2021年10月5日

ボーナス獲得の理由

ツールショップに勤めるうちの夫が、ボーナスをもらったそうです。

日本では、ボーナスと言えば、毎月支払われる給与とは別に、年に2回夏と冬に支払われる特別な給与のことを意味しますが、オーストラリアにはその様な給与制度はありません。

ボーナスをもらうということは、会社に対して特別な報酬に値する何らかの貢献をしたということです。

じゃあ一体うちの夫は何をしたのかと言いますと、

それはね、

泥棒を捕まえたのですよ!

6月の出来事です。

詳細は「またも泥棒と格闘で警察が来た」という記事に書いたとおりなのですけど、夫が勤めるツールショップ会社には、泥棒を捕まえて、その捕まえた泥棒が警察にちゃんと逮捕されて起訴されて、盗まれた商品が無事に戻って来て損害無しだった場合には、その泥棒を捕まえたスタッフに500ドルのボーナスが出るという規定があるんだそうです。

泥棒を捕まえるのに複数のスタッフが関わった場合は、その複数のスタッフで500ドルを分け合うそうです。

ツールショップに泥棒が入って来るのは日常茶飯事ですから、こういう規定も必要なのでしょうが、泥棒が内部の者であった場合はボーナスの額が異なります。

内部者、要するにツールショップのスタッフが盗みを働いているの見つけて捕まえて、その人が前述のようにちゃんと起訴されて、盗まれた商品が無事に戻って来て損害無しだった場合のボーナスは、2000ドルだそうですよ。

店舗の数がまだ少なかった頃には、会社のオーナー達が自ら防犯カメラの映像を四六時中監視していたそうですが、会社の規模が大きくなり店舗の数が増えた現在、もうそんなことはやっていられませんからね。

不正防止、犯罪防止のために、いろいろやっているのです。そうした対策が必要なほど、盗難の被害額は大きいそうですから。

ここだけの話ですが、スタッフが泥棒の一味だったことが発覚したケースが実はあるんですよ。夫が勤めている店舗ではありませんでしたけど。

現在でも、全国店舗の防犯カメラ映像を本部で見ることはできるようですけど、毎日一日中全店を監視し続けるなんて出来ませんから。


夫は一人で格闘して泥棒を捕まえたので、ボーナスの500ドルは全額自分が貰えることは分かっていたんだそうですが、なかなか会社が払ってくれないので「本当にボーナスが貰えるのか?」と疑い始めていました。

3ヶ月もかかりましたが、ちゃんと貰えたので満足しています。

ツールショップのスタッフは、文句を言う難しい客やクレームを付けて商品をだまし取ろうとする客を装った犯罪者にも対応しなくてはいけません。

先週は少しめげていましたよ。

何でも高額な工具チェスト(引き出しがいっぱい付いているやつ)を買ったある客が、ステンレススチール製の天板にシミがあると言ってクレームを付け、値引きを要求。

そのクレームがあまりにしつこくて対応に辟易した夫は、会社の上の人と相談した結果、商品の交換あるいは引き取りと払い戻しを提案したところ、半額近い値引きを執拗に要求するその客は、今度は裁判に訴えると脅し始めたそうで。

どうぞ裁判してくださいということになったそうですが。

買った電動工具を誤った使用をしたりして壊し、保証期間内だから新しいのと取り替えろとか払い戻ししろとか言ってやって来て、スタッフを脅す客もよくいるそうです。

理不尽なクレームや攻撃的なクレーマーに対応しなくてはいけないツールショップのスタッフは、メンタルも強くなければいけないんですね。

泥棒も捕まえないといけないし。

私にはとても出来ません。


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