ぶつからなかくて本当に良かったんですが、これが高速走行中の場合だと、まず衝突は避けられません。避けようとしてハンドル操作を誤ったりすると自分が死んじゃいますからね、無理に避けるべきではないんです。
しかし、カンガルーも大きいやつは後ろ脚で立ち上がると人間の男性ぐらいありますし、高速で衝突すると車はつぶれます。
カンガルーとの衝突事故の多い内陸部をはじめ、野生のカンガルーが多く生息する田舎の方では、カンガルー事故防止のために車には「ルーバーブ」を付けるのだと、当時はまだボーイフレンドだったうちの夫が教えてくれたことがありました。
ルバーブ |
私はね、この「ルバーブ」という野菜(だけど果物に分類される)を、フロントにくっつけた車を想像したわけです。こんな感じね。
車はトヨタのカローラ |
どうしてこれが、カンガルー事故防止になるのか?
ルバーブにはカンガルーが嫌う臭いがあるのか?
いやいや、車は高速で走っているんだぞ。たとえ、すっごく嫌な臭いがしているとしても、接近してくる車のフロントに縛り付けられているルバーブの臭いを、どうやってカンガルーたちが嗅げるというのだ?
「あっ、あの車はルバーブを付けてるぞ!逃げよう!」と、判断をするだけの時間から逆計算すると、相当の距離があるうちから臭っていないと無理じゃないのか?
臭いじゃなくて見た目か?
まさかな...。
考えても考えても分からなかったのよ、なんであの野菜が事故防止に役立つのか!
私「ううん、私、良く分からないわ。どういう仕組みで事故防止になるわけ?」
夫「事故防止というよりも、ぶつかった時に車体を保護するってことだよ」
私「車体を保護するって、あんなものでどうやって?」
夫「ええっ? 相当頑丈にできてるよ」
私「頑丈?何?ルバーブって野菜でしょ?」
ええ、もちろん、夫はお腹がよじれるほど笑い続けました。
私の英語の聞き取り力の問題でした。
夫が言ったのは「ルバーブ」じゃなくて「ルーバー」でして、カンガルーの「ルー」と棒の「バー」、つまりこのような物です。
たとえカンガルーと衝突しても、この頑丈な「ルーバー」で車体を保護するという物です。
アウトバックを走るロードトレインのルーバー |
「ルバーブ」なわけないじゃん!
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