マーガレット・コートというテニス選手の名前を耳にしたことがある方は多いでしょう。有名な選手ですよね。オーストラリア人で、4大大会シングルスで24勝を挙げたという伝説のプレーヤーです。ダブルスや混合ダブルスの優勝回数も含めると、4大大会だけで64勝を挙げているんですって。さらに、シングルスと混合ダブルスの両方で年間グランドスラムを達成しているんだそうです。
まさに伝説のテニスプレーヤーですから、もちろん全豪オープンの開催されるメルボルンの1番コートは、彼女の名前を取って「マーガレット・コート・アリーナ」と呼ばれています。
ちなみに、センターコートの方は、男性の方の伝説のプレーヤー、ロッド・レーバーの名前を取って「ロッド・レーバー・アリーナ」と呼ばれています。ロッド・レーバーは、シングルスの年間グランドスラムを2回も達成しているんです。
ところで、熱心なキリスト教徒で現在は牧師になっているそうなマーガレット・コートさんが、先日カンタス航空ボイコットを発表しまして話題になっているのですが、「もうカンタス航空は使いません」の理由が、カンタス航空が平等な結婚(Marriage Equality)を支援しているからだと言うのですよ。
この方は、長年に渡って同性愛を認めない考えを示していたそうですが、多くのテニスファンはそんなことは知らなかったですよ。しかし、この度のカンタス航空ボイコット発言により、同性愛と同性間の結婚に反対する彼女の姿勢が広く知れ渡ってしまいましたので、選手はもちろんのことテニスファンの中にも、「マーガレット・コート・アリーナ」でプレーしたくない、足を踏み入れたくない、と感じる人が出て当然じゃないですか?
もしも私がテニス選手だったとしたら、「マーガレット・コート・アリーナ」と彼女の名前を冠して呼ばれるコートではプレーしたくないですよ。少なくとも、そういう差別的な考えに抗議するためにも、「マーガレット・コート・アリーナ」はボイコットすると思います。
このニュース、今後全豪オープンが近づく頃には、大きな問題になると感じます。
「同性愛は普通じゃない、異常である、同じ権利を認めるべきじゃない」そういう差別的考えを公に発言する人は、たとえ偉大なプレーヤーだったとしても尊敬できないじゃないですか。
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