磁石のように蚊を引き寄せる人)と呼ばれている私には見過ごせません。
このうじゃうじゃいるボウフラは、いずれ蚊になって私を刺しに来るんですから。
おたまじゃくしがボウフラを食べてくれたらいいのに、おたまじゃくしというのはボウフラを食べないんですね。
プールに毒を入れるわけにもいかないし、これからおたまじゃくしがカエルになるのを楽しみに見守りながら、ボウフラが蚊になるのも見守るというのはちょっとねえ。
網を買って来てボウフラをすくって取ろうかなあ。すくい取ったのを周囲のタイルの上に置いておけば、この暑さですからすぐ死にますよね。
明日から暑い日が続くらしいんですが、土曜日は最高気温が39度になるそうです。プールのもう半分も板で覆った方が良いかもしれません。水も足しておかなくちゃ。
私はカエルには大変興味があるんです。オーストラリアのカエルにも興味があるので、あのおたまじゃくしがどういうカエルになるのか楽しみです。
先日、英国から持ち込まれたウサギがオーストラリアで大繁殖して「壊滅的な生物学的侵略」をもたらしたという話を書きました。
ウサギに以外にも同様の問題は起きていますが、カエルもその一つなんですよ。
ケイントード(Cane Toad)という名前のヒキガエルが大問題になっているんです。
ケイントードは、体長が15~30センチにもなるヒキガエルです。30センチというのは大げさじゃあないです。私はテレビのドキュメンタリーで見たことがあります。
もともとサトウキビの害虫を退治するため1935年にクイーンズランド州のサトウキビ畑にハワイから移入されたんです。
これが爆発的に増え続けて、分布域はニュー・サウス・ウェールズ州や西オーストラリア州にまで広がり、オーストラリア固有の生態系を脅かしているんですよ。
ケイントードは毒を持っていますので、これを食べた野生動物が死んでしまい数が激減しています。オーストラリア固有のカエルも数が減っていて、地域によっては絶滅の危機に瀕しています。
オーストラリアは他の大陸から孤立していたために独特の生態系が形成されましたから固有の動物が数多く生息していますが、このケイントードという毒ヒキガエルのせいで生態系が壊滅的な打撃を受けているんだそうですよ。
ケイントードの駆除は、罠をしかけたりして捕獲する取り組みが続けられて来ましたが、急増するペースに追いつきませんからね、遺伝子工学を駆使してオスしか生まないメスを作ってばらまくという計画があると聞きましたけど、その後どうなっているんでしょうか。
ウサギにしろカエルにしろ、また動物に限らず植物もそうですけど、人間の行為が自然の生態系に深刻な影響を及ぼすことがよくありますね。我々人間は、そうした影響についてよく考えて行動しないといけません。
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