2017年1月9日

心の病気と身体の病気

心の病気というのは、大抵の場合は脳みその不具合です。だから、心の病気も身体の病気ではあるんです。

だれでも病気になる可能性があります。

風邪をひいたり、胃腸の働きがおかしくなったり、感染症にかかったり、腫瘍ができたりね。アレルギーに、心臓病に、癌に、尿路結石に、書き上げたらキリがない。

軽症から重症まで、身体のあらゆる箇所に不具合は起こる可能性があるわけですからね、脳みそだって具合が悪くなるんです。

ところが、心の病気は、他人に気づいてもらえにくいです。そして、正常な範囲内の不具合と病気である不具合の境目がはっきりしない。

さらに、多くの社会では、そうした心の病気を病気と受け入れにくい傾向がありますよね。原因がより複雑で症状も重篤な場合が多い精神障害ではなく、かつては神経症と呼ばれていた「うつ」や「不安」系の障害は特にそうです。

オーストラリアでは、男性の場合、そうした傾向が強いそうです。

「男は泣くな」「男はタフなのが理想」「女のように愚痴をこぼすのは恥ずかしいこと」と、心の病気を持つ男性を取り巻く環境は、かなり厳しいものがあるようです。自殺者も男性の方が女性よりもずっと多いそうです。

特に自殺者が多いのは、建築土木労働者で、毎週一人の割合で自殺者が出ているそうです。労働者のほとんどが男性で、仕事自体が危険かつタフです。そのような業界では、心の病気が話題になることはありえないんですって。だから苦しんでいても隠して頑張るしかない。

そういう男性たちのカルチャーを変えようと、キャンペーンも行われています。
私達は話せるようになる前は、誰でも泣きます。泣くことはサバイバルの方法なんです。それなのに、なぜ男の子たちに「泣くな」と言うのですか?気持ちが沈んで苦しんでいるなら誰かに話しなさい。黙っていると死んでしまうかもしれません。...

私は自分の経験から思うのですが、心の病気はとにかく誰かに話すことが大事です。家族や友人など、身近にいる人に話すことです。一人で抱え込んでいては、問題は深刻化するだけで解決しません。

心の病気の治療方法や薬の研究は、年々進んでいます。治療を受ければ良くなりますからね。

オーストラリアに住んでいらっしゃる方なら、とりあえず、まず GP に相談してください。日本だと、どこの病院に行くか自分で決めないといけないのでしょうか。ある意味、オーストラリア在住者は恵まれています。なんでもとりあえず GP に相談すれば、そこから回復への道が開けますから。

いちばん大切なことは、心の病気が恥ずかしいことか何かのように考えるのを止めることです。

気持ちの落ち込みが続いて苦しい時は、誰かに話すだけで気分が良くなることもあるし、涙を流して泣くのも効果があるんですよ。

今の世の中、これほど多くの人が心の病気に苦しんでいるんですから、もっともっと、普通に話せるようになりたいものです。

ところで、うちの娘の家の外に出る練習バスに乗る練習ですが、そう簡単には行きません。先週とてもうまく行っていたので、このままどんどん外出できるようになるかと期待していたんですけど。

昨日は、買い物を兼ねて出かけた ALDI で具合が悪くなりました。吐き気がすると言ってね。パニック障害のせいではなくて、何か悪いものを食べたのかもしれないとも言いましたが、家に帰ると元気になりましたから、あれは精神的なものです。

今日はバスの練習をします。バスに乗っていられる距離が長くなるように。そして、目標は駅まで行くことです。

バスで駅まで行けるようになったら、今度は電車に乗る練習を始めますが、2月6日までは電車に乗るためにはボックスヒル駅までバスで行かないといけません。ボックスヒル駅は、知らない駅ですからハードルが高いんです。

1月25日に行われるメルボルン大学のオリエンテーションまでに良くなる可能性は、まずありません。オリエンテーションに、どうやって行くか、私が車で送ればなんとか行けるかのか、それも分かりません。

でもね、今は、出来ることを少しずつ頑張るしかありませんからね。先のことを考えて悩んでもしょうがない。なるようにしかならないんだから。

お母さんも頑張ります。

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