2017年5月6日

高齢者ドライバーは危ないのか

日本でも高齢者ドライバーによる事故が問題になっていますね。メルボルンでも、よく耳にします。

先日、いつものように近くのイーストランド・ショッピングセンター内のスーパーに買い物に行き、トロリーと呼ばれる買い物用手押し車(ショッピングカートのこと)を押しながら車を停めた所まで戻る途中、トロリーを戻す場所(トロリー・ベイと呼ぶ)でトロリーにチェーンをつなげようとしている老婦人をみました。

以前「日頃イライラさせられること」という記事にも書きましたが、トロリーを使うためには1ドルあるいは2ドルのコインを投入してチェーンから外さなければならず、投入したコインを取り戻したかったら所定のトロリーベイまで戻してチェーンを繋げなくてはならないのです。

買い物を車に積み込み終えてトロリーベイまで戻ると、先ほど見かけた老婦人がまだチェーンをつなげようと頑張っているのが目に入りました。

「どうしました?」と駆け寄る私。こういう時にはお手伝いしなくてはいけません。

ご婦人は相当なご高齢のようでした。

「チェーンが入らないのよ」
「私がやってみてあげましょう。あら、これは壊れていますね」
「コインが入っているから、失うのは残念だわ(It's a shame to lose it とおっしゃった)」

見ると、コインではなくて黒いディスクが入っていました。

私は、ご婦人のトロリーと私のトロリーと入れ替えたり色々やってみましたが、ご婦人のトロリーのチェーンを差し込むところが壊れているようで、その黒いディスクを取り出すことはできませんでした。(チェーンを差し込めないんだから、そのディスクは最初から入っていたんじゃあないのかとも思いました。)

「ああ、くやしいけど仕方がない...」

その老婦人はあきらめて、ヨロヨロとよろめきながら杖をついて向こうに歩いて行きましたが、ナント彼女は古い大型の車を自ら運転して来ていたのでした。

先週、実は私は正面衝突しそうになったのですけど、相手はカーブのインコースを大幅にショートカットして来た暴走車で、どんなバカ野郎のお兄ちゃんが運転しているのかと思ったら(偏見丸出し!)ドライバーは90歳は超えていると思えるおばあさんでした!

今まで何度か事故寸前という経験をしてきましたけど、相手が高齢者ドライバーだったというのが多いです。

高齢になっても自立して暮らしている方々にとって、車を運転できるということは普通に暮らしていく上でとても大切ですけど、確かに「もう無理じゃないのか」と思える方もまだ運転されています。規制するのは問題があるし、運転できなくなるとたちまち困る人も多いけど、何らかの対応が必要ですよね。

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