そりゃあ販売店側にとっては売上額が最も重要でしょうからね、「より多くの商品を売ることで会社に利益をもたらす人」というのが良いセールスマンというになるのでしょう。
そのためには、十分な商品理解が必要だし、セールストークが上手くないといけないし、商品実演の高い技術も必要な場合もあるでしょうし。
うちの夫は、ツールショップに勤めているのですが、しょっちゅう「 I'm a Bloody Good Salesman ! 」と自慢します。この場合の「Bloody」は「血まみれ」ということじゃなくて、「ひどく」とか「すごく」といった強意語ですので、つまり「オレ様は大変優秀なセールスマンである」と自慢しているわけですよ。
確かに、夫は木工には造詣が深く、木工関係の電動工具および手道具をよく知っています。特に、FESTOOL(フェスツール)というドイツメーカーの電動工具については、誰よりもよく知っています。以前その会社に勤めていたのでね。
この FESTOOL(フェスツール)という会社は、世界屈指のハイエンド電動工具メーカーで、製品の品質も優れているんですけど、ドイツで作っているんですからね、お値段もハイエンドなんです。
しかし、お客様の目的や作業の内容から判断すると、製品の寿命や作業時間の節約など総合的に考慮した場合、その高額な FESTOOL(フェスツール)製品を買ったほうが、絶対にお得という場合があるんだって。そいういうお客様を説得して、高額な FESTOOL(フェスツール)商品を買わせたりするわけです。
私にはできない、「物を買わせる」セールスの仕事は。
しかしね、夫にとってのセールスの仕事というのは「買うつもりもない人に物を売りつけて買わせる」のではなく、「買いたくて店に来ている人に、その人の目的にあった最もふさわしい商品を見つけてあげて買う手伝いをする」ことであるそうな。
実はですね、うちの夫は、よくお客様から貰ったというワインとかウイスキーとか(なぜかいつもお酒)を家に持って帰るのです。
お客様からお酒をもらう?
もちろん、夫が勤めるツールショップに来るお客様が、そうした贈答用のお酒を持って買い物に来ているわけではありません。
その人達は、買物をした後日、そうした贈答用のお酒を持って再びツールショップにやって来て、夫のサービスに対する感謝の意を伝えるとともに「これは気持ちです」とそのお酒を渡して帰っていくのです。
わざわざそういうことをしにお店にやって来る人達がいるというのは、夫が「良いセールスマン」である証なのかもしれません。
そういうことが度々あるのでね、夫が「オレ様は大変優秀なセールスマンである」と自画自賛するのを聞いても、最近はあまり嫌な感じがしないのですよ。きっと、本当なんだろうなと。
メルボルン在住の方で、ツールの購入をお考えの方、うちの夫(スティーブ)は日本語でも対応できます。(最近だいぶ忘れてきているけど...)
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