2025年7月31日

自然災害に思いを馳せる

昨日は、カムチャッカ半島沖の地震で日本を含む太平洋沿岸各地に津波警報が出たというニュースと日本国内の暑さに関するニュースとで、私は悲劇的な災害を思い出す一日でした。

甚大な津波被害が出た東日本大震災はまだ記憶に新しいです。日本では津波警報が出てすぐに多くの人々が避難したと聞きます。昨日は被害が出なくて何よりでしたけど、津波警報が出ても津波は来なかったということが繰り返されて人々の警戒意識が薄れることが心配です。

「どうせ今回も大したことにはならないだろう」と油断した頃に大変なことが起きるわけですからね。

もう一つのニュースは記録的な暑さのことでした。日本国内の過去最高気温を記録したそうですね。

私の実家がある岡山県の中西部でも、最高気温が40度近くになる可能性があると知って、昨日の朝はうちの母にくれぐれも熱中症にならないように、エアコンを付けた部屋で水分補給しながらゆっくり過ごして欲しいと伝えたんですけど、気温は39度を超えたとニュースで読みました。

私が住んでいるメルボルンでは、気温が40度を超えることはよくありますが、40度を超えるような日は湿度が低いんです。だからそれほど暑さを感じなかったりするんですけど、湿度が高い日本で40度などと聞くと、どれほどの暑さなのか想像したくもないです。

私が経験した最も高い気温は48度です。大惨事となった森林火災が発生した「ブラックサタデー」と呼ばれる2009年2月7日土曜日に、当時住んでいた家の南側(日が当たらない側)の屋根付きウッドデッキの温度が48度になったのです。

下の写真を撮った時点で47度。


あの日の午後は台風並みの強風が吹き荒れたんですが、その強風が50度近い熱風なわけです。湿度はゼロに近かったです。「高温・乾燥・強風」という3つの条件が最悪に重なった日でした。

東日本大震災は津波が広い地域を襲ったわけですが、ブラックサタデーは炎が広い地域を襲ったのですよ。

想像を絶するような大きな自然災害は繰り返し発生しています。私達人間に出来ることは、そうした災害に備え、いざという時に自分や家族や隣人の命を守る適切な行動を取ることしかありません。


うちの息子と娘と私の3人は、10月に日本に行きます。私は岡山の実家に行くだけですが、息子と娘は別々に日本国内を旅行する計画です。息子は屋久島に行くんだそうですけど、屋久島に近いトカラ列島で起きていた地震は、ニュースを聞かなくなったので収まったんでしょうかね。

もしも日本旅行中に大地震が起きたり津波警報が出たりしたら、どうしたらいいのかという話を時々します。まあ、災害時には皆んなが助け合う国ですから旅行者も何とかなるとは思いますけど、いつ発生するか分からない大地震は心配です。

メルボルンでは、森林火災以外には心配な自然災害はありません。地震は震度1くらいの地震でもニュースになるほど珍しいことですし、台風も来ませんし、火山は無いから噴火の心配もありませんし。自然災害に対する意識が低いですからね、もしも何かあった時にどうしたらいいのか何も知らずに日本旅行に行くべきではありません。


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2025年7月30日

2人組泥棒とお疲れの夫

大きな出来事もなく平和な(退屈でもある)私の毎日に比べ、夫の毎日はいろいろあり過ぎて、昨日の夜帰宅した夫の顔には疲れが見えました。

春が近づいて来てポッサムだけではなく他の夜行性動物の活動が活発になって来たという話を先日書きましたけど、大胆不敵な2人組の泥棒が連日盗みを繰り返しているんですよ。

うちの夫が勤めるツールショップ会社は、各店舗の泥棒対策はもちろんしていますし、夜間は警備会社が夜通し監視しているんですけど、これまでに何度も夜中に泥棒に入られています。

「夜中の出勤と泥棒家族」という記事に書いたような事件もありました。あの時はですねえ、警備会社のスタッフの怠慢のせいで夜中の1時の1回目の犯行後に対応出来なくて、その夜2回目の犯行で盗難トラックで乗り付けた泥棒一味に数百万円分の商品をごっそり盗まれるという大被害に遭ったんです。

2回目の犯行後に警備会社が連絡を取ったツールショップ関係者は誰一人電話に出ず、全然関係のない遠く離れた店舗に勤めるうちの夫だけが電話に出たのです。夜中の3時過ぎでした。夫が行くしかなかったから行ったのですが、うちの夫は車の運転が出来なくなっていましたからね、息子が送って行ったのですよ。

泥棒被害に遭う度に会社は防犯対策を立て直し、店舗の警備も見直しますし、店舗の建物もどんどん頑丈になって行きましたが、それでも泥棒はやって来るのでございます。十分な装備を備えて。

数日前、うちの夫が以前勤めていた店舗に朝の4時過ぎにやって来た2人組の泥棒は、準備も計画も素晴らしかったそうですよ。一部始終が防犯カメラに写っていたから分かったんですが、泥棒は道路から見えない建物の裏の入口を破壊して侵入を試みました。

正面入口と同様にボラードと呼ばれる鉄の柱と3重の頑丈な扉で護られている裏の入口を破壊した後、一番内側のシャッタードアの向こう側にフォークリフトが停めてあることに気づいた2人組は、あきらめて逃げたそうです。

3重のドアの内側にフォークリフトを停めておくというアイデアを会社に提案したのは、うちの夫だったそうですよ。

ドアは破壊されて被害が出ましたが商品は盗まれなかった、その翌日。今度は北の方の別の店舗に2人組はやって来ました。もちろん真夜中のことです。同じトラックでしたが、今度は大きなトレーラーも牽引して来ていました。

しかし、この店舗は以前に泥棒被害に遭っていたので、今ではもう砦のような頑丈な作りになっているのでございまして、何とか店内に侵入出来たとしてもさらにいろいろな障害物が待ち受けているような作りになっていましてね。泥棒は侵入することが出来なかったために、別の会社のツールショップを襲ったそうです。

被害が連発しているので警察も捜査しているんですが、この2人組の泥棒は捕まっていません。ツールショップ会社では、各店舗の店長がオンラインでこの件についての報告を聞き、防犯対策についての注意や再確認があったそうです。

その翌日のこと。うちの夫がいつものように早朝6時過ぎに店舗に出勤しましたら、目を疑う光景を見たんだそうです。荷物の受け取りや出荷などを行う入口が開いていたんだそうです。2重のドアとシャッターは破壊されていたわけじゃあなくて、開いていたんですって。

泥棒が入ったのではなくて、戸締まりや施錠をし忘れていたんですよ。全国各店舗に厳重注意があったばかりで、こういうことがあってはいけません。

この日の前の日、うちの夫は別の店舗に応援に行っていたので、副店長役のスタッフが最後の確認をしなくてはいけなかったのに、誰も気が付かなかったと言うんですからもう信じられませんよ。

この店舗はフェンスで囲まれていて、フェンスのゲートは頑丈に施錠されていた上、戸締まりをし忘れた入口は道路からは見えない角度だったので泥棒は入りませんでしたけど、こんなミスは許されません。

この件でいろいろあって一日中大変で、夫は疲れ果てたようなんですが。先週は仕事が休みで家にいた日に、新人スタッフの怠慢が原因で(パソコンで仕事とは関係のないものを見ていた)高額商品を盗まれていますし。

自分が休みの日に限って事件が起きるから、もう休めないと言っていますよ。

ちなみに戸締まりをし忘れるという重大なミスをしたスタッフと、最後の確認に責任があったスタッフには本部から文書による警告が出されました。これが3回出ると解雇されます。


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2025年7月29日

食べ物屋に囲まれたツールショップ

昨日は久しぶりにひどい睡眠不足でした。原因は前日に義妹(うちの夫の妹)とパートナーが晩ご飯を食べに来て、一緒にワインを飲んだから。ちょっと飲み過ぎたのですよ。

お酒を飲んだ時ってすぐに眠れるんですが、すぐに目が覚めるんです。寝たのがいつもよりも遅かったし、夜中の3時頃に目が覚めた後はもう眠れませんでした。ワインは飲み過ぎてはいけません。

睡眠不足で頭がフラフラしていた朝、うちの夫が勤めているツールショップから電話をして来ました。別の店舗まで車で送ってくれと言うんです。

夫が勤めるルールショップ会社では、病気で休んだ人がいたりしてスタッフが足りなくなった店舗には、スタッフの数に余裕がある近隣の店舗から応援が行くんです。昨日は応援に行けるのがうちの夫しかいなかったそうなんですけど、夫は車の運転が出来なくなっていますからね。電車やバスで行っていては時間がかかり過ぎる場所だったので、私に送ってくれと頼んだわけです。

しかし、あまりにも頭がフラフラしていて運転が怖かったので、まだ寝ていたうちの息子を起こして行ってもらいました。息子がいなかったらタクシーかウーバーで行くしか無かったですから、助かりましたよ。

それはともかく…

夫をその店舗まで送り届けて、帰宅した息子が言ったんです。

「お父さん今朝は機嫌が良かったよ。昨夜の晩ご飯が楽しかったらしいし、行った店舗の周りに食べ物屋がたくさんあったからお昼ご飯が楽しみだって!」

話を聞くと、その店舗の周囲にはハンバーガーショップの「ハングリージャックス」と「マクドナルド」があって、フライドチキンの「KFC」とメキシコ料理の「タコベル」とサンドイッチショップの「サブウェイ」もあって、ピザショップもあったと言うんですよ。

そりゃあお昼が楽しみに違いない!


前の晩、久しぶりにビールを飲みながら義妹達とメキシコ料理の手巻きタコスを楽しんで、ビールの後にワインまで飲み始めたから私が「ワインはやめた方がいい」と注意したのに(腎臓が一つしか無いから)ワインも飲んで、デザートの「ルバーブとイチゴのコブラー」にはクリームとアイスクリームの両方をかけて山盛り食べて。

せっかく3キロ痩せたのに、こりゃあ一晩でリバウンドだなと思ったんですよ、私は。ここのところ食べるのを我慢していましたからね、食べずに痩せた後に一気に食べてリバウンドというのがいつものパターンです。

さて、昨日のお昼ご飯ですけど、夫の好みからすると「マクドナルド」のビッグマックとフレンチフライのセットだろうと思っていましたら、「タコベル」のブリートにしたんですって。前の晩に食べたのとほぼ同じものです。


選択肢がたくさんある中からそれを選んだのは、野菜が入っていて一番ヘルシーだと思ったからだそうですけど、カロリーを比べてみますとね、夫が食べたクリスピーキチン・ブリートの方がビッグマックよりもカロリーは高かったですよ。

でも、減量しようという意識は続いているようです。

夫が勤めている店舗の近くには食べ物を売るお店がないから、普段は晩ご飯の残りを持って行きます。今日のお昼は具だくさんスープの残りです。これはカロリー低いですよ。これでもかっていうくらいに野菜を入れましたからね。


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2025年7月28日

3キロ痩せたって?

昨日の朝、朝ご飯にポリッジ(オーツ麦のミルク粥)を作ろうと思ったら、牛乳がほとんどありませんでした。「しまった!買いに行くのを忘れていた」と思いましたけど、朝の5時過ぎではスーパーも開いていません。

遠慮しながら自分の分のポリッジを作ると、残った牛乳は朝のコーヒーに入れるには十分でしたが、うちの夫がポリッジを作るには足りない量でした。夫は大きなボウルにいっぱいの量を作りますからね。

そこに夫がやって来ました。

「あのねえ、今朝は牛乳がないからポリッジはお水で作るしかないわよ」
「ボクはポリッジは食べないから大丈夫です」
「食べないの?毎朝食べてるのに?」
「今朝は食べません。気がつかないんですか?ボク3キロも痩せたんですよ」

そう言って臨月の妊婦のように突き出たお腹をポンポンしましたが、痩せたなんて全然気づきませんでしたよ。

それでも、3キロ痩せたというのは本当なんだそうです。そして、ここ1週間かそこらでそれだけ痩せたと言うんです。

私がパンもケーキも作らなくなってからです!

ということは、やっぱり肥満の原因は私だったのか…


私がパンを作らなくなったので自分でパン屋で買って来ましたが、それを食べてしまってからは買いに行く時間も無かったんでしょう、我慢していました。

晩ご飯も具だくさんスープとか野菜がメインの料理ばかりが続いていましたが、文句を言わずに食べて、お代わりをしたいような晩ご飯じゃあないのでお代わりもせず、するとすぐにお腹が空くので食べ物を探しにキッチンに行くんですけどパンは無いし、ケーキもクッキーも甘いものは何も無い。果物は買ってあるんですけど、食べたいのは果物じゃあないらしいから手を出さない。

仕方がないので、アーモンドをポリポリ食べていました。

こういう日が1週間ほど続いて3キロも痩せたわけですが、元の体重が体重ですからね。それでも3キロ痩せたので再び減量する気になったようです。

うちの夫はこうやって何度も減量に取り組んでは、その度にリバウンドして来た人です。食べるのを我慢し過ぎると反動が来ますから要注意ですけど、腎臓が一つになっているのでね、健康のためにも本当に食べ物には気をつけて欲しいんですよ。


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2025年7月27日

背中のど真ん中に出来たグリグリ

私は、若い頃にはニキビで悩まされたんですが、顔だけではなくて背中にも出来ました。背中に出来るニキビというのは、炎症で痛くなったりしない限り気が付かないことが多いです。自分では見えませんしね。

大人になってからも時々ニキビは出来ましたが、ある時、背中のど真ん中にブラックヘッド(Black Head)があると夫に教えられたことがあります。

ブラックヘッドというのは、毛穴の中に皮脂や角質が溜まった「角栓」と呼ばれるもののうち出口の部分が酸化して黒く見えるやつです。角栓とニキビとは別物だそうですけど、似たようなものですよ。

大きなものではなかったですけど、その時は夫に頼んで中に溜まったものを押し出してもらいました。しかし、ブラックヘッドというのは復活するんですよ。何年か後に復活したやつは、前のよりも大きかったんです。

この時はうちの娘が中身を押し出してくれました。思っていたよりも大きな塊が出たので「うっひゃあ!」とびっくりしていました。

そのブラックヘッドがあった場所にコブのように膨らんだものがあることに最初に気づいたのは娘でした。ハグした時に背中の後ろに手を回したのでコブに触れて気づいたのです。自分の背中のど真ん中に触れることなどありませんからね、コブが出来ているなんて自分では気づいていませんでした。鏡で見ようとしても見えない部分ですよ。

大いに苦労しながら指で触れてみますと、皮膚の下に小さなビー玉が入っているような感じでグリグリしていました。結構硬かったです。「クリニックで取ってもらったら?」と家族は言いましたが、費用もかかることだし様子を見ることにしたんです。

そうしたら、何とそのグリグリは、

徐々に大きくなったのだった!

「Dr. ピンプルポッパー」のYouTube動画で見たことがありましたから、それが「シスト」(Cyst)と呼ばれるものだと分かりました。コブには黒い点があると言われたので、ブラックヘッドが変化したものだと思いました。

コブは徐々に大きくなってピンポン玉くらいの大きさになったので、さすがに気になってGP(一般家庭医)のリム医師に相談しました。悪いものではないから何もしなくても大丈夫だけど、気になるのなら簡単に除去できるということだったんですが、その時は夏だったし、汗をかく季節に手術とかしたくなかったので涼しくなるのを待っていたんですよ。

そうしたら、いつの間にか7月(真冬)になってしまいました。やっと金曜日に手術してもらいました。

手術と言うほど大げさなことではなくて簡単な処置でした。私は座った状態で行いましたよ。グリグリがある部分に麻酔薬を注射して痛みを感じなくさせてから、切開して中に溜まっていたものを取り出しただけです。「シスト」というのは、中に袋状の組織があって、その袋状の組織を完全に除去しないとまた復活するんです。

処置をしながらリム医師が解説してくれたんですけど、最初はミルクのようなものが流れ出て、その後に残った硬いものを押し出すのに苦労していました。袋状の組織は非常に薄い膜だったので削り取ったそうです。

切開部分は小さくて縫合の必要もなかったです。麻酔が切れてからも痛みはそれほど感じませんでしたが、やはり最初の夜は背中を下にして寝るのは難しかったです。今朝はもう何も感じません。

私はカルシウムの塊が出来たり脂肪腫が出来たりしたこともあるんです。変なものが出来やすい体質なんですかねえ。まあとにかく、背中が平らになってヤレヤレです。


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2025年7月26日

見えていない夫

先日パブの「トリビアナイト」というクイズイベントに行った時のことですけど、さあ出かけようという時になって夫が何かを探していました。

整理整頓が出来ないうちの夫はしょっちゅう物を探していますから、良くあることです。

「何探してるの?」
「携帯」

私はこの返事にびっくりしたんですよ。だって夫の iPhone は目の前にあったんですから。

「そこにあるよ」と指さしても分からないので、私はもっとびっくりしました。ベッドの上にあったんですけど、キルトカバーの格子縞の模様のせいで見えにくかったんだろうと、その時は思いました。

うちの夫は、遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」で目が見えなくなって来ていまして、両眼とも視野の中心部分では見えなくなっているのです。

視野の中心部分というのは、物を見る時に焦点を合わせる部分ですから、そこが見えなくなっているのに文字が読めるのは不思議なんですけど。焦点を合わせる位置を微妙に変えるとまだ見える部分が見つかるんだそうです。その見える部分を駆使して読んでいるそうなんですけど。

昨日の朝のことです。仕事に出かける前にデスクの前に立ってまた何かを探していました。

「何探してるの?」
「携帯」
「そこにあるよ」

やはり夫の iPhone は目の前にあったんです。ただし、黒い取扱説明書の上にあったんです。黒い iPhone が黒い物の上にあったので夫には見えなかったのですよ。

「そこにあるよ」と指さして教えても見えないらしくて、手探りで見つけましたから私はさらにびっくりしました。夫の目が見えていないことに気づく出来事は増えていますが、さらに悪化したことが分かる出来事でした。

物の色と背景の色が似ていると見えにくいのは知っていましたよ。例えば白いお皿に乗った白っぽいチーズは見えないとかね。でも、先日は飲もうとした薬の錠剤をテーブルに落として、それが見つけられませんでした。もう見えにくいと言うよりも見えなくなっているようです。

夫の iPhone は黒い保護ケースに入れているんですが、もっと目立つ色の保護ケースに入れた方がいいですね。


十分な照明が無い場所ではほとんど何も見えないようですから、朝晩の薄暗い通勤時には懐中電灯を使っています。街灯の明かりは助けになりませんので。

先日、陰謀論の深い穴に落ちた友人宅に晩ご飯を食べに行った時は、暗かったし慣れない場所ですから杖を持って行くように言ったんですけど、夫は杖は要らないと言って持って行きませんでした。

そうしたら案の定、車を降りてから恐る恐る歩いていましたよ。もちろん懐中電灯を使っていたんですが、足元が心配なようでしたから「そこにこれがある」「ここにあれがある」と私は指さして教えたんです。

そうしたら「いちいちうるさい。ちゃんと見えている」と怒りました。あんまり見えない人扱いをするのも良くないようです。

本人は目のことを話題にしません。どのくらい見えなくなっているのか言わないので私には分かりませんが、確実に見えなくなって来ています。

まだ文字が読めるのでツールショップの仕事は出来ていますけど、お店の中には見えていない物がいろいろあるはずですよ。

遺伝性の黄斑変性「スターガルト病」には治療法がありません。視細胞が死んでいくのを止めることが出来ません。徐々に出来ないことが増えて行くのは、イライラするだろうと思います。

10月に息子と娘と私が日本に行っている間、一人で大丈夫なんでしょうか。少し心配です。


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2025年7月25日

短い人生とバケットリスト

今朝は久しぶりに寝不足です。夜中の2時頃に目が覚めた後、再び眠ることが出来ませんでした。寒かったのが良くなかったかもしれません。今夜はホットウォーターボトル(ゴム製湯たんぽ)を使います。

昨日は一日中ウラジミールさんのことを考えていました。昨夜も考えていたんです。昨日の記事に書きましたが、ウラジミールさんというのは、うちの夫が務めるツールショップのスタッフです。

ウラジミールさんも奥さんもタジキスタン生まれのロシア人で、ラトビアに移り住んでいらっしゃったんですが、ラトビアでは占領者であるロシア人に対する嫌悪と差別がひどかったそうです。

ソ連が崩壊してラトビアが独立を回復した後は暮らして行くのが困難になり、大きな苦労をしてオーストラリアに移民されたんです。ところが、オーストラリアに来てからはそれまで以上の苦労をされたそうなんですよ。

私達夫婦は、昨年のクリスマス前にロシア式バーベキューに招待していただいて知り合いになったんですけど、奥さんの健康問題が悪化して昨日の記事に書いたような状況になったんです。

昨日の午前10時に家族が病院に集まって医者から説明を聞くことになったということだったので私は気になっていたんですが、ウラジミールさんは通常通りに出勤したんですって。

ぎりぎりまで仕事をして、10時前に病院に行って医者の説明を聞いて、人為的な昏睡状態から覚めた奥さんの様子を確認してから仕事に戻り、職場を離れていた1時間分を残業すると言ったので、店長のうちの夫がそんなことは気にするなと言ってあげたそうです。

仕事を終えてから、ウラジミールさんはまた病院に行ったのでしょう。

奥さんは腎臓が機能していないので人工透析を始めたそうです。腎臓の問題が影響して肝臓に血栓が出来ているために肝臓も機能していないそうです。昏睡状態から覚めた奥さんは、痛みと吐き気で苦しむばかりだったそうですよ。お気の毒です。

ロシアで医者をされていたというウラジミールさんのお姉さんは、悲観的と言うか現実的と言うか、奥さんが回復して家に帰れる日が来るとは期待するなとおっしゃっているそうです。


ウラジミールさん夫婦は私と同じ世代なんです。ロシア式バーベキューに招待してくださった時の奥さんは、腰が痛いとはおっしゃっていましたが、お元気そうだったんですけどね。あれから半年ほどでこのような状態になられたわけです。

がんで闘病中のうちの夫の叔父さんも私と同じくらいの歳です。私達の友人の一人は、私よりも若いのに認知症の症状が出ていて今後が心配な状況です。

「人生は思っているよりも短い」という話はよく聞きますが、私達はそれを忘れがちですよね。いつまでも続くかのように生きている人が多いですが、私もその一人です。

昨日はウラジミールさんの奥さんのことを考えながら、自分の人生はいつ終わるか分からないんだということを再認識しました。漠然と80歳くらいまでは生きるだろうと思っていましたけど、80歳まで生きたとしてもあと15年ほどですよ。

生きている間にしたかったことをしなくちゃあいけないと思いました。

私くらいの年齢になると「バケットリスト」というものを作る人が大勢います。「バケットリスト」とは、生きているうちに自分がやりたいことや達成したいことを書き出したリストのことですけど。

以前に書いたことがありますが、いつの間にか忘れていましたよ。

「バケットリスト」に書いたことの多くが、私には経済的な理由で実現不可能だったのは覚えていますけど、それでも死ぬ時に後悔するような生き方をしていちゃあいけませんね。


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2025年7月24日

銀行トラブルと悲しい連絡

昨日は水曜日。うちの夫は仕事が休みでしたが、私が起きた時にはもう家にいませんでした。水曜日は献血に行く日でもあるのです。

前回は成分献血に行ったんですが、採血後に赤血球などの成分を体内に戻す針が詰まっていることにスタッフの方が気付くのが遅れて血液を取り過ぎたとかで、3ヶ月も献血に行けなかったのですよ。

昨日は大変楽しみにしていたんです。最近は私が車で送って行くこともありません。夫は早起きして、駅まで歩いて行って、そこからバスに乗ってリングウッド(Ringwood)の献血センターまで行くんです。

献血センターに行く途中で銀行の前を通ったので、現金を下ろしておこうと思ったそうです。昨日は給料日でしたからね。ところが早朝だったせいか給料がまだ振り込まれていなかったので、お金が下ろせませんでした。

これに気を取られたのかどうかは知りませんけど、夫はATMからカードを取り出すのを忘れたのですよ。そして、ずっとそれに気がつかなかったのです。

献血が終わり、家に帰る前に現金を下ろそうと思った時にカードが無いことに気づきました。そして、やっとカードを取り出し忘れたことに気づいたそうです。カスタマーサービスに電話をして事情を説明すると、(身分を証明できる)運転免許証を持って銀行の窓口に行くようにと言われたそうですが、夫は運転免許証を持っていないんです。視力のせいで運転が出来なくなりましたからね。

そこで、パスポートを取りに一旦家に戻り、それから私が運転して銀行に連れて行くことになったんですけど、そこからいろいろあったんです。

ついでにいくつか用事をしたいと言うので、私は運転手を務める覚悟を決めましたよ。銀行のカードも無事に戻り、アプリの不具合も解決し、用事が全て終わった頃に勤めているツールショップから連絡がありました。修理スタッフのウラジミールさんからボルトを買って来てくれと頼まれたと言うので、今度はボルトの専門店にも行きました。

ウラジミールさんというのはタジキスタン生まれのロシア人で、私たち夫婦をロシア式バーベキューに招待してくださった方です。お返しに日本式の焼き肉に招待しようと思っていましたが、奥さんの腰痛が悪化して長時間座っていることが出来なくなったとかで実現していませんでした。

奥さんの腰痛は、脊椎に問題があるのだけど手術が不可能だと聞いていました。ところが、長時間座っていられないどころじゃあなくなって、家に一人でいる奥さんが身動きが取れなくなったと電話をして来てウラジミールさんが早退することが増えていました。

その後、奥さんの健康状態はさらに悪化して、2週間ほど前から病院に入院されているんだと夫が言いました。

奥さんが病院にいる間はウラジミールさんも助かるだろうけど、介護が必要な状態の奥さんをこれからどうやって世話するんだろうかと話しながら私達は帰ったんですよ。そして、買ったボルトをウラジミールさんに渡すためにツールショップに寄ったんです。

私は駐車場で待っていたんですが、夫はなかなか出て来ませんでした。何かあったに違いありません。やっと出て来た夫の顔は曇っていました。

ウラジミールさんに病院から連絡があったのだそうです。奥さんが人為的な昏睡状態におかれたそうです。そして、話し合いのため今日の午前10時に家族が集まって欲しいと言われたそうなんですよ。ロシアで医者をしていたというお姉さんに連絡すると、お葬式の準備を始めた方がいいと言われたそうです。

私は腰痛が悪化したとしか聞いていなかったけど、脊椎の問題だけじゃあなかったようです。現在は肝臓と腎臓が機能していない状況なんだそうですが、肝臓と腎臓が機能していないと長くはもたないですよ。急な展開にウラジミールさんは動揺していたそうですが、そりゃあそうでしょう。

ウラジミールさん夫婦は、私と同じくらいの年齢です。ソ連の崩壊後、苦労してオーストラリアに移民された後、それまで以上の苦労をされて来た方達です。7ヶ月前にお目にかかった時には、腰が痛いとは言っておられましたがお元気そうだったのに。

お気の毒でなりません。


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2025年7月23日

睡眠改善とクイズの夜

昨夜は、寝たのがいつもよりも遅くて10時半頃でした。本を読み始めたけどすぐに眠くなったので、11時頃には眠ったと思います。

そして、私は大長編の夢を見ました。目が覚めた時には、大きな船の広い部屋でフィンガーフード(指でつまんで食べる食べ物)を食べていました。指先にソースが付いたもんだから、ベッドの中で目が覚めた時に思わず指先を舐めたという寝ぼけぶり。

「おいおい、何やってんの私…」と思いながら時計を見たら、

6時過ぎ!

11時頃から7時間ぶっ続けで眠ったということですよ。私にとっては年に一度あるかないかの奇跡的なことで、本当にびっくりしました。

家族旅行で行ったポートダグラスでは、毎日眠れなくて睡眠薬に頼り、薬がなくなった日の夜は睡眠時間が1時間半なんていうことになって、せっかく旅行に来ているのに活動出来ないほどフラフラだったのに。

家に帰って来てからは毎日十分に眠れています。もちろん薬なしでです。朝まで目が覚めずに7時間も熟睡なんてすごいことです。


昨夜寝るのが遅くなった理由は、ワランダイト(Warrandyte)という所にあるパブの「トリビアナイト」(クイズの夜)に行っていたからなんです。どうやら、オーストラリアのパブでは、毎週火曜日の夜に「トリビアナイト」とか「クイズナイト」とか呼ばれるクイズイベントが行われているようなんですよ。

お酒を飲んだり料理を食べたりしながらクイズに答えて総合得点を競うというイベントですが、家族旅行で行ったポートダグラスのパブでの「トリビアナイト」がとても楽しかったのですよ。私達のチームが優勝したんです。

義妹(うちの夫の妹)は、すっかり「トリビアナイト」が気に入ったようで、ポートダグラスでは別のパブのクイズイベントにも行って優勝しました。

現在、パートナーと一緒に義母の家に滞在中ですが、私達のお気に入りのパブ「The Grand Hotel in Warrandyte」で「トリビアナイト」があるから行こうと誘ってくれたので、昨夜行ったんです。息子も行ったので、私が運転しなくても済みました。

昨日は惜しくも優勝を逃しました。1点差で2位でした。義母の主張を聞かなかったら勝っていたんですよ。

「オーストラリアで観測史上最高気温50.7度が記録された2つの州はどこか?」という質問で、私は西オーストラリア州と南オーストラリア州しか考えられないと言ったんですけど、義母がヴィクトリア州だと言い張って。

オーストラリア大陸最南端のヴィクトリア州だとは思えなかったですけど、義母の顔を立ててヴィクトリア州と書いたら間違っていたんですよ。やっぱり西オーストラリア州と南オーストラリア州だったんです。

うちの息子は今回も活躍しました。誰にも答えが分からないような質問がいくつかあったんです。YouTubeで3番目に視聴登録者が多い子供向けのチャンネルとか、ハリーポッターに出て来るホグワーツの先生のうち、これこれこういう条件の先生のファーストネームとか。そういう質問に正解できたのは息子のお陰でした。

多くの質問が音楽とか映画とかセレブ関係で、私にはチンプンカンプン。私に答えが分かるような地理や歴史の質問は、他の皆んなも答えを知っていました。ほとんど貢献できなかった私が、唯一貢献した質問がありました。

それは、冷蔵庫の中の写真を数秒間見せた後に質問に答えるというものでしたが、冷蔵庫にはたくさんの飲料ボトルが入っていましたから、皆んなはコカコーラがどこにあるかとか、オレンジジュースが何本あるかとか、そういうことに注目したそうなんですけど。

質問の一つは「ホッチキスは何色だったか?」だったんです。

「ええーっ!ホッチキスがあったの?」と皆んなが騒ぐ中、私は「ホッチキスは確かにあった」と言いました。私がその冷蔵庫で最初に注目したのが白いホッチキスだったからです。「なんで冷蔵庫にホッチキスがある?」と思ったんです。

「何色だったか覚えてる?」と聞かれて「白色だった」と確信して言いましたよ。どうして皆んなが気づかなかったのか不思議でした。

1点差で2位でしたが、このパブで使える40ドル分の金券をもらいましたので、来週も行くそうです。義妹たちは、今週末からは父親が住んでいる山の中の家に滞在することになっていて、このパブに近いからです。

私達も行くことになっていますけど、ここで家族3人が食事をすると食事代は1回あたり100ドルを超えますからね、私達には毎週行くことは難しいですけど。また楽しみたいと思います。

ちなみに、私が昨夜食べたのはグリルしたイカが入ったサラダで、息子は牛肉のルンダンカレー(ココナッツで煮込んだカレー)を食べました。


一方、肥満が気になるうちの夫は子羊のロースト。やっぱり肉を焼いたのが食べたいのでございます。


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2025年7月22日

肥満を私のせいにするな!

うちの夫は、腎臓を提供しようとして肥満が問題になり、医者から「次の診察(3ヶ月先)までに103キロまで減量してください」と言われて減量したことがあるんですよ。

114キロもあったので、103キロまでは11キロの減量が必要だったんですけど、厳しい摂取カロリー制限と糖質制限と運動によって(自転車で片道50分かけて通勤していた)、あれよあれよという間に痩せたんです。それまでどんなダイエットも長続きしなかったのに。

毎週1キロ以上減らすという無謀なペースで減量し続けて、あっという間に目標の103キロを達成。その後もさらに減量し続けて、体重は十数年ぶりに2桁になったのでございます。

今から思うとやり過ぎだったんです。体力が無くなり、メンタルも不調になり、新型コロナに感染して飲まず食わずで寝込んでいるうちに体重はさらに減って96キロになりました。

腎臓を提供したい一心だったんでしょうけど、腎臓を提供することが決まってからは再び食べ始めましてね。食べずに痩せた人が食べ始めるとどうなるかは、皆さんご存知でしょ?

リバウンドですよ!

あっという間に体重は再び3桁になり、腎臓が一つになってからも太り続けて、現在一体何キロあるのか知りませんが、史上最も重くなっているのではないかと思います。

これを友人家族に指摘される度に、うちの夫は私のせいにするんですよ。私がパンを焼いたりケーキを作ったりし続けるせいでこうなったと。

これがもう単なる冗談には聞こえないんです。食べるのを我慢するのが難しいような物を作り続ける私が悪いみたいな、そんな視線を感じるんです。私の料理のせいで、うちの夫が肥満になっているのは困ったもんだみたいな。

夫が肥満なのは、夫がカロリーを摂り過ぎているからです。そして、家にいる間はテレビの前に座ったきりで身体を動かさないからです。私だって同じものを食べているけど肥満じゃあないですよ。

私のせいにするな!


ということでですね、気分が悪いのでパンは焼かないことにしました。私がパンを焼かないと、夫はパンを買って来ます。添加物が入っている、美味しくない、手作りよりも高くつくパンですけど、知るかそんなこと!

ケーキも作りませんよ。

甘いものがないと、夫は我慢したりしません。自分で買って来たパンにピーナッツバターやジャムをべっとり塗って食べるんです。ケーキ1切れよりも高カロリーだけど、知るかそんなこと!

お肉だってですね、ほぼ毎日晩ご飯に肉は使っていますけど、夫が食べたいのは肉が入っている具沢山スープとか肉が入っている野菜炒めとかじゃあなくて「肉を焼いたの」ですから、もっと肉が食べたくなると自分で大きなかたまり肉を買って来るんですよ。

私が夫の肥満の原因になっていると思われるのは遺憾です。

これからはもう、栄養と減塩を考えた低カロリーの晩ご飯を作るだけにします。パンもケーキも特別な機会のためにしか焼きません。

それでも肥満が続くなら、

私のせいじゃあないからな!


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2025年7月21日

冬の終わりと夜行性動物

冬至(日本では夏至)も過ぎて明らかに日が長くなって来たと感じます。いいお天気だった昨日、久しぶりに裏庭の掃き掃除でもしようかと思って外に出たら、裏庭はこういう状態でしたから掃き掃除など不可能なのでした。


地面にたくさん落ちているのは、木の実とかじゃあないんですよ。

ポッサムのウンチです!


うっかり歩けないほど落ちています。乾いて硬くなってからでないと掃除は出来ませんよ。

ごみを出す時に通る場所なので、暗くなってからでは踏んづけてしまう可能性があります。昨夜、ごみ収集容器を道路に出そうとしていたうちの息子にはウンチを踏まないようにと注意しておきましたけど、暗かったですからね、どうぞ踏んでいませんように。

ポッサムが活動的になって来たということは、春が近づいて来たということでしょう。

7月は暦の上では真冬ですけど、木の芽や蕾が膨らんで来ていますし、春の到来を告げるワトルの木はもうすぐ真っ黄色になりそうです。短い冬も終わりに近づいたということです。冬が年々短くなっているような気がします。

裏庭の掃き掃除が出来なかったので、前庭の草取りをしていたら、ツツジの木が1本枯れてしまっていることに気づきました。昨年は、夏の間に枯れたように見えても冬になったら復活して葉が出たんですけど、この冬は復活しませんでした。

まだ生き残っている枝を残して枯れた部分を切ったら、見た目は悪くないです。


ところで、夜行性のポッサムが活動的になったくらいですから、他の夜行性動物も活動的になったようですよ。

昨日は、うちの夫が勤めるツールショップに道具類を盗まれたと言って道具を買いに来たトレイディー(Tradie)が何人もいたそうです。

トレイディーというのは技術労働者の皆さんのことです。大工さんなど建築関係、プラマー(水道管排水管工事業者)、電気工事屋、自動車の修理屋、道路工事関係の仕事をする人などです。

そうした仕事の皆さんにとって道具は必需品ですが、盗難被害に遭う人は驚くほど多いのですよ。トレイディーの皆さんは、道具類を仕事で使うトラックとかバンとかに積んでいますよね。それを盗まれるんです。

夜の間に自宅に停めている車から盗まれる人が多いですけど、ツールショップの駐車場に停めて何かを買いに入っている間に盗まれることもよくあるんだそうです。

ツールショップにはしょっちゅう泥棒が入って来ますが、盗んだ商品を売ってお金に出来るから入って来るんでしてね。

リサイクルショップみたいなお店で売られている電動工具なんて、高い確率で盗んだものですよ。買い取り業者とグルになっている可能性が大きいです。

暖かくなると犯罪が増えます。変質者も活動的になりますから、皆さん気をつけましょうね。


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2025年7月20日

入国させなかったインフルエンサー

陰謀論の深い穴に落ちた友人の話の続きです。こういう楽しくない話はもう結構という方は、どうぞ下のリンクをクリックしてからお帰りください。今日もこのブログを読みに来てくださってありがとうございました。




さて…

その友人ですが、心の優しい良い人なのですよ。教養のある人で、産業エンジニアとして活躍して来た人ですが、最近は仕事の依頼がなくて無職の状態だそうです。

リタイアしても十分な蓄えがあるから暮らしには全く困らないはずですけど、仕事をしていないので毎日時間が有り余っているわけです。そして何をしているかと言うと、陰謀論者達のYouTube動画やポッドキャストを聞いているのです。

インターネットで特定のコンテンツにアクセスすると、ブラウザがアルゴリズムによってアクセスしたコンテンツに関連のある情報やサイトを表示しますから、フェイクニュースや陰謀論を次々と辿って行くことになるんですよ。そして、いつの間にか深くのめり込んでしまう人がいるのです。

こういう状況を「ウサギの穴(Rabbit Hole)に落ちる」と表現することがありますが、不思議の国でアリスがウサギの穴に落ちて行くように、この友人は極右の陰謀論の穴に深く落ちてしまったわけです。もう出て来れそうにありません。

この友人は、最近キャンディス・オーウェンズという人物に心酔していて、その人のポットキャストに夢中になっているようです。オーウェンズ氏は、米国人の黒人女性です。オーストラリア政府が「ヘイトメッセージを拡散し社会の不和を煽り立てる人物である」として入国ビザを出さなかったことで世界的なニュースになった人ですよ。

オーストラリア国内で講演ツアーを計画していたそうですけど、オーストラリア政府は入国させませんでした。

詳しいことは知りませんが、極右の保守系政治インフルエンサーであると説明されています。元々は保守派ではなく、ドナルド・トランプや共和党には批判的だったのに、一夜にして保守派に転じたそうで。

根拠を示さずに人種民族差別的な意見や主張を繰り返して来た人です。それが過激であればあるほど注目されますので、次第に名前を知られるようになって、名声と富を得て来たようですけど。

この人は陰謀論も広めているのですよ。アポロの月面着陸がでっち上げだったとか、フランスのマクロン大統領夫人は元は男性だったとか、ケネディ米大統領の暗殺にイスラエルが関与したとか、そういう根拠のない陰謀論です。

ホロコーストの残虐行為のいくつかは実際には起こらなかったとか、イスラム教徒が奴隷制を始めたとか、米国内の黒人に対する警察の暴力は人種差別ではなくて捏造だとか、民主党が中絶に寛容なのはアフリカ系米国人を絶滅させるためだとか、書き上げるときりがないですけど。

このような人物であるキャンディス・オーウェンズ氏をですね、「本当に素晴らしい」「将来は大統領になるだろう」と心酔している友人を見ていると、オーストラリア政府が入国ビザを出さなかったのは正しい判断だったと思いますよ。この判断は野党も指示しているんです。

それにしても、本当に信じられません。友人がどうしてこんな陰謀論を本気で信じるようになってしまったのか。これからどうなって行くんでしょうか。

友達付き合いが難しくなって来たのは事実です。以前のように晩ご飯に招いて会話を楽しむなんて、もう出来ないですよ。陰謀論を聞くのはまっぴらですからね。本当に残念です。


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2025年7月19日

もう出られない陰謀論の深い穴

昨日、友人宅に夕食に招待されたので行って来ました。その友人とは、昨年から度々話題にしている「陰謀論に洗脳された友人」です。

米国の陰謀論者達のYouTube動画やポットキャストで知った根拠のない話を信じ込んで、人が変わってしまった人です。

話す内容がどんどん右傾化して、ドナルド・トランプの過激支持者達が主張するようなことを言い始めた頃には少し閉口しましたが、教養のある頭の良い人ですから半分冗談ぐらいに聞いていたんですけど。

どんどんエスカレートしてドナルド・トランプに取り憑かれてたようになってしまい、イスラム教徒や移民を批判するようなことを言い、性的少数者に対して差別的な発言もするようになりましてね、ある時私達は大声を張り上げての言い争いになったのですよ。

その出来事があってから、私がその友人に会ったのは一度だけです。私達は20年近く良い友人関係で、定期的にお互いの家で晩ご飯を食べる仲だったんですけど。

うちの夫はその友人夫婦と何度か会っていますが、会う度に耳を疑うような話を聞かされています。

昨日もまた不愉快な話題となりました。

友人の奥さんも一緒にテーブルで会話していたうちは良かったんですよ。奥さんが見張っているという感じで、陰謀論の話題にはなりませんでしたし、ドナルド・トランプの話もしませんでした。

ところが、うちの夫と2人でビリヤードをし始めてからおかしな話題ばかりになったのです。最初は、うちの夫が最近オーストラリアで大きな話題になっていた毒キノコ殺人事件のことを話そうとしたんです。

ところが友人はそのニュースを知らなかったのですよ。友人はオーストラリアのニュースは聞いてもいないし読んでもいないのです。毎日中毒のように聞いているのは、米国の陰謀論者達のYouTube動画やポッドキャストなのです。

「この話を知っているか?」と声をひそめて友人が話し始めたのは、フランスのマクロン大統領の妻であるブリジット・マクロンさんのことでした。

大統領夫人のブリジットさんが、元は男性で性転換したトランスジェンダーの女性だと言うのです。そして、ブリジットさんは小児性愛者だったので、高校の教師の時に当時生徒だったマクロン大統領と関係を持ったのだと。

高校の教師をしていた頃は結婚されていて、3人の子供の母親だったはずですけど。この根拠のないデタラメ話を広めた女性は名誉毀損で訴えられて裁判になったはずですが、友人はこの話が国家ぐるみの隠蔽だと信じているのです。

陰謀論は続きました。

今度は飛行機雲の話です。

飛行機雲というのは、ご存知のように飛行機の航跡に出来る細長い線状の雲のことですが、あれは寒い日に息が白く見えるのと同じ原理で出来る雲ですけど。この飛行機雲がですね、実は航空機から空中に有害な化学物質を散布しているのだと言うのです。

日本や韓国などの国での人口減少や先日のテキサス州での洪水なども、これが原因になっていると言うのです。化学物質の散布は邪悪な目的で政府機関や闇の勢力によって行われているけれども、一般人には秘密にされているのだと。

友人がこんな話を本気で信じているとは、聞いていて信じられませんでした。気持ちが悪くなりましたよ。頭の中がどうかしてしまっています。

昨日は奥さんもピリピリしていて怒りっぽかったけど、日常的にこんな話を聞かされているなら、奥さんもストレスが溜まっているはずです。

どうしてこんな事になってしまったんでしょうか。

友人が毎日聞き続けているYouTube動画やポッドキャストの陰謀論者達が、自分達の誤りを認めて問題点を自ら指摘し始めない限り、もう元には戻らないだろうと思います。残念でとても悲しい気持ちになりました。


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2025年7月18日

賃貸契約の更新と水漏れ

私達が住んでいる家の賃貸契約(2年目)の期限が10月に切れるので、家主さんから契約更新の申し出がありましたという連絡が不動産屋から来ました。これは3年目の契約になります。

メルボルンでは賃貸住宅の家賃が爆上がりしていますから、2年目の更新の時に家賃の値上げを覚悟していたんですけど、値上げはありませんでした。不動産屋から送られてきた3年目の契約の条件を見てみると、今回も家賃は値上げされていませんでした。

3年連続で家賃の値上げなしというのは、家主さんが欲深くない善良な方達だということもあるんでしょうけど、やっぱりね、私達が「良い賃貸人」だということがあると自負しています。

毎月必ず期日までに家賃を払うのはもちろんのこと、何かが壊れると大抵は自分達で直しますし(それがうちの夫のプライド)、家の周りの草取りも掃除もちゃんとやってきれいに住んでいるし(それが私のプライド)、ご近所に迷惑をかけるどころか、お隣りの高齢ご夫婦には大いに頼りにされているし。

エアコンが無いこの家の問題になっていたキッチンの西向き窓と居間と主寝室の東向きの窓には、費用を自分達で負担して日除けのオーニングも付けましたしね。オーニングは2500ドル(25万円)もかかったんですよ。約1ヶ月分の家賃です。

私達がいつかこの家から引っ越す時には、もちろん外して持って行ったり出来ませんから、オーニングは家主さんのものになるのでしてね。3年目も家賃を値上げしなかったのは当然だとも思いますが、ありがたかったです。


現在小さなトラブルが発生しています。キッチンの流しの下に水が溜まっているのを一昨日見つけたんです。普通なら、すぐ不動産屋に連絡して修理を依頼するわけですが、オーストラリアのプラマー(水道管排水管工事業者)は非常に時給が高いんですよ。

以前住んでいた家で水道管が割れたのを修理してもらった時は、直すのに30分もかからなかったけど修理料金は330ドルでした。今ならもっと値上がりしているはず。

だから私達は、自分達でどこから水が漏れているのかを調査しました。枕カバーを敷いたのは私のアイデア。水で濡れると色が変わるので、どの部分から水が漏れているのかが分かります。だいたいの場所が分かったので、配管の仕組みを知っている夫が調べました。


温水の配管のうち食器洗い機につながる部分の特定の箇所から漏れていることが分かりましたので、そっちに温水が流れないように栓を締めています。

不動産屋には報告しますけど、何百ドルもかけて直してもらうほどのことではありません。食器洗い機を使う時だけ栓を開けるようにすれば、水漏れは問題になりませんので。

ただし、このままでは不便なので夫が自分で修理を試みるつもりのようです。仕事柄こうした業者の知り合いが多いので、直し方が分からない時はその人達に聞くのですよ。そして、自分で直せた時には達成感を感じることが出来るというわけです。

全てがこの調子ですからね、こんな便利な賃貸人はなかなか見つかりませんよ。家主さんにとっては、私達が住み続けてくれると都合がいいはずです。


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2025年7月17日

認知能力と運転試験

先日から話題にしている家族旅行を主催したうちの夫の父親ですが、現在78歳です。まだまだ元気で活躍している人が多い年齢です。

夫の叔母のジョーンも78歳ですけど、彼女はとても若々しいです。ずっと独身でしたので一人暮らしですが、友人が多いので活動的で充実した暮らしを楽しんでいます。もちろんまだ運転もしていますけど、私なんかよりもはるかに運転は上手です。

さて、夫の父親なんですけど、実は家族の間では認知能力の衰えが心配されているんです。今年続けて交通事故を起こしたからです。一度はうちの夫が同乗していた時に事故になりかけて、その時に父親の認知能力の低下を目のあたりにしたうちの夫は、父親が運転免許証を返納した方が良いのではないかと考え始めました。

運転のことだけではなくて、いろいろと心配になるような出来事がありましてね。ケトルに入れた水を沸かさずに、そのまま冷たいお水で入れた真っ白の紅茶を出してくれたこととか、電気毛布のコードがコンセントのある側とは反対側に付いていたのでコードが届かないからと使うのをあきらめていたとか。電気毛布を裏返せば済むことなんですけど、それに気が付かないわけですよ。

その父親が、家族旅行から帰って来てノートパソコンを買ったのです。旅行にノートパソコンを持って来ている家族がいて、デスクトップのパソコンしか持っていなかった父親は、自分もノートパソコンを持っていると便利だと思ったんでしょう。

一昨日の午後、早速買って来たノートパソコンの初期設定をしていたそうですが、トラブルが起きたのでうちの息子に助けを求めて電話をして来ました。買ったばかりのそのノートパソコンが不良品かもしれないと言いました。

初期設定というのは難しくないんですよ。電源を入れると自動的に表示されるセットアップ画面の指示に従えばいいんです。最初に住んでいる国(地域)の設定があります。「国または地域はこれでよろしいですか?」という画面が出ますから「オーストラリア」を選択して次に進めばいいんですけど、父親はこれが出来ないと言ったんです。

画面にタッチしてもパソコンが反応しないと!

父親が買ったノートパソコンは、スマートフォンのように画面に触れることで操作出来るタイプのノートパソコンではなかったのに、父親は画面に触れると操作出来ると思っていたようです。何度画面に触れてもパソコンが反応しないから、不良品だと思い込んだのです。

うちの息子が「タッチパッドでは操作出来ないの?」と聞きますと、タッチパッドが何のことか分からなかったそうです。

パソコンに詳しくない方のために説明すると、ノートパソコンにはキーボードの下にタッチパッドと呼ばれる四角い部分があって、ここを指先で触れたりタップしたりすることでマウスで操作するのと同じことが出来るのです。

息子はタッチパッドの使い方を説明したそうです。操作出来るようになった父親は大いに喜んで電話を切ったそうですが、その後は電話はかかって来なかったので初期設定は出来たんでしょう。表示される指示に従うだけですからね、難しいことではありませんから。


先週の家族旅行中、夫の父親は元気そうでしたけど、私は何度か心配になるような様子を見たんですよ。突然黙ってしまって反応がなくなる瞬間があったのです。数秒のことですけど、一瞬頭の中が真っ白になってしまっているような感じでした。

それを見て、「これは危険だ」と思ったんですよ。車の運転中にああいう状態になったら、たとえ数秒でも取り返しのつかない事故につながる可能性がありますからね。

運転能力については、実は VicRoads というヴィクトリア州の運輸交通局みたいなところに匿名で父親のことを報告した人がいましてね、父親に運転能力適性テストを受けるようにという手紙が届いたんです。

具体的にどういうテストだったのか知りませんけど、視力検査とか簡単な認知機能検査だったのではないかと思います。テストには合格したと聞いていましたが、実は運転試験を受けなくてはならなくなったそうです。

今月下旬に試験があるそうです。運転免許試験と同じように、被験者の車に試験官が乗り、試験官の指示に従って一般道路を運転する試験です。

もしも不合格になったら、交通の便の悪い山の中の家に今年引っ越して来たばかりですから不便になるでしょうけど、それは幸いなことだと私は思いますよ。

非常に自尊心が高い人で、自分の認知能力に問題があるとは思っていませんからね、運転免許証を返納する気など全く無いわけです。そんな人に運転をやめさせるには、これは一つの方法ですからね。

運転試験に合格したら、家族の心配は続きます。


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2025年7月16日

娘から驚きのリクエスト

昨年1000キロ運転旅行に出かける前、私は自分の銀行口座やスーパーアニュエーション(老後のために積み立てていく義務的な貯蓄制度)、税金や健康保険などの管理をする政府のサイト「myGov」のログイン情報や自動車保険や、あれやこれやの様々な情報をまとめたファイルを作りました。

もしも私達夫婦が旅行中に不慮の事故か何かで死んだら、息子と娘が大いに困るだろうと思いましたからね。分からないと困るであろう情報を全て書き出してまとめたんです。

特に詳しく書いたのは、私の死後もインターネット上に存在し続けて欲しいウェブサイトのことでした。私には息子や娘に残せるような財産はありませんけど、このウェブサイトはとても特別なんです。せめて管理ページにアクセス出来るようにユーザー名やパスワードを教えておかないといけないと思いまして。

いろいろ書いていくうちに、ファイルは「遺言」みたいになりましたよ。そのファイルは、USBスティックと外付けハードディスクに保存してあります。

今回の「ポートダグラス」への家族旅行の前にも、旅行に参加しなかったうちの娘に「もしも飛行機が墜落したらこれを見ろ」とファイルの存在を再確認したんですけど。

おそらくそのせいで、娘は一人だけ残された時にどういうことが起きるかを想像したんだと思いますよ。そして、もしも私達両親が死んだら、しなくちゃあいけないことが山程あるけど、知らないことが多過ぎると気づいたのでしょう。

私の銀行口座やスーパーアニュエーションやあれやこれやの情報はファイルにまとめてありますけど、うちの夫の分は何も知らないわけですよ。

言われてみれば、私だって知らないんです。知っているのは、夫が死んだらメルボルン大学に献体するということだけ。どの銀行に口座を持っているのかも知らないし、スーパーアニュエーションのことも生命保険のことも、

な~んにも知らないんです!

旅行から帰った時に娘がリクエストしたのは、このことでした。

私達が死んだ時のことを家族で話し合って、決めておかないといけないことをちゃんと決めて、書類にしておくべきことは書類にして、必要なら法律の専門家にも依頼してちゃんとしておこうと娘が提案したんです。

死後にしなくてはいけない手続きや相続のことだけではなくて、病気や事故で自分では判断が出来ないような状態になった時にどうして欲しいのか。お葬式は本当にしなくてもいいのか。何度か話し合ったことはありますが、きちんと書類にしておこうと言うんです。

大事なことですね。娘に指摘されて確かに必要なことだと思いましたので、近い内に話し合うことになっています。


うちの夫の友人Cさんのお父さんがお亡くなりになった時には、大変困ることが起きたんですよ。そのお父さんは長年会計士をされていた方で、何事もきちんと管理されている方でした。

認知症になられて施設に入る前には、あらゆることを整理しておられたそうです。あらゆる情報をまとめてファイルにしておられたそうです。

ところが、それはお父さんのパソコンに保存されていたんです。そして、そのパソコンは起動させるのにパスワードが必要だったんです。

お父さんは自分が認知症だということを理解されていましたから、パスワードを忘れてしまうと困るので、パスワードを紙に書いて書斎のどこかに保管していたそうですが、Cさんがパスワードを教えてもらおうとした時には、お父さんはパスワードも忘れていたけどパスワードを書いた紙をどこに保管したかも忘れていたんです。

そういう事が起きないように、私はUSBスティックと外付けハードディスクにファイルを保存したんですけど、ファイルに書いてある内容を息子と娘と一緒に確認しておいた方がいいだろうと思っています。

うちの夫にもそういうファイルを作っておいてもらわないといけません。

これをお読みの皆さん、お若い方はこういう事を考えもしないでしょうけど、人間いつ何が起きるか分かりませんからね。私のように配偶者がどの銀行に口座を持っているかも、スーパーアニュエーション(老後のための義務的な貯蓄制度)や生命保険のことも、何も知らないなんてダメですね。


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2025年7月15日

来年の家族旅行はどうする?

クイーンズランドのリゾート地「ポートダグラス」への家族旅行のことを書いて来ましたが、これはうちの夫の父親が旅行費用を全負担して主催した家族旅行でした。夫の父親は、こうした家族旅行を2018年から毎年のようにやっているんですが、私は今回初めて参加したんです。

航空券の手配とかホテルやクルーズツアーの予約などをしたのはドバイ在住の義妹(うちの夫の妹)だったそうですけど、費用を払ったのは夫の父親でした。ホテルの滞在費だけで2万ドル(200万円)以上かかったと夫が言っていました。

その父親が、もう来年の家族旅行を考えているんだそうですよ。カジノで儲けたお金を全部使うつもりなんでしょうか。そのうち破産するんじゃあないかと心配になりますが、毎年の家族旅行が生きがいになっているようです。

来年も家族旅行をするのなら今から計画や準備を始めないといけませんから、どこに行こうかと考え始めたのでしょうけど、私はもう参加しないかもしれません。タダで旅行が出来るから参加するというわけには行かないと、今回思い知りましたからね。

まずは、一緒にいたくない人と旅行をするということに無理があるんです。これが最大の問題です。父親の中国人の奥さんの言動は、二人が結婚した当初から不愉快に感じることが多くて、私はずっとお付き合いをして来なかったんですけど、今回の旅行中に嫌悪感が増して、最後の日には口を利く気もしなかったです。

そして、全て父親のお金に頼った旅行というのは、やはり気分が悪いのですよ。費用を払ったのは夫の父親で中国人の奥さんの世話になったわけではないですが、この人に「家にいたんじゃあこんな経験は出来なかったでしょ?」と恩着せがましく言われた時には、頭の血管が切れそうになりましたよ。

旅行の行き先や宿泊場所というのも、参加しないかもしれない理由です。蒸し暑いのが嫌いな私には、蒸し暑いリゾートでは楽しめることがあまりありません。蒸し暑さを耐え続けるのが苦痛なんですから、そんな所には行く意味がないです。

それに、町から離れているリゾートホテルに宿泊する場合、リゾートホテルそのものが目的でないとすることが無いんですよ。私はプールで遊んだりプールサイドで時間を過ごしたりすることに全く興味が無かったので、退屈で困りました。

これまでの家族旅行は、海辺のリゾートみたいな所ばかりに行っています。次の旅行もまたどこかのリゾートだったら、私は参加しませんよ。

それからね、宿泊する場所はよく考えて決めないといけません。ポートダグラスのような公共のバスもタクシーも無い町で中心部から離れた場所に宿泊すると、とにかく不便なんです。

ポートダグラスでは、ウーバーかミニバスの送迎サービスを利用するしか移動の手段がありません。私達が行った時は学校の休みの関係で旅行客が多かったので、ウーバーがなかなか手配出来ませんでした。

ミニバスは、町まで片道が1人9ドルもしたんですよ。家族皆んなで移動すると1回行く度に片道100ドル(1万円)以上かかりました。中心部に近かったら、もっと気楽に食事も出来たはずです。

滞在費用のすべてを夫の父親が払うことになっていたので、ホテルのレストランでの高額な食事を遠慮したせいで、私はお腹が空いたんです。特に後半の2日間、どこにも行けなかった私と息子は部屋にある電子レンジで作ったポリッジ(オーツ麦のミルク粥)ばっかり食べ続けました。この旅行で体重が1キロも減るとは思ってもいませんでしたよ。

他人頼りの旅行に自由はありません。しかも幼い子供がいる家族旅行では、出来ることに限度があります。そういう団体旅行に参加するなら、自分がしたいことを自分の都合に合わせてするのは不可能だということを最初から納得して行く必要があります。


そして最後に、今回の旅行の最大の反省点は、

睡眠問題への準備です!

自分一人だけの部屋に泊まれないんですからね、絶対に睡眠が問題になるんです。旅行に行く時には日数分の睡眠薬を必ず持参する必要があるということですよ。

正直言うと睡眠薬は日数分あると思っていたんですけど、実際には3日分しか残っていなかったんです。行く前にちゃんと確認して処方してもらっておくべきでした。10月に日本に行く時には必ず処方してもらいます。

まあとにかく、今回の家族旅行は正直言って退屈しました。楽しめた時間はありましたけど、熱帯地方のリゾートにはもう行きたくありません。来年もまたどこかのリゾートに滞在するような旅行になるなら、私は行かないと思います。


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2025年7月14日

ポートダグラス4日目と帰宅

最終日はメルボルンに帰るだけですから、ポートダグラスでの4日目が旅行の最後の日でした。

それなのに、睡眠時間が1時間半だった私はゾンビのようになっていました。もっとひどい状態だったのが息子ですよ。風邪の症状が悪化して咳がひどくなり、痰が出続けていました。それでも、寒がっていなかったので熱は下がったようでした。

この日の朝も、ポリッジ(オーツ麦のミルク粥)を作って食べました。2日連続で朝も晩もポリッジを食べて、息子も私もうんざりしていました。毎日ご馳走を食べに出かけていた夫には分からなかったでしょう。

翌日はメルボルンに帰る日でした。息子は完全に病人状態でしたから、こんな状態で飛行機に乗ってもいいのかと悩みました。メルボルン空港に着いてから家まで誰が車の運転をするのかという問題もありました。ゾンビ状態の私に夜の運転など不可能ですからね。

この日は、うちの夫もほぼ一日中昼寝をしていたので、我が家の3人は全員がホテルの部屋で寝続けた(私は眠ってはいないけど)最終日だったんですよ。最悪でしょ?

お昼過ぎまで寝て、息子はかなり良くなったように見えました。お腹が空き過ぎていたので、夫の父親に気兼ねをしながら再びホテルのレストランに行きました。和食が恋しくなっていた私は「弁当ボックス」という料理を頼んだんですけど、それは握り寿司4個と小さな巻き寿司が少々と4種類のどぎつい色をした漬け物が大量に乗ったプレートでした。「ボックス」じゃあないのです。

小さな紙コップには醤油がなみなみと入っていましたよ。たった4個の握り寿司のために。これが40ドル近くしたんですけど、史上最悪に不味い寿司でした。料理が出てくるまでに1時間近くかかったので、ご飯を炊いていたんではないかと思います。そのご飯がですね、ベチョベチョなのに芯があって、味も悪くてね、食べれたものじゃあ無かったです。

ポートダグラスの5つ星高級リゾートホテル「シェラトン・グランド・ミラージュ・リゾート・ポートダグラス」では、お寿司はやめておいた方がよろしい。お金を捨てるようなものです。

夜になり、晩ご飯に再びポリッジを作って食べた頃、タイ料理レストランに行こうという連絡が入りました。夫は出かけて行きましたが、息子と私は行けるわけがありません。

こうして、後半の2日間をホテルの部屋で過ごし、ポリッジばかり食べ続けた私と息子は、私は1キロ、息子は1.5キロも体重が減ったのでございますよ。旅行でご馳走を食べ過ぎて太ると思っていたのに痩せるとは!

世界最古の熱帯雨林「デインツリー」へは行きませんでした。レンタカーが借りられず、ウーバーを使うと数百ドルもかかると分かったからですけど、息子が病気になりましたし私はゾンビ状態ですからね、行くのはあきらめました。


こうして、翌日の土曜日に、ケアンズ空港からメルボルンに戻ったわけですが、ポートダグラスとケアンズの間の道路は、最近の大雨による洪水や土砂崩れのせいで各所で工事をしていました。海の水が泥色なのも大雨のせいです。飛行機から見ると大規模に海が泥色になっているのが分かりましたよ。

格安航空会社ジェットスターは、帰りの便は遅れませんでした。安いだけが取り柄の航空会社です。長距離では利用したくないです。

息子は帰りの日はかなり回復していて熱もなかったですけど、咳が出るのでずっとマスクをしていました。風邪を他の乗客にうつしてはいけませんからね、本来なら乗るべきではなかったかもしれません。メルボルン空港からの車の運転も頑張ってくれたので助かりました。

家に戻ってから息子の風邪は悪化しました。10月に日本に旅行する時にこういう事にならないように気をつけなくてはいけませんよ。

私の睡眠不足は解消しました。自分のベッドで寝たら、ぐっすり7時間ぐらい眠れたんです。もちろん睡眠薬なしで。昨夜もぐっすり眠りました。涼しいし(と言うか寒い)真っ暗だし静かだし誰かのせいでベッドがグワングワンと揺れたりしないし。

やはり、睡眠のためには自分だけの寝室で一人で寝ることが必要不可欠です。

まあとにかく、自分の家は気楽でいいです。「身の丈にあった」という言葉がありますけど、熱帯地方の高級リゾートホテルというのは、私には分相応ではないです。私の興味関心にもまったく合いません。最初から分かっていたことですけどね。


ポートダグラス、美しい場所ですけど、もう二度と行くことは無いでしょう。


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ポートダグラス3日目

この日の前日、うちの夫は夜遅くまで義妹達の部屋で飲んだり食べたりしていて、私が眠ろうとしているところに帰って来た夫は、想像を絶する大イビキをかいて寝始めました。

うちの息子は風邪を引いたような気がすると言っていましたが、そのせいか息子もイビキをかいていました。イビキの二重奏ですよ。バスルームの換気扇の音は相変わらずうるさいし、こんな騒音の中では私は眠れないんです。

ただでも蒸し暑いのに、すぐ隣りで寝ている夫の体温でさらに暑苦しいし、逃げる場所もありません。


写真を見てお分かりのように、私達家族の部屋にはダブルベッドが2つ。向こう側のベッドに息子が寝て、こっち側のベッドに夫と私が寝ましたが、クマみたいな巨体の夫がベッドのほとんどを占領しているので、本当に眠りにくいのです。

夜中の2時になってもまだ眠れなかったので、睡眠薬の最後の1錠を飲みました。目が覚めた時には、3日連続の薬の影響でフラフラでした。

この日の朝は、ポートダグラスの町にピックルボールをしに行くことになり、うちの夫は出かけました。夫は目がよく見えませんからピックルボールなど出来ませんけど、皆んながプレーするのを見ると言って出かけました。「私も行きたいか?」とは聞いてくれませんでした。行くわけがないと知っているからです。

私は部屋で本(電子書籍のキンドル本)を読んで過ごしましたが、息子は明らかに風邪を引いていて、すっかり病人になっていました。朝ご飯は息子も私もポリッジ(オーツ麦のミルク粥)を作って食べましたけど、お昼は夫の父親には申し訳なかったですがルームサービスを頼みました。

息子は熱が出ているらしくて寒がるので、エアコンも天井のシーリングファンを回すのも我慢しました。しかし、そうすると部屋が蒸し暑くなって耐えがたいのです。窓は開けることが出来ないようになっています。仕方がないので、時々エアコンを付けて部屋を冷やしました。

夜が来て、息子と私はまたポリッジを作って食べました。

一方、うちの夫はと言いますと、皆んなでピックルボールを楽しんだ後、町のカフェで食事をしてからホテルに戻り、その後「エスケープ・ルーム」(Escape Room)というアトラクションに行きました。

夕方ホテルに戻った後、夜はポートダグラスのマリーナにある人気レストランで「クイズ・ナイト」があるから行くと言いました。私はもう睡眠薬が残っていませんでしたから、夜遅くまで興奮することは避けたかったので行きませんでした。息子はすっかり病人でしたから行けるわけがありません。夫だけが行きました。

そうしたら、夫はずいぶん早く帰って来たんですよ。後で分かったことですが、マリーナの人気レストランへは子供達も含めて私と息子以外の全員が行ってご馳走を食べたと言うんです。

何だそれ!

クイズ大会はあったけど、パプでやったようなのとは違って、画面を見ながらクイズに答える簡単な形式だったようです。今回も優勝したそうです。遅くならなくて、皆んなで夕食を食べるだけだと知っていたら、私も行きたかったのに。

そしてね、こういうレストランでの食事代は夫の父親が払っているのですよ。それなら、ホテルのレストランでの食事をそんなに遠慮することはないと思うのに、息子と私はポリッジを食べ続けていたわけです。

さて、この日の夜ですけど。

私は睡眠薬なしで眠るために夜の外出を避けたのに、この日もやっぱり眠れなかったんですよ。眠くてたまらず、何度も眠りそうになるのに脳にブレーキがかかって眠れない、そんな感じでした。

もう睡眠薬は残っていませんでしたから、何とか自然に眠れるのを待ちましたが、真夜中になっても眠れませんでした。「もうすぐ3時が来る」と思ったのは覚えているんです。そして時計を見た時に4時半過ぎだったので、1時間半は眠ったようなんですけど。

4日目に何かする元気は残っていませんでした。

(続く)


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ポートダグラス2日目

この日は、世界最大のサンゴ礁地帯「グレート・バリア・リーフ」へのクルーズツアーが予定されていました。今回の家族旅行のハイライトです。

私達家族のうち、うちの夫の父親の中国人の奥さん以外の12人が参加しました。マリーナに9時半までに集合だったので、いつもお昼の12時まで寝ている奥さんには朝が早過ぎて参加は不可能という理由でした。

「グレート・バリア・リーフ」へのクルーズツアーを主催している会社はいくつかありますが、私達が行ったのはウェイブダンサー(Wavedancer)という会社のツアーで、「ローアイル」と呼ばれる小さな平たい島まで行って、その砂浜の近くをシュノーケルするというものでした。


小さい子供達でもシュノーケリングを安全に体験出来る超初心者向けツアーということで選んだようです。底がガラス張りのボートでサンゴ礁を見学するアクティビティーも含まれていました。朝出発して午後遅くに帰って来るツアーですから食事も出ました。

この日も私は睡眠薬で眠っていたので、朝から頭がフラフラしていました。マリーナのカフェで朝ご飯を食べるために、朝早く出発しました。少し町を散歩してから行きました。


私達がマリーナに着いた時には、歩いて出発した人達はほとんど食べ終えていました。うちの息子が食べていたサワードウ・パンのトーストにスモークサーモンとサラダとポーチドエッグが乗ったのがとても美味しそうだったので、私もそれを食べたんですが、

これがいけなかった!

消化不良になったのです。最近よくそういう事が起きるんですけど、朝から卵やサーモンを食べることは普段は無いですから、それも良くなかったかもしれません。

ただでも頭がフラフラしている私は、揺れる船の中で揺れを2倍に感じていました。だんだん胃の調子がおかしくなって消化出来ていない朝ご飯が上がって来るようになり、ついにはトイレに駆け込んで嘔吐。

皆んなは船のデッキに出ておしゃべりしていましたけど、外は蒸し暑いので気分が余計に悪くなり、私は行く気がしませんでした。仕方がないからエアコンが効き過ぎて寒いほどの船内に一人だけ残っていたんです。最悪ですよ。

このツアー参加者は大勢いましたが、「ローアイル」という小さい島に着いてからシュノーケリングをしなかったのは私だけでした。残念ですが、目が回っていると水に潜るなんていうのは無理な話なんです。


下の写真は、クソ暑い砂浜でシュノーケリングを楽しむ皆んなを見ているワタクシ。暑かったです…


でもね、それほど羨ましいとも思わなかったというのが正直な話なんです。最近頻発した大雨と洪水のせいでこの地域の海の水は濁っているんですけど、それに加えて大勢のツアー客のせいで島の周囲の水はさらに濁っていて、ほとんど何も見えなかったと言う人が多かったのです。

底がガラス張りのボートには私も乗りましたけど、サンゴ礁はほとんど見えませんでした。見えたのは、「グレート・バリア・リーフ」と聞いて想像するカラフルなサンゴ礁ではなくて、死にかけたようなカーキ色のカリフラワーみたいなのだけ。

場所が悪かったのが、サンゴ礁がダメージを受けているのか。想像していたのとは大違いでした。

シュノーケリングを終えて、ポートダグラスに戻る途中で大雨が降り、下船した頃には雨は小降りになっていましたが、ものすごく蒸し暑くなっていました。


その蒸し暑さに耐えながら小雨の中を歩き、家族皆んなで晩ご飯を食べられる場所を探したんですけど、どこも予約でいっぱいだったので、子供のいる家族は別行動となりました。幼い子供が入るには相応しくないような場所しか見つからなかったので。

ポートダグラスに限りませんが、オーストラリアではどこに行っても同じような食べ物ばかりです。「お金に余裕がある人達が遊びに来る町」という印象のポートダグラスでは、どこで何を食べてもすごい値段です。

(続く)


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2025年7月13日

ポートダグラス1日目

夜中の12時過ぎにケアンズ空港に着き、飛行機を降りた時に感じたのは湿気でした。スイミングプールの建物の中のようだと思いました。塩素の臭いがしていないだけで、ムワッとしたあの感じと同じでした。

リゾートホテルの部屋に入ったのは夜中の2時頃。エアコンは大きな音がするので消して、天井のシーリングファンを回して眠ろうとしましたが、バスルームの換気扇が常時つけっぱなしなので(スイッチが無い)音が気になりました。夫のイビキもひどいし、夫の体温でクソ暑いし、私は眠くてたまらないのに眠れないという状況でした。

仕方がないので睡眠薬を飲んで眠りました。

睡眠薬を飲んで寝た朝は、薬の影響が続いてフラフラします。夫が起きてゴソゴソしている物音で朝の7時頃に目が覚めた後、再び眠ることは出来ませんでした。夫は義妹達と一緒に散歩に行くと言って出かけました。しばらくして息子も海岸を歩いて来ると言って出かけました。

2人が帰って来たら朝ご飯を食べに行って、その日はポートダグラスの町を見に行こうと思っていたんですが、

2人はお昼まで帰って来なかったのだった!

夫は義妹と彼女のパートナーと一緒に、息子は一人で、砂浜を30分ほど歩いてポートダグラスの町まで行ったそうです。下の写真はリゾートホテルから砂浜に出て撮った写真ですが、向こうの方に小高い丘が見えますが、その向こうにポートダグラスの町があります。


息子も町で皆んなと合流し、カフェで朝ご飯を食べてから町を少し観光して、スーパーで食べ物を買って帰ったのでした。

ホテルのレストランやルームサービスの食べ物があまりに高額なので、クラッカーやチーズ、そしてポリッジ用のオーツ麦と干しブドウと牛乳、それからインスタントコーヒーなどを買って来ていました。

ポリッジなんて自分で作れば材料費はしれていますが、ホテルのレストランで食べると17ドルもしたんですよ。レストランでコーヒーを飲んで朝ご飯を食べると、家族3人で100ドル以上もするのです。

私達がホテルのレストランで食事をすると、ホテル滞在費を全負担している夫の父親の負担をさらに増やすことになると夫が言うので、私達は遠慮しました。

観光と買い物から帰って来た夫が昼寝を始めたので、初日は町を観光するという私の期待は外れました。頭がフラフラですから一人で観光に出かける元気はありません。朝ご飯も食べていなかったのでお腹がペコペコです。私は電子レンジでポリッジを作って食べましたよ。

午後になってお腹が空き過ぎて、結局はレストランに行ったんですけどね、私が食べたベトナム風ポークサラダはほとんど白菜ばっかりだったけど、30ドルくらいしたんですよ。レストランでの食事代も父親が払ってくれるんだからいっぱい食べようとは思えない私達は、結局ずっと遠慮し続けることになります。


私はホテルのプールで泳いだりカクテルを飲んだりすることに興味がないし、蒸し暑いプールサイドで過ごしたくないんです。


こういうデッキチェアで本を読んでいる人達も大勢いましたけど、学校の休みの関係で子供連れの家族が多かったのでプールサイドは大変賑やかでした。あの騒々しさと蒸し暑さの中で、私は本など読めません。


旅行初日はリゾート内を見て回っただけで終わりかと、私はがっかりしていたんですが、夜になってポートダグラスの町にあるパブの「トリビアナイト」(クイズの夜)に行くことになりました。

睡眠不足の私は、夜にパブなんかに行くのは迷ったんですが、行って良かったです。この夜の「トリビアナイト」が一番の思い出になったんですから。

パブの食べ物も美味しかったし、雰囲気も楽しかったし、

私達のチームが優勝したからです!

ほとんどのクイズは私には答えが分かりませんでしたが、特にセレブの話題や音楽のことなどは何のことやらさっぱりでしたが、私だけが答えが分かったクイズがいくつかあったんです。僅差での優勝だったので、私やうちの息子の知識がなかったら勝てていません。チームワークの勝利でした。

うちの夫の父親と中国人の奥さんが早めに帰ったのも良かったです。いなくなって雰囲気が良くなりましたから。中国人の奥さんが的外れな発言を連発したり間違った答えを主張したり、質問の答を大声で周囲にバラしてしまったりするから、私達は皆んなイライラしていたんです。

「トリビアナイト」は本当に楽しかったです。

下の写真は翌朝撮ったパブの写真ですが、朝の明るさの中では同じ場所とは思えませんね。夜は活気があって楽しかったのですよ。子供がいる家族は来ませんでしたから、気を使う必要もなかったですし。


優勝に気を良くして、夜遅くにホテルに戻りました。刺激を受けた私の脳みそは眠くなりません。ビールを飲んだせいか、うちの夫が普段以上にグワォグワォと大イビキをかくので、私は真夜中になっても眠れませんでした。

翌日はグレート・バリア・リーフへのクルーズのために早起きしなくてはいけませんでした。仕方がないから、再び睡眠薬を飲んで眠ったのでした。この時に気がついたんですが、睡眠薬はあと1錠しか残っていなかったのです。

(続く)


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旅行から帰って来ました

クイーンズランドのリゾート地「ポートダグラス」への家族旅行から昨晩帰って来ました。家族旅行に行かなかったうちの娘が、旅行中は私達が住む家に泊まっていたんですけど、家に帰ったら娘は外出していてキッチンが大散らかりだったのにはがっかりしましたよ。

旅行記を書こうと思っていたので、旅行中はメモを取っていたんですが、それは最初の2日で止めました。書くことが無かったもんですからね。と言うもの、後半の2日間はホテルの部屋から出ることがほとんど無くて、ずっと部屋で本(電子書籍のキンドル本)を読んでいただけだからです。

実はその2日間、私は睡眠不足でフラフラで、うちの息子は風邪でダウンして寝込んでいたという、非常に残念な状況だったのでございますよ。ですからね、息子と私はとにかくもう早く家に帰りたくてしようがなかったという5つ星高級リゾートホテル滞在だったのでした。

6日間の家族旅行でしたが、1日目はポートダグラスまで行くだけ。6日目は帰って来るだけですから、実質は4日間の旅行でした。いろいろプランが立ててあるという話だったけど、決まっていたのはポートダグラスに着いて2日目のグレート・バリア・リーフへのクルーズだけでした。

格安航空会社ジェットスターを利用しましたが、安いだけあってトラブルが続出。行きの便は夕方5時20分発だったのに4時間近く遅れて、ポートダグラスのホテルに着いたのは夜中の1時半頃。チェックインにトラブルがあって時間がかかり、部屋に入ったのは夜中の2時でした。

どうして夕方の便を選んだかと言うと、夫の父親の中国人の奥さんの起床時間がお昼の12時頃なので、彼女の都合に合わせると夕方出発の必要があったらしいんですよ。これに私は腹が立った!

旅行費用を全額負担しているのは夫の父親なので、私には何も言えませんけど、幼い子供のいる家族旅行の場合、まずは幼い子供達のこと、そして次はその子供達の親への配慮が大切だと私は思うんですけどね。中国人の奥さんの都合を優先したわけです。

ケアンズ空港に着いたのは夜中の12時過ぎです。前の晩ほとんど寝ていなかった私はその時点で24時間以上まったく眠っていなかったのでフラフラでした。幼い子供達にも困難な状況ですが、子供達の方が元気だったかもしれません。一番幼いAくんは5歳ですが、まったくグズグズ言わずにちゃんと自分で歩き、頑張っていました。

ホテルまでのバス移動中、深夜の1時を過ぎていて皆んな疲れていたはずです。私も限界に近い状況だったんですが、隣りに座った中国人の奥さんが一人だけ喋り続けるのですよ。そして、5歳のAくんが眠っていることを冷やかすんです。まるで眠ってしまうことが恥ずかしいことでもあるかのような口ぶりで。「ボク寝てないよ!」と反論した直後にAくんは静かになりました。

これに私はまた腹がたった!中国人の奥さんに注意しようかとも思ったけど、雰囲気が悪くなるのを恐れて何も言いませんでした。

しかし、私のこの人に対する嫌悪感は、旅行中どんどん増して行くことになるのです。そして、嫌悪感を感じていたのは私だけではなかったのでした。そういう人と一緒の旅行がどういうものになるかというのは、皆さんにも想像していただけるでしょう。

(続く)


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2025年7月7日

今日からポートダグラス旅行

私は今日からクイーンズランド州のポートダグラスというリゾートに家族旅行に行きますので、土曜日に帰って来るまでブログはお休みです。

古い記事でも読んで行って下さい。


今日から旅行とは言っても、メルボルンを出発するのは夕方の5時20分なんですよ。そんな時間に出発すると、何もかも順調に行ったとしてポートダグラスのホテルに着くのは早くて夜の10時過ぎ。

いつも9時頃には寝ている私には厳しいスケジュールです。幼い子供がいる家族もいるのに、旅行を企画したうちの夫の父親がどうしてこの時間のフライトを選んだのか理由がさっぱり分かりません。

旅行1日目はポートダグラスまで行くだけで、2日目は予定なし。3日目に世界最大のサンゴ礁地帯「グレート・バリア・リーフ」のクルーズに行くことは決まっているそうですが、4日目以降も予定は何も決まっていないんですって。

うちの夫から聞いた話では、「グレート・バリア・リーフ」だけではなくて、ユネスコ世界遺産に登録されている世界最古の熱帯雨林「デインツリー」へのツアーとか、有名なシーフードレストランでの食事とか、いろいろプランが立ててあるということだったんですけど。

実際には何も決まっていないということなので、いろいろ期待するのはやめておきます。住んでいる場所とは異なる景色を見るだけでも楽しいことですから。


ただねえ、上の写真の高級リゾートホテルに泊まるらしいんですけど、ポートダグラスの町からは離れているので、車がないとどこにも行けないわけでして。こういう所に夫の家族と一緒に何日もいて、私は一体何をして過ごすんだろうかと思っていますよ。


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2025年7月6日

熱が冷めて落ち着きました

うちの夫がクイズ番組「ザ・フロア」(The Floor)の出演準備にのめり込んでいることを先日から度々話題にしていますが。

テレビ局のウェブサイトから応募フォームを送っただけなのに、まるでもう出演が決まったかのように準備にのめり込み、朝から晩まで口にする話題といえばこの話だったんですけど、パタリと話題にしなくなりました。

さすがに現実を悟って自分にはチャンスが無いと分かったようですが、同じく応募フォームを送っていた義妹(夫の妹)にはテレビ局から連絡があって、スクリーンテストをしたんですよ。

それで、今度は妹の出演準備を助けることにのめり込んでいたんですけど、そちらの話題もパタリと消えました。

スクリーンテストはオンラインで行われたそうなんですが、見た目というかテレビ映りを審査するだけじゃあなかったんです。俳優のスクリーンテストでは演技力が審査されるのと同じで、クイズ番組出演者の場合はクイズの回答パフォーマンスが審査されるんだそうです。

クイズ番組「ザ・フロア」を制作しているテレビ局は、コスト削減のために番組撮影場所であるオランダのアムステルダムの近くに住んでいるオーストラリア人を探しているということだったんですが、ヨーロッパ在住でもオーストラリア人でなくてはいけないわけです。

つまり、オーストラリア人としての一般常識は不可欠なわけですよ。

スクリーンテストでは、義妹が答えられなかった質問がたくさんあったそうです。例えばオーストラリアの人気テレビ番組に出演しているタレントの名前とか、オーストラリアの政治家の名前とか。

元首相のマルコム・ターンブルの名前を問う質問で、義妹はスコット・モリソンと答えたそうなんですけど、

それはちょっと…

スコット・モリソンは、マルコム・ターンブルが辞任に追い込まれた後に首相になった人ですが、この2人の名前を間違えるのはオーストラリア人の一般常識としてかなりアレかなと思います。

義妹は、20年近くカタールとドバイに住んでいますので、首相の名前が分からないのは仕方がないとは思いますけど。

スクリーンテストの後、テレビ局からはまだ何の連絡もありません。おそらく出演のチャンスは無いと思われるわけで、うちの夫の熱も急激に冷めたというわけでございます。


うちの夫は双極性障害がありますので、時々あることに異常に夢中になってのめり込むことがあるんですが、夫の言動に振り回されて私自身のメンタルヘルスが悪化するのを防ぐには、いちいち本気で聞かないことに限ります。「ああ、また始まったか…」ぐらいに考えて、様子を観察するんです。

常軌を逸したレベルの楽観主義で大風呂敷を広げることもありますからね、そんな話を喜んで聞いていては後悔するだけですから。これも病気の一部だと考えるから我慢出来るんですよ。

そして、まあいろいろ苦労はありますけど、うちの夫は基本的には正直で良い人だと知っているから一緒に暮らし続けられるわけです。

今日は日曜日ですが、いつも通りに仕事に行きました。明日から1週間の休暇です。


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2025年7月5日

思っていたのと違う

あさっての月曜日から6日間の予定で、クイーンズランド州のポートダグラスというリゾートに家族旅行に行くことになっていることを先日話題にしましたが。

旅行を前にして私はめまいがひどくなりまして、昨日はスーパーに買い物にも行けないほどフラフラで、こんな状態で旅行に行って何が出来るのかと惨めな気持ちになっていたんですけど。

今朝はかなり良くなっています。まだ違和感はありますけど、バランスを崩してふらつくようなことはありませんから、ホッとしています。

月曜日に出発するわけですが、何時に出発するのかと夫に聞きましたら、夫は知りませんでした。旅行を企画した夫の父親から旅行の詳細をもらっていたのに、何事も直前まで準備をしないうちの夫は確認していなかったんです。

どの航空会社の便なのか、メルボルンのどの空港から出発するのかすら知りませんでした。私は何も知らされていませんでしたから不安になりまして、さすがに明後日のことですからね、空港までどうやって行くかを決めなくてはいけませんし、車で行くなら長期駐車場の予約もしなくてはいけません。

それで、昨夜確認してもらったんですよ。そうしたら、利用するのはジェットスターという格安航空会社でした。3時間ほどのフライトですからジェットスターで何も問題はありませんけど、

出発時間が午後5時20分!

メルボルン空港を夕方の5時20分に出発すると、ケアンズ空港に着くのは夜の8時40分です。荷物の受け取りが終わるのは9時頃でしょう。それからバスでポートダグラスまで行くんですよ。1時間はかかりますから、リゾートに着くのは早くて夜の10時過ぎ。

いつも9時頃には寝ている私にとって、夜の10時到着はかなりきついです。就寝時間が遅くても朝の4時頃には目が覚めてしまう私にとっては、かなり心配な状況です。睡眠薬を忘れずに持って行かないと。

幼い子供連れの家族もいるんですけど、到着がこんなに夜遅いと大変でしょうね。

まあとにかく、旅行1日目はリゾートまで行くだけだということだけは分かりました。飛行機の窓からもバスの窓からも、何も見えませんよ。私はてっきり朝の便で出発して、リゾートに到着後はプールサイドでゆっくりするんだろうと思っていたんですけど、ちょっと違いました。


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2025年7月4日

やっぱり出た口唇ヘルペスとめまい

体調不良で免疫力が弱ると活動を始めるヘルペスウイルス。

私はひどい睡眠不足が続いたり風邪を引いたりすると、いつも下唇の同じところに口唇ヘルペスの水ぶくれが出来るんです。

先週の体調不良はそれほどひどくなかったけど、もしかしたら出るんじゃあないかと思っていたら、いつも水ぶくれが出る辺りがチクチクして来ました。すぐにゾヴィラックス(Zovirax)の軟膏を塗り始めましたが、

やっぱり出た口唇ヘルペス!

ただし、今回は大きな水ぶくれにはならなかったんです。ゾヴィラックスをせっせと塗ったおかげだと思います。水ぶくれはもうほとんど治りました。

オーストラリアにお住いの皆さん、口唇ヘルペスでお悩みならゾヴィラックス(Zovirax)の軟膏をオススメしますよ。口唇ヘルペスが出る時には、チクチクピリピリする感じで「出そうだ」と分かりますよね。そういう早い段階でこの軟膏を塗るとひどくなりません。

どこでも売っています。薬屋はもちろんスーパーでも売っています。2グラム入りの小さなチューブが20ドル近くしますけど、大きな水ぶくれが出来るよりもマシですからね。


口唇ヘルペスの薬は、ゾヴィラックス以外にも軟膏や丸いシールみたいなものとかいろいろ売っていますが、一番効き目があるのはゾヴィラックスだと思います。これを早めに塗ることです。


ところで、口唇ヘルペスが出る時にはめまいがすることが多いのですが、今回もおかしくなっています。耳石が原因のめまいのように部屋がぐるぐる回ったりはしませんけど、なんとなくフラフラするなあと思っていたんです。

火曜日にヘアカットに行くのに車を運転したら、めまいがしていることが分かりました。運転するのが危ないほどではなかったですけど、久しぶりのフラフラ感でしたから少し心配しました。

病院に運ばれて数日入院するほどひどかった回転するめまいの原因は前庭神経炎だったんですが、その神経炎の原因がヘルペスウイルスだったのではないかと私は疑っているんです。

口唇ヘルペスが出る時にいつもめまいがするのも、前庭神経のあたりに潜んでいるヘルペスウイルスが活発化して悪さをしているんじゃあないかと。

これは耳石とは関係ないので体操をしてもどうにもなりませんので、自然に良くなるのを待っています。来週はポートダグラスに行くのに、フラフラしていちゃあ困ります。


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2025年7月3日

ディストピア小説「1984」の舞台

うちの夫が勤めるツールショップの同僚であり親友でもあるCさんのことは、度々このブログで話題にしています。モルモン教徒のCさんは、運転が出来なくなったうちの夫を長年サポートしてくださっていて、私達が引っ越した時には本当に親身になって手伝ってくださいました。

Cさんのお母さんはとても良い方ですし、一時は私もCさんとCさんのお母さんとは家族付き合いを始めたこともあるんですよ。Cさんのお父さんのお葬式にも行きました。その時に知り合ったCさんのパートナーさんも感じの良い方でしたし。

しかしね、

何事も「過剰」は問題なんですよ!

夫は仕事が休みの土曜日の午前中はいつもCさん家族と過ごすようになり、Cさん家族が何かする時やどこかに行く時に夫を誘ってくださるもんだから、夫もそれに参加するようになりまして。

もちろん私も誘ってくれるんですけど、私はCさん家族と一緒じゃあなくて私達二人で出かけたいわけですよ。しかし二人だけで出かけることはほとんど無いんです。

何をするにもCさん達が一緒で、Cさん家族のことばかり聞かされて、いい加減うんざりし始めていた頃に私の父が亡くなりましてね、その時に耐え難い経験をしたのですよ。

お葬式の後、複雑な感情があって一人で泣いていた私を放ったらかして、夫はCさん家族と一緒に睡蓮のガーデンパークに遊びに行ってしまいました。あの時のことは「思考回路が普通じゃない人」に書きましたけど、うちの夫に対して感じた失望や悲しみや不満や怒りといったものとCさん家族とがリンクしてしまいましたからね、私はもうCさん家族と一緒に何かする気にはならないのです。

うちの夫とはもう30年以上一緒にいますが、私達は二人でコンサートとか観劇とかに出かけたことなど無かったんですよ。夫がそういうのに興味が無かったからですけど、Cさんに誘われると喜んで行くんです。

誘われる度に私も一緒に行きたいかと聞いてくれますが、ジョージ・オーウェルの「1984年」(Nineteen Eighty-Four)を原作とする舞台を観に行くのに誘われた時には、速攻で断りました。


久しぶりに仕事が休みだった昨日、夫はその昼公演を観に行ったんです。もちろんCさん家族と一緒に。


私がこの舞台を観に行くのを断ったのは、またCさん家族と一緒だというのも理由ですけど、その舞台がジョージ・オーウェルの「1984年」が原作というのも理由です。

皆さん、ジョージ・オーウェルをご存知ですか?

英国の作家です。ディストピア小説で有名で、その代表的な作品が「1984年」なんです。「ディストピア」という言葉をご存知ではない方のためにちょっと説明しますと、「ディストピア」とは「ユートピア」(理想郷)の対義語で、反理想郷とか暗黒社会を意味する言葉です。

人々が惨めで恐ろしい生活を送っている非人間的な社会を思い描いてみてください。人々が管理され監視され、多くの不公平や不道徳なことが起こる、不幸と抑圧が支配する最悪の社会です。「ディストピア小説」というのはそういう架空の世界を描いているんですけど。

架空ではなくて、実際にそのような社会が存在したことがありますし、現在も存在していますよ。独裁的な政治が行われている全体主義国家では、体制を批判するようなことをうっかり口にすると、たちまち当局に知られて逮捕されて拷問を受けたり監獄に入れられたりする…そんな国があるでしょ?

「1984年」という小説は、とにかく気分が悪くなるようなことばっかり起きて、最後までいいことは何も起きず、希望も何も無い結末を迎えるという、非常に胸クソが悪くなるストーリーなのでございます。

もちろんそのストーリーは、現代の自由社会に警鐘を鳴らしているわけで、読者は考えさせられることが多いのでしょうけど、私はこういう話を見たくも聞きたくもないのですよ。ましてや、悪い感情とリンクしてしまっているCさん家族と一緒になんて、メンタルヘルスに悪いでしょ?

舞台「1984年」は7月6日までメルボルンのコメディシアターで上演されて、次の週からはオーストラリア各地の街で上演されます。出演俳優は5人だけだそうですよ。登場人物が5人なのか、一人で何役もやっているのか私は知りませんけど。

高評価を得ているようですが、ストーリーがストーリーですからね、観劇後は気分が沈みます。

家に帰るなり気が滅入るような話を始めた夫を遮って、私は「平和で自由で民主的な現代のオーストラリアに暮らしていることを喜びましょう」と言っておきました。

この国にも問題はいろいろありますし、暗い歴史もあるんですが、これだけ多くの様々な異なる人種民族で構成された国であっても、自由な民主主義社会として何とか上手く行っていますし、より良い方向に変化し続けていると私は思っています。


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2025年7月2日

やってみましたネギの再生栽培

一昨年まで住んでいた山の中の家では、最初の何年かは箱型野菜畑で野菜やハーブをいろいろ栽培したんですが、夏場の水やりに疲れ果てて止めてしまいました。それでも、ハーブやネギは小さな花壇をハーブ畑にして育てていたので、使いたい時にはすぐ使えて便利でした。

引っ越して来た家では、植木鉢で少しだけ育てています。タイム、ローズマリー、ベイリーフ(ローリエ)、パセリといった使う時に少量しか必要ないものだけです。

ネギは育てていません。私は結構な量を使いますので植木鉢で育てていたんじゃあ足りませんからね。八百屋でスプリングオニオン(Spring Onion)というネギを買って来て常備しています。

スプリングオニオンは根っこがついた状態で束にして売られているんですが、使う時には根っこ部分を切り落として捨てています。これを捨てずに水栽培するとネギを再生させることが出来るという話は知っていました。

しかしね、ネギは冷蔵庫に常備しているのでそんなことをする必要も無いと思ったていたんです。ところが、いつだったか味噌汁にネギを入れようとした時にネギが1本も無かったことがあって、その時に思ったんですよ。もしも再生栽培しているのが1本でもあったら助かったなあと。

そこで、やってみたんです。4週間ほど前のことです。

根っこに近い部分を少し長めに5センチくらいの長さに切り落として、それをグラスに入れて、根っこが浸かるくらいの水を入れて、窓のところに置きました。夏場は日差しが強過ぎて問題になっていたシンクの上の北向きの窓ですが、最近は午後にわずかな時間だけ日が差し込みます。

さて、4週間が経ってどうなったかと言いますと、

見えますか?


窓辺は朝晩は気温が下がるので、その点は良くなかったかもしれませんが、日が差し込む窓というとここしか無いもんですから。


4週間前は右のような状態だったんです。思った以上の速さで成長しました。毎日少しずつ成長するネギを見るのは楽しかったですよ。

ヒョロヒョロですけど、ちゃんとネギになっています。味噌汁にいれるには十分です。

液体肥料とかそんな物はやっていません。水だけです。寒いせいか水はそんなに減らなかったですけど、根っこが浸かる程度には足しました。

ただ水につけておくだけですからね、こんなに簡単なことはありません。ネギの再生栽培はこれからも続けるつもりです。

再生できる野菜はたくさんあるそうですが、一度に使う量が多い野菜や収穫までに時間がかかる野菜はやってみる気になりません。たくさんは使わないし時々しか使うことはないけど買うと高いのがディルです。今度はディルをやってみようと思っています。


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