夜中に大雨が降りました。朝は小雨になっていましたが、雨は雨です。雨が降っている時には自転車通勤はしないことにしているうちの夫を、勤めているツールショップまで今朝も車で送って行きました。
例の泥棒の件ですることがあるので早く行きたいと言いまして、5時半に家を出ました。
泥棒の犯行を証明するための防犯カメラの映像ですが、問題があったことが分かりましてね。メルボルンは先週夏時間に変わったんですけど、コンピューターとか携帯電話などのデバイスは、時間が自動的に変わりますからうっかりしていたんでしょう。
ツールショップの防犯カメラの時間が、自動的に変わっていなかったんだそうです。実際の犯行時間と映像に記録されている時間とに1時間のズレがあるわけです。このことには、店内の防犯カメラ映像を確認していた時に気づいたそうです。
ショップの横の道路に停めてあったバンから発電機とバックパックを盗んだ男は、ツールショップでも商品を盗んでいたことが分かったので、それを調べていたんだそうですが、とにかくツールショップの被害の件も警察に報告しないといけないために、その証拠の準備のため今朝は早めに出勤したかったのだそうです。
開店時間前にやっておきたかったのでしょう。今日から新人スタッフのトレーニングもあると言っていましたし。
それはともかく…
今日の話題はそれじゃあないんですよ。
夫を送って行った朝の5時半過ぎは、まだ真っ暗でした。夏時間が始まった1週間前までなら4時半過ぎということなんですからね。
そんな時間帯は走っている車も少ないです。
利用している道路を早朝に通る時によく見かける女性がいました。おそらく私くらいの年齢でしょうが、いつもドレッシンガウン(バスローブのような形をした膝下までを覆う大きな服)を着て家の前をほうきで掃いていらっしゃるんです。
その掃き掃除の様子と見かける頻度から判断すると、単なるきれい好きではなく強迫性障害(OCD)かもしれないと私は感じていました。
以前うちの娘が大学に通っていた頃、娘を駅まで送っていく時に通りかかる度に、その女性は一心不乱に家の前の歩道をほうきで掃いていらっしゃるのでした。
今朝もほうきで掃いていらっしゃったんです。
朝の5時半過ぎに、
街灯もない真っ暗な車道を!
家のすぐ前の歩道じゃあなくて、車道ですよ、車道!
私はかなり近づくまで気づきませんでした。誰が朝の5時半に車道をほうきで掃いている人がいると思いますか?
その方の家の前の車道は2車線分の広さがあって、私は右端を走っていましたから(道路の左側に車が停まっていることがよくあるので)「あっ人がいる(ほうきで掃いてる!)」と気づいた時には心臓が止まりそうでしたけど、その女性をはねたりする可能性はなかったと思います。
今朝はドレッシングガウンじゃあなくて、黒いズボンに赤いトレーナーを着ていらっしゃいました。
「びっくりするじゃないのお!何でこんな時間に車道を掃いてるのよお!」
「え?何のことですか?」
「あの人!あの人!ほうきで車道を掃いていた人!」
「ほうきで車道を掃いていた人?」
「見えなかったの?」
「全く見えませんでした。ボクが運転していたらひき殺しています」
…
驚きました。
真っ暗な車道をほうきで掃いていたのにも驚きましたけど、その女性が見えなかったという夫に驚きました。すぐ横を通り過ぎたのに。
いつもね、「目が見えないと言っても私以上に見えてるんじゃあないの!」と思えるほど、ああだこうだと私の運転に指導をしてくる夫ですが、 助手席に座っていたんですから私よりも良く見えたはずなのに、見えていなかったんです。
だから運転しちゃあいけないんですよ。
夫は、女性が見えなかったことにショックを受けた様子でした。
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