2017年5月30日

酔うと化け物になる父がつらい

昨晩、ニュースサイトを読んでいて目が釘付けになったのが、漫画「酔うと化け物になる父がつらい」の話題でした。

ああ、この記事は読まないほうがいい...

と思ったけど、読まずにはいられませんでした。

作者は菊池真理子さん。
自分の家族がおかしかったって、今になってようやくわかった。 父はアルコール依存症。母は新興宗教信者。 そんなふたりのもとに育ったわたしは、いつしか自分の気持ちを上手に偽ることができるようになっていた…。 実録崩壊家族エッセイ!
漫画は「チャンピオンクロス」というウェブサイトに掲載されていて無料で読むことができます。

ああ、この漫画は読まないほうがいい...

と思ったけど、読まずにはいられませんでした。

酒飲みの父親を持ち、苦しむ母親を見ても子供の自分は助けることもできず、恐怖と苦しみの中で育ち、大きなトラウマを抱えてしまう人が、実は大勢いるのですよね。

私自身がそうしたトラウマを抱えています。3話分を全部読ませていただいて、一気に「うつ」モードに突入し、奈落の底に真っ逆さまに落ちかけました。

落ちてしまわなかったのは、この文章のおかげ。

それは「酒の上での失敗」ではなく「暴力」

トラウマになるような経験ですからね、心の奥の何処かに押し込んで蓋をして生きていましたけど、こうしたきっかけがあると蓋がはじけ飛んで辛い記憶が吹き出します。

これに再び蓋をして、忘れたふりをして生きていくのは、しんどいことです。

辛い記憶は出してしまうことが重要なのだそうです。トラウマ体験を文章に書いてそれを声を出して読んだり、誰かに繰り返し話すことが効果的だと聞きました。断片化されている記憶をつなぎあわせて再構築し、大人になった自分という第3者として再体験することで、トラウマ体験を過去の出来事として消化できるようになると言われています。

私の心の病気の原因が、子供の頃の父親にあるのは分かっているのですが、この父親は今も健在ですし、そうしたトラウマ体験の数々を文章に書くことにはためらいがあります。

でも、書いてみようかなと思い始めました。

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