2017年5月12日

ユーロビジョン・ソング・コンテスト

ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)という欧州国別対抗歌合戦をご存じですか?

私はメルボルンに住むようになってから知りました。毎年寒くなる頃に、SBSという放送局が生中継までして放送しているコンテンストは、巨大なステージやものすごく大掛かりで圧倒的な演出で、「一体なんだろうな、このソングコンテストは」と思いつつも、私は長年見たことはなかったんです。

欧州出身の移民が多いですから、「そうした根強いファンがいるのだろう」「出身国の歌手を応援して楽しむのだろう」ぐらいに思っておりましたが、毎年大きな話題になるしニュースにもなるし。

聞くところによると、あの世界的に有名なABBA(スウェーデン代表)やセリーヌ・ディオン(どういうわけだかスイス代表)もユーロビジョン優勝をきっかけに成功したアーティストなんだそうです。

そして、ある年のユーロビジョンでロシア代表の「ブラノフスキー・バーブシュキ(ブラノヴォ村のおばあちゃん達)」というグループが話題になりまして、その年ですよ、私がユーロビジョンを見始めたのは!


以来、毎年楽しみにしています。

欧州の国別対抗歌合戦というコンテストですが、欧州の政治情勢の変化に伴い国の数も増えてきて、コンテスト参加希望国も増えてきたために一定時間内にコンテストを終えることが困難になったことから、「準決勝」と呼ばれる2回の予選が行われるようになったそうです。

コンテンスト決勝だけを見ると参加国が限られてように見えるのはそのためです。

今年はウクライナのキエフで開催されています。このコンテンストを政治問題と切り離すことは難しくて、今年はロシア代表が参加できていません。ボスニア・ヘルツェゴビナも今年は不参加です。

生放送であり、口パク禁止(バックトラックへの声の録音も禁止)ということですから、アーティストの真の力量が試されます。勝敗は審査員と視聴者の投票によるポイントに寄って決まりますので、得点発表の場面はかなりエキサイティングなんですよ。

ちなみに、審査員も視聴者も、自分の国のアーティストには投票できないそうです。

さて、ここで重大な事実が!

日本の皆さんはご存知でないでしょうが、何とオーストラリアは欧州の国ではないのにユーロビジョンに出場しているのです!

最初は2014年にゲストという形でジェシカ・マウボーイ(Jessica Mauboy)が参加し、翌年15年から国を代表してアーティストが出場しています。

15年はガイ・セバスチャン(Guy Sebastian)が、昨年16年は韓国出身のダミ・イム(Dami Im)が出場して、ダミは2位になっています。ダミのパフォーマンスは素晴らしかったんですよ。

今年は、若干17歳のイザイア・ファイアーブレース(Isaiah Firebrace)が出場しています。イザイア君は、ニュー・サウス・ウェールズ州とヴィクトリア州の州境に近い田舎の小さい町出身で、昨年「Xファクター」というオーディション番組で優勝したんだそうです。

今朝、準決勝の様子をニュースで見ましたが、緊張からか音を大きく外していました。でもね、土曜日の決勝には進んだそうです。

欧州から見れば地球の真反対にあるオーストラリアが、欧州の歌合戦に出場することについては反対意見もあるそうですが、どういうわけか認められているんです。

ユーロビジョン・ソング・コンテスト(Eurovision Song Contest)、興味のある方は調べてみると、過去の面白いパフォーマンスがインターネット上で色々見れますよ。

さあ、土曜日(オーストラリア時間では日曜日の朝)は、早起きしてイザイア君を応援しましょう。


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