その店舗は我が家から車で片道1時間くらいかかるので、送って行く私は一回の往復で2時間の運転をすることになります。私も大変なんです。
遠すぎるということで、うちの夫はその店舗に行かなくても良くなったのですけど、陽性者が出たことに加えてスタッフ不足が問題になって来ているんですよ。
先日記事に書きましたが、ビクトリア州政府は「認可された労働者」に対してワクチン接種を義務付けました。「認可された労働者」というのは、ロックダウン中も仕事をしている人達全員です。ロックダウン中は、認可された業種の労働者しか働けません。
ツールショップも認可された業種なわけですから、ツールショップのスタッフは全員ワクチンの接種を受けなければならないことになったのです。
10月15日までに1回目のワクチンを接種しなければ、職場への出入りが禁止されるということだったのですけど、15日が過ぎました。
ツールショップの各店舗のスタッフの中に反ワクチン派がいるんですよ。その人達はワクチンを接種しない限り15日以降は働きに来れないんです。だから来ていないんです。
大騒動になった店舗で新型コロナに感染したのも反ワクチン派の父子でした。
仕事に出ていた日曜日に具合が悪くなった父親がマネージャーから検査を受けるように言われ、検査を受けたら陽性で、一緒に勤めている息子も陽性で、実はもう一人いる息子が違法パーティーに行ってそこで感染したことが分かったんですけど。反ワクチン派の一家は、お母さんも感染して家族4人全員が寝込んでいるそうです。
うちの夫が現在勤めている店舗にも反ワクチン派がいて、その人は15日から仕事に来ていません。ワクチンを接種するつもりはないそうですから、新しいスタッフを雇用する必要があります。感染者が出た店舗の応援に行っているスタッフもいるので、スタッフが足りない状態です。
そこへ来て、別の店舗の店長が反ワクチン派で15日から仕事を休むことが分かりました。この人は良い人で優秀な人なんですけど、ワクチンを信用していなくて接種するつもりはないんですって。
15日から長い休暇を取ったそうです。休んでいる間に州政府の方針が変わることを期待しているそうですが、州政府は方針を変えるつもりはないと発表しましたよ。ですから、優秀な人ですけど、この人はもう戻って来ないでしょう。
店長がいなくなって、急遽うちの夫がその店舗にも勤めることになりました。現在勤めている店舗とダブル勤務ですよ。
先週は休み無しでしたが、今週も休みは無しだそうです。
「認可された労働者」には学校の先生達も含まれるんですよ。そして、学校の先生をやっているような人達の中にも反ワクチン派で接種を拒否する人がいるのです。
そういう先生達は、15日から勤務できなくなっています。今年度分の有給休暇を使って休み、その後はもう辞めるしか無いそうです。
ちょっと考えられない事態です。
外国人労働者がいなくなってスタッフ不足が深刻な飲食業界は、もうすぐロックダウンが終わって営業再開できるのですけど、今度はスタッフ不足で苦労することになりそうです。
ロックダウンが終わって、私達の暮らしはパンデミック以前の暮らしに近づきますけど、それはワクチン接種を完了している人に限られますからね。ワクチン未接種の人は、多くの場所に入れませんし、多くのサービスを受けられませんし、移動の自由もないんですよ。
やむを得ない理由で接種が受けられない人もいるわけですけど、そうじゃあなくて、ワクチンが毒だとか身体に害があるとか不正確な情報を信じて接種を拒否したり「政府に命令されたらやりたくない」と拒否したりする人達はね、早く考えを改めた方がいいです。
先日、ある薬剤師の人がTikTokのビデオに反ワクチン派の人達に対してメッセージを載せました。
ワクチンによらず自然に新型コロナの抗体を獲得したいという反ワクチン派に対して、「フルパワーのウイルスで抗体を獲得するのはリスクが大きすぎるので、弱めたウイルスかウイルスの一部に感染して『自然に』抗体を獲得したらいいんじゃあないのか?」と言いましたら、反ワクチン派の人達から「それは素晴らしい考えだ」「どうしてそれをしないんだ」というコメントが書かれました。
弱めたウイルスとかウイルスの一部というのがワクチンなんですけどね。ワクチンがどのようにして作られどのように機能するのか、そういうことを知らずに反ワクチンを叫んでいるというのは、大変残念なことです。
ヴィクトリア州の公立病院は、津波のように押し寄せ始めた新型コロナ患者で逼迫しています。入院が必要となる患者のほとんどがワクチン未接種者です。
新型コロナ患者に対応するために、他の診療科を閉鎖せざるを得なくなっていますから、うちの息子の2回目の痔の手術も、もう今年中は無理でしょう。
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