2021年10月13日

みんな違ってあたりまえの世の中に

昨日、10月10日は「世界メンタルヘルスデー」だという記事を書きましたが、10月11日は「カミングアウトデー」なんだそうですよ。ご存知でしたか?

「カミングアウト(Coming Out)とは、皆さんご存知とは思いますが、自身の性的指向や性自認を公に表明することです。

本来は、レズビアンやゲイの人達が自身の性的指向を家族や友達、会社の同僚などに明かせず心理的に悩んでいる状況を「押入れに閉じこもっている」と比喩し、その押し入れから出てくるという表現が短縮されたのが「カミングアウト」という言葉だそうです。

「カミングアウトデー(National Coming Out Day)は、同性愛者だけではなく、もっと多様なLGBTQI(同性愛者やトランスジェンダーやその他様々な性的マイノリティー)の人達のカミングアウトを祝福し、社会の認識向上を目的とした記念日となっているようです。

そんな記念日があったことを私は知りませんでしたが、昨日はニュースサイトにLGBTQIやカミングアウトに関する記事が多くて、そうした記事を読んで知りました。

昨日の朝のことですが、お天気が素晴らしく良かったのですけど、我が家の前の道を若い男性のカップルが犬を連れて散歩をしているのを見ました。

兄弟ではないとすぐに分かりました。手をつないだりしていましたからね。恋人同士でしょう。結婚しているカップルかもしれません。

春の青空の下、朝日を浴びながら楽しそうにおしゃべりしながら歩く2人の幸せそうな様子を見て、私も幸せな気分になりましたよ。

ああ…

思い出す度に感動するんですけど、

オーストラリアでは、2017年12月7日に同性婚を合法化する法案が議会で可決されましてね、翌日の12月8日に合法化されました。

これにより、性別に関係なく誰もが平等に婚姻関係を結ぶことができるようになりました。あれから4年が経ち、同性のカップルを見かけることは珍しいことではなくなって来ています。

同性のカップルを見かけることが増えたのは、これまで人前では隠すしかなかった関係を隠す必要がなくなったというのも大きいのでしょう。

私の義弟はウエディングフォトグラファーですが、同性カップルの結婚式の写真撮影を頼まれることも多いですよ。

そう言えば、いつだったか、スーパーで出会ったおじいさんカップルのことを記事に書いたことがあります。オーストラリア社会は、差別が少しずつ減り、より公正で平等で偏見のない国に変わって来ています。私はそのことをとても嬉しく感じています。

私自身は、同性愛者に偏見はないつもりでしたけど、実際に女同士のカップルや男同士のカップルが、抱き合ったりキスしたりするのを見てギョッとした覚えがあります。違和感を感じたのです。

同性愛に対する偏見が根深い日本の社会で生まれ育っておりますからね。

しかし、しょっちゅうそういう人達を見ていると慣れるものですし、私達夫婦の知り合いの中には同性のパートナーがいる人もいますし、今では何とも思わなくなりました。

LGBTGIの人達の社会的な位置は、ここ数年のうちに大きく変化したことは明白です。いろいろな人がいて当たり前なのだという意識が浸透して来ていると思います。

うちの娘は同性愛者なので、私達家族はLGBTGIに関してはオープンに話をして来ました。現在、娘にはガールフレンドがいるようですけど、いつか人生の伴侶となる女性を見つけた時には結婚するかもしれませんね。

自身の性的指向を隠す必要もなく、オープンに話題にできて、同性愛の関係を家族や友達にも受け入れられて、同性愛者であることで法的な不公平を経験することもなく、普通に幸せになれるんだなあと思うと、親としては喜びを感じます。

幸せそうな同性カップルを見かけると嬉しくなるのは、そういうことも関係しているかもしれません。

自分が属する社会がより良い社会に変わって行くのを見るのは、大きな喜びです。いつか「カミングアウト」などというものが必要のない「みんな違ってあたりまえ」の世の中になるといいな。


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