何だこれ?ワケワカラン!
「Everything Everywhere All at Once」というタイトルの映画です。邦題は、日本語の良いタイトルが見つからなかったのか、これをそのままカタカナにした「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」らしいですね。
「あらゆることが、あらゆる場所で、突然同時に」みたいなヘンテコなタイトルで、私がお金を出してまで見たいと思うような映画ではありません。
ところが、昨日行われたゴールデングローブ賞の授賞式で、この映画に主人公の夫役で出演したキー・ホイ・クァンさんが最優秀助演男優賞を受賞して、感動的なスピーチをしたんですよ。
ご存知の方はご存知でしょうが、この方は「インディ・ジョーンズ - 魔宮の伝説」や「グーニーズ」に出演した人気子役でした。可愛らしかったですよねえ。
しかし、その後は出演の機会がなかったそうなんです。アジア人の若者が演じられるような役がなかったんですよ、あの頃は。
それで俳優という仕事を諦めて、大学で映画の仕事を学び、スタントマンのコレオグラファーとか監督の助手など裏方の仕事をしてこられたそうです。
ところが、2018年に公開された「Crazy Rich Asians」(邦題:クレイジー・リッチ!)という映画がきっかけで、再び俳優の仕事に挑戦してみることにしたのだそうです。
「クレイジー・リッチ!」という映画は、主要キャストを全てアジア系の俳優が演じてヒットしました。しかもメジャーな映画製作会社がこういう映画を作ったというのも画期的でした。
最近はアジア系の俳優が活躍する映画が増えて来ましたしね。
キー・ホイ・クァンさんが俳優の仕事に再挑戦すると決めて最初に受けたオーディションが、この「エブリシング・エブリウェア」だったんだそうで、その映画でゴールデングローブ賞を受賞したというんですから嬉しかったでしょう。
そうしたら、キー・ホイ・クァンさんに続いて、主人公の疲れた中国系移民女性を演じたミッシェル・ヨーさんが主演女優賞を受賞しました。
そのせいで私はこの映画に興味を持ったので、昨晩夫と息子と3人で観てみたんです。自分がこの手の映画を観るなど思いもしなかったですけど。
そしたらもうね、
奇想天外キテレツむちゃくちゃ高速場面進行なんじゃこりゃ映画!
こういう脚本を書く人の頭の中はどうなっているんでしょうかね。
家族関係の話の描き方のせいで途中でちょっと興ざめしかけましたけど、映画を台無しにするところまでは行かなくて、最後まで観ました。
昨年劇場で公開された時には、途中で退場した人も結構いたというのは納得です。
すごい映画だっだとか、面白かったとか、そういう感想はないです。
観終わって思ったのは、「主人公を演じたミッシェル・ヨーさんに何か賞をあげてください!」ということでした。だから、彼女がゴールデングローブ賞の主演女優賞を取って嬉しかった映画ファンは大勢いるはずですよ。
アカデミー賞にもノミネートされて欲しいと思います。
ミッシェル・ヨーさんは一人でものすごくたくさんの「自分」を演じていますけどね、感情を表現する演技も素晴らしかったですが、60歳にしてアクションもやっているわけでね、演技者としての仕事を評価するのならアカデミー賞も彼女を候補者に選ばないわけにはいかないでしょう。
ミッシェル・ヨーさんの演技を見てみたい方にはオススメの映画です。
そして、
ジェイミー・リー・カーティス!
ジェイミー・リー・カーティス!
ジェイミー・リー・カーティス!
0 件のコメント:
コメントを投稿