うちの夫が、私には一言の相談もなく、死んだ後に自分の身体をメルボルン大学医学部に献体すると決めて、その手続きを始めた話は「始める前に相談して欲しかったけど」という記事に書きましたが。
いつも診てもらっているGP(一般家庭医)のリム医師に相談に行き、夫の病歴とか治療の記録が書かれているデータベースに献体の件を記載してもらい、書類にリム医師のサインをもらって来て、登録の申し込みが完了したのは2週間ほど前のことです。
昨日、メルボルン大学から正式に献体受け入れの連絡が来ました。これで、うちの夫が死んだ時にはお葬式をしないことが確定しましたよ。献体出来ない条件がいくつかあるので、まだ100%確実ではないですけどね。
医療機関か家族がメルボルン大学に死亡したことを連絡すると、大学が遺体の搬送を手配して、費用も大学が負担して搬送を行います。家族にとっては、夫の遺体がその車に乗った時がお別れになるそうです。
何ヶ月か何年か後に全ての利用が終了した後は火葬され、家族が遺灰を引き取りに行きます。そして夫の希望通りに実家の牧場の丘の上に遺灰を撒いて木を植える予定です。
その夫ですけど、先日からクイズ番組「ザ・フロア」(The Floor)の出演準備にのめり込んでいることを話題にして来ました。繰り返しますが、出演することが決まったわけではなくて、ただ応募しただけなんですよ。
番組を制作しているテレビ局「ナイン」のウェブサイトから応募フォームを送った後、テレビ局からは何の連絡もありません。
一方、同じくウェブサイトから応募フォームを送ったドバイ在住の義妹(夫の妹)には連絡があり、スクリーンテストをしたそうです。クイズ番組に出るのにもスクリーンテストというのがあるんですね。やっぱり見た目というかテレビ映りは重要なのですよ。
スクリーンテストも今どきはオンラインでするそうです。どうやってオンラインでやったのか私は詳しいことは知りませんけど。
番組制作のコスト削減のため、シーズン1の出演者の大半が撮影が行われるオランダのアムステルダムに近い英国やヨーロッパ在住のオーストラリア人だったという話を私から聞き、またテレビ局から自分には何の連絡も来ないことで、さすがの夫も現実を悟ったようですよ。
自分にはほぼチャンスが無いと分かっても、妹の準備を助けるためにクイズの勉強方法を探しています。クイズに特化したウェブサイトや本があるんだそうです。
義妹はドバイ在住なのでアムステルダムまでの渡航費用が安くて済みますからね、出演のチャンスがあると夫は信じているのでございます。
まあとにかく、熱が冷めてくれてヤレヤレですよ。家にいる時間の全てをこれに使っていましたからね。眠っている間も夢の中でやっていたんじゃあないでしょうか。クイズの答えを寝言で言っている様子が目に見えるようだわ。