2021年10月13日

反ワクチン派のスタッフ感染で大騒動

今日は週に一度の休日だった夫は、早起きをする必要がないのでゆっくり朝寝をしている様子でした。私もゆっくりできる日なんですけど、目が覚めちゃったから6時前に起きました。

しばらくすると、寝室にいる夫が誰かと電話で話している声が聞こえ、何やらバタバタし始めました。何度も電話がかかってきて、ずっと誰かと電話で話しているので「何かあったな?」と思ったんです。

様子を見に行くと、休みの日なのにツールショップのユニフォームを着ているところでした。

新型コロナの感染者発生で店舗が封鎖!

夫が現在勤めている店舗ではなくて、適正視力が無くなって運転ができなくなるまで勤めていた店舗です。オーストラリア最大のツールショップという、スタジアム級の広さがあるお店です。売上ナンバーワンの店でもあります。

見つかった感染者は、店のスタッフでした。

この人が喉の痛みを感じたのは土曜日。喉の痛みぐらいで仕事を休みませんから、出勤しました。翌日の日曜日も出勤して仕事をしていましたが、具合が悪くなったので早退したんだそうです。

新型コロナ検査を受けるようにと指示されて検査を受けたところ、陽性と分かったのが火曜日でした。

誰から感染したかはすぐに分かりました。

同じ店舗に勤めている自分の息子からです。

この息子は、反ワクチン派でマスクを外していることがよくあるそうなんですが、この人がロックダウン中のメルボルンでは禁止されているパーティーに参加して、そのパーティーで感染したんですよ。

本人は重い症状は出なくて感染に気づいていませんでしたが、お父さんがこの息子から感染して症状が出たということなんです。土曜日に喉が痛くて、日曜日に一気に悪化したそうで、現在どの程度の症状なのか私は知りません。無事に回復するといいですけど。

問題はですね、この父子が感染期間中に仕事に来ていたことです。他のスタッフがこの2人から感染している可能性があるのですよ。特に、息子の方はマスクを外していることが多かったそうなので。ということは、お客さんも感染している可能性があります。

この人はもうクビですね!

ビクトリア州政府は、今月1日に「認可された労働者」に対してワクチン接種を義務付けることを発表しました。「認可された労働者」というのは、ロックダウン中も仕事をしている人達全員です。ロックダウン中は、認可された業種の労働者しか働けないんですから。

10月15日までに1回目のワクチンを、11月26日までに2回目のワクチンを接種しなければ、職場への出入りが禁止されるということなんですよ。

うちの夫が勤めるツールショップ会社も、認可された業種なわけですから、ツールショップのスタッフは全員ワクチンの接種を受けなければならないことになりました。これに反発しているスタッフもいるそうですけど、州政府が決めたことなんですからね、引き続き勤務したければワクチンを接種しないといけないんです。

10月15日の1回目のワクチン接種期限に間に合わなかった人は、ワクチン接種が完了するまでは有給休暇を利用するなりして何とかするしかありません。

こういう事情があるのに、反ワクチンという方針でワクチン接種を受けず、違法なパーティーに参加して感染し、自分の父親を感染させて病気にし、勤めるツールショップを封鎖に追い込みました。

封鎖された店舗は、専門業者による掃除が行われ、店のスタッフは全員検査を受けて陰性が証明されるまでは自宅隔離です。このオーストラリア最大というツールショップを運営し続けるために、うちの夫もこの店に派遣されました。休みの日だったんですけど。

他店舗のスタッフが応援に送り込まれることになり、スタッフの配置やシフトのやりくりで今朝の夫は大忙しでしたよ。

うちの夫は運転ができないので自力ではその店舗まで行けませんから(行けないことはないんですけど、バスを乗り継いで行けば片道2時間かかります)私が車で送って行きました。

すでに道路が混雑していましたし、往復で約2時間かかりましたよ。

店の前では、数人のお客さんが店が開くのを待っていました。お客さん達は、トレイディー(Tradie)と呼ばれる技術労働者の皆さんです。そうした皆さんの仕事に必要なものを提供しているということが、ツールショップが「認可された業種」であるゆえんです。

ホントにもう、大迷惑ですよ、この原因になったスタッフは!

反ワクチン派で違法パーティーに参加して感染?

お父さんが病気になって少しは反省しているでしょうか。


実はね、現在うちの夫が勤めている店舗の若いスタッフの一人がワクチン未接種で、接種するかどうかで悩んでいるという話を聞いていたんです。この人のお母さんが反ワクチン派で、息子のワクチン接種をこれまでずっと許さなかったんだそうですけど。

この人自身は反ワクチン派ではないそうですが、反ワクチン派の母親からのプレッシャーがあったことや、ワクチンの批判を聞き続けて来ていますからね、ワクチンに対してある程度の不信感を持っていたこともあって、つい先日ワクチンは接種しないことに決めたと聞きました。

つまり、ツールショップの仕事はやめる覚悟ということですね。ワクチンを接種しないために。残念な判断です。

ワクチン接種を拒否する人が雇ってもらえる職種も少ないですよ。ツールショップをやめた後、新しい仕事が見つかるかどうかは疑問です。

今回の件で、考えを改めるといいですけど。


追記

上の記事の同じツールショップに勤める父子ですけど、息子が違法パーティーに行ったという話でしたが、違法パーティーに行ったのはこの人の兄か弟、つまりもう一人の息子だったんですって。つまり、この人は違法パーティーには行っていなかったんです。

違法パーティーに行ったもう一人の息子は、パーティーに行った後に具合が悪くなり寝込んでいたそうです。お父さんが具合が悪くなって、会社から検査を受けるように言われて検査を受けたら陽性と分かり、同じショップに勤める息子も検査を受けたら陽性で、寝込んでいたもう一人の息子ももちろん陽性で、お母さんも陽性と分かり、家族全員がダウンしているそうです。

入院はしていませんが、4人とも具合はかなり悪いそうです。全員ダウンしていると、食事の準備とかどうやっているんでしょうね。

とにかく、違法パーティーへ行った息子が寝込んでからお父さんがダウンするまでの1週間、この父子はずっと仕事に来ていたんですよ。

ショップのスタッフは全員2週間の自宅隔離です。


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