契約ではクリスマス前まで勤務する予定だったのに、我慢できなくなって1ヶ月早いですけど辞めさせてもらったそうです。
次の仕事を探さなくてはいけませんが、娘は来年どこかの大学で修士課程を勉強するつもりでしたから、大学が決まらなければ仕事も決められないという状況でした。
金曜日に、カリブ海の島バルバドスから帰って来たうちの夫と一緒に家に帰って来た娘ですが、お昼頃のことですけど、突然泣き叫んでいるのが聞こえたんです。
何があったんだろうかと心配していると、顔を真赤にして涙を流しながらやって来ました。
「お母さん、ラ・トローブ大学に入れた!」
娘はホッとするあまり嬉し泣きしていたのでした。
「Bachelor(学士課程)」と「Honours(優秀学士課程)」が終了して、次は「Master(修士課程)」という時に新型コロナで大学での勉強が困難になりましてね、この2年間は社会経験ということで働いていたんです。
心理クリニックの受付の仕事に加えて、いつもトレーニングに励んでいるクラヴ・マガの運営事務の仕事も始めたので、2つの仕事をかけ持ちでやっていました。(実はそれ以外にも、留学生の論文校正のアルバイトもしていましたよ。)
新型コロナ関係の規制も無くなり多くの大学が通常の運営に戻りましたので、来年は修士課程を学ぶことにしたのですけど、受け入れてくれる大学があるかどうかが問題で、本人は随分不安だったようです。
自分が学びたいと思っている修士課程の勉強ができる大学は全部、ヴィクトリア州内の大学だけでなくニュー・サウス・ウェールズ州内の大学にまで願書を送ったそうです。
メルボルン都市圏内の大学を希望していましたけど、いざとなったらどこの大学にでも行く気でした。
ところが、どの大学からも連絡が来ないので不安になっていたんです。ラ・トローブ大学からは2〜3週間ほど前に連絡があって面接を受けることになり、その面接が大変うまく行ったのになかなか合否の連絡が来なかったので、娘は「あれで不合格になったらショックだ」と言っていたんですけど。
大きな不安が解消して、お母さんもホッとしました。
将来やりたいと思っている仕事をするためには、どうしても修士課程とその次の「PhD(博士課程)」もしないといけないのだそうです。
博士課程までするということは、一体何年間大学で勉強をすることになるんでしょうか。目標がはっきりしているというのは大したもんだと思いますけど、まだまだ先は長いですよ。
我が家は経済的に楽ではありませんからね、今までのところ私達親は娘の大学教育のために1ドルも払っていません。
娘の学費は、全部オーストラリア政府からの借金です。将来一定額以上の収入を得るようになった場合には、税金を払うという形で返済して行くことになります。
十分な収入が無い場合には、当然返済する義務もないんだそうです。
貧乏な家の子供でも高等教育を受けられる、オーストラリアのありがたい制度です。
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