2017年1月15日

メルボルン大学まで行く練習

少しずつバスに乗れるようになって来たうちの娘ですが、まだパニック発作への不安が強くて、バスに乗る練習は毎回精神的にどっと疲れるようです。付き添いのお母さんも疲れます。

まだ電車に乗る練習は、一度もできていません。ボックスヒル駅まで行って、そこから電車に乗るというのがね、難しいのです。

本当に不思議です。バスも電車も飛行機も、以前は何も問題なく乗れていたのに、今はこれほど困難なことだとは。

パニック障害で広場恐怖(広場恐怖とは言っても、広場・公園が怖いわけではない)を発症している場合、恐怖を感じて行くのを避けるようになる場所は、増えていくことが多いようです。娘は、最初の発作は授業中の教室でしたが、そのうち人が多くいる場所、混雑している場所、通学のバスと次々に避けているうちに、ほとんど家から出られなくなりました。

VCEの試験がちゃんと受けられてよかったですよ、本当に。

逃げたくてもすぐには逃げられない場所や状況、発作が起きたら恥ずかしいと自分が思っている場所、発作が起きたり何かあっても誰も助けに来てくれない場所を怖く感じる人が多いそうですが、特にバス、電車、高速道路、トンネル、人ごみ、混雑した場所、歯科医院、美容院などが怖い場所としてあげられます。エレベーター、コンサートホール、映画館のような閉鎖された空間や、一人で列に並ぶこと、遠距離の外出、知らない場所への外出も、よく耳にする怖い場所です。

また、パニック発作の症状に、おトイレに行きたくなるというのも非常に多く、従って行きたくなった時にすぐに行けない場所や状況も怖くて避けるようになります。

広場恐怖が重症になると、一人では外出ができなくなり、家族や友人などの頼れる人の付き添いが必要にもなります。

娘が1月25日のメルボルン大学のオリエンテーションに、バスと電車で行くことは不可能な状況ですから、残るのは車で行く方法だけです。

道路が空いている日曜日の今日、朝早くに家を出てメルボルン大学まで行ってみることにしました。

出発は6時半と娘が決めました。娘は5時半頃にはもう起きて準備をしていました。主に心の準備です。何度もおトイレに行き、とても険しい表情をしていましたから、お母さんも緊張しました。

運転したのは夫で、私は後部座席に座りました。家を出てから30分もかからずに到着しました。大学周辺には、車を停める場所はいくらでもありましたが、少し周囲を走って駐車場を確認し、公衆トイレの場所も確認して一度トイレ休憩をし、大学の近くに車を停めて少し辺りを歩きました。

オリエンテーションが行われる大学の建物の周辺を散歩してから、帰ってきました。帰りも混雑は全く無く、20分ほどで家に帰りました。しかし、平日はそうはいきません。高速道路も混んでいるはずですし、大学周辺の道路も混雑は必至です。

その状況でも大丈夫かどうか。次の練習は、平日の早朝にやってみます。今度は私が運転して。

娘には、25日のオリエンテーションは何があっても絶対に行くのだという強い意思がありますので、今朝の感じからだと、道路が混雑していても車で送っていけば行けそうな気がします。混雑が問題になりそうなら、それこそ朝早く、道路が混雑する前に到着しておくという手があるし。

さあて、電車の練習もそろそろ始めないといけません。

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