昨日は一日中ウラジミールさんのことを考えていました。昨夜も考えていたんです。昨日の記事に書きましたが、ウラジミールさんというのは、うちの夫が務めるツールショップのスタッフです。
ウラジミールさんも奥さんもタジキスタン生まれのロシア人で、ラトビアに移り住んでいらっしゃったんですが、ラトビアでは占領者であるロシア人に対する嫌悪と差別がひどかったそうです。
ソ連が崩壊してラトビアが独立を回復した後は暮らして行くのが困難になり、大きな苦労をしてオーストラリアに移民されたんです。ところが、オーストラリアに来てからはそれまで以上の苦労をされたそうなんですよ。
私達夫婦は、昨年のクリスマス前にロシア式バーベキューに招待していただいて知り合いになったんですけど、奥さんの健康問題が悪化して昨日の記事に書いたような状況になったんです。
昨日の午前10時に家族が病院に集まって医者から説明を聞くことになったということだったので私は気になっていたんですが、ウラジミールさんは通常通りに出勤したんですって。
ぎりぎりまで仕事をして、10時前に病院に行って医者の説明を聞いて、人為的な昏睡状態から覚めた奥さんの様子を確認してから仕事に戻り、職場を離れていた1時間分を残業すると言ったので、店長のうちの夫がそんなことは気にするなと言ってあげたそうです。
仕事を終えてから、ウラジミールさんはまた病院に行ったのでしょう。
奥さんは腎臓が機能していないので人工透析を始めたそうです。腎臓の問題が影響して肝臓に血栓が出来ているために肝臓も機能していないそうです。昏睡状態から覚めた奥さんは、痛みと吐き気で苦しむばかりだったそうですよ。お気の毒です。
ロシアで医者をされていたというウラジミールさんのお姉さんは、悲観的と言うか現実的と言うか、奥さんが回復して家に帰れる日が来るとは期待するなとおっしゃっているそうです。
ウラジミールさん夫婦は私と同じ世代なんです。ロシア式バーベキューに招待してくださった時の奥さんは、腰が痛いとはおっしゃっていましたが、お元気そうだったんですけどね。あれから半年ほどでこのような状態になられたわけです。
がんで闘病中のうちの夫の叔父さんも私と同じくらいの歳です。私達の友人の一人は、私よりも若いのに認知症の症状が出ていて今後が心配な状況です。
「人生は思っているよりも短い」という話はよく聞きますが、私達はそれを忘れがちですよね。いつまでも続くかのように生きている人が多いですが、私もその一人です。
昨日はウラジミールさんの奥さんのことを考えながら、自分の人生はいつ終わるか分からないんだということを再認識しました。漠然と80歳くらいまでは生きるだろうと思っていましたけど、80歳まで生きたとしてもあと15年ほどですよ。
生きている間にしたかったことをしなくちゃあいけないと思いました。
私くらいの年齢になると「バケットリスト」というものを作る人が大勢います。「バケットリスト」とは、生きているうちに自分がやりたいことや達成したいことを書き出したリストのことですけど。
以前に書いたことがありますが、いつの間にか忘れていましたよ。
「バケットリスト」に書いたことの多くが、私には経済的な理由で実現不可能だったのは覚えていますけど、それでも死ぬ時に後悔するような生き方をしていちゃあいけませんね。
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