2021年1月19日

8年ぶりに見た海とフィッシュ&チップスの店

「日曜日と月曜日の2日連続で休みをもらったからどこかに行きたい?」と夫が聞いてくれたのは、一週間ほど前のことでした。

私は「海が見えるところに行きたい」と即答しました。

その時には、夫と私の二人で1泊2日の小旅行という話になりかけたのですけど、休み2日を旅行に使ったりすると絶対に夫が疲れ果てて後が困ると心配だったので、フランクストンに行って、夫が勤めるツールショップのスタッフA君のお父さんがやっているテイクアウトの店でスブラキを買って食べようと話したのですが。

休日1日目の日曜日、夫は娘の運転の練習に付き合って半日つぶして、その後は昼寝。夕方起きてきて深夜までテレビ視聴。

月曜日は朝寝、そして遅い朝ご飯を食べた後は、また昼寝。

お出かけの件はどうなってるんだ!

ちょっと腹は立ったけど、いつものことだし、疲れているんだろうから仕方がないと、私はあきらめていたんです。先週マニックモードでテンション上がりっぱなしでしたから、そのつけが来ているだろうと思ったし、お天気も悪かったですからね。

ところが、お昼ごろになってお日様が顔を見せ、青空が広がりまして、私は思わず「ああどこかに行きたい!」と独り言を言っていたんです。

そうしたら、昼寝をしていたはずの夫が起きて来て「海を見に行こうか」と誘ってくれました。どうやら、うちの娘が「お母さんを海に連れて行ってあげなさい」と言ったようです。

夫は「どこの海に行きたいんだ」と尋ねましたが、私は海が見えるところならどこでも良かったです。そして、A君のお父さんのお店が午後3時から開いていると分かったので、お店があるフランクストンのビーチでいいよと言ったのでございます。

我が家からフランクストンまでは高速を使って30分くらいですから、そのくらいの距離なら夫も疲れないだろうと思ったのですが、夫はサーフビーチに連れて行ってくれると言いました。

サーフビーチに行って、その後でフランクストンのA君のお父さんのお店に寄ってスブラキを食べてから帰ろうという話でした。

サーフビーチというのがどこのことを言っているのか私にはよく分からなかったのですけど、夫が連れて行ってくれたのはモーニントン半島の先端でした。

メルボルンのあるポートフィリップ湾の東側を囲むような形なのがモーニントン半島で、その先端部分の端には「ネピアン砦(Fort Nepean)」の跡があるのですけど、そんな所に歩いていくような服装ではなかったので、かつて牛の検疫桟橋があったという砂浜まで歩いて行きました。


その頃にはすっかり青空が広がって気温も上がり、素晴らしい天気になっており、ポートフィリップ湾の眺めも最高でした。


ここから半島の先端を望むと、対岸のクイーンズクリフが目と鼻の先で、ポートフィリップ湾の入り口がいかに狭いかがよく分かります。下の写真でピンク色の線を描いたところがポートフィリップ湾の入口です。

潮の満ち引きに応じて、激流となる場所です。


内海であるポートフィリップ湾側の海は、非常に穏やかでした。

その後、外海であるバス海峡側にも行ってみました。夫が言っていたサーフビーチというのは、こちら側のビーチのことでした。

モーニントン半島の先端部分は細いでの、簡単に反対側に出られます。

そして、驚きましたよ、その海の波の荒々しさに。しかも強風が半端ないし、水が冷たい。


それなのに、大勢の若い子達が、女の子達はビキニで、海に入って遊んでいるんです。

遊泳禁止になっていないのが不思議なほどの強風でした。ライフガードの人達が目を光らせてましたけど。あの波の中を沖へ泳いで出ていくなんて、私には自殺行為のように見えました。

ソレントという観光客にも人気のおしゃれな街でコーヒーでも飲もうと思ったのですが、すごい人出でして、車を停める場所やカフェを探しているうちに街を通り過ぎてしまったので、コーヒーはあきらめてそのままフランクストンに向かいました。

A君のお父さんのお店ですが、フィッシュ&チップスの店です。スブラキやハンバーガー、揚げ物のセットメニューもありました。

以前に一度会ったことがあるだけですから、忙しく立ち働いているお父さんもお母さんもうちの夫には気が付かない様子でして、夫も名乗りませんからただのお客の一人という扱いだったのですが、お父さんとお母さんは時々夫をちらっと見ながら何やら話をしていました。

彼らは、ギリシャ語で「あの人(A君の)会社の人じゃない?」「以前お店に来たことがあったあの人じゃない?」と、話していたんですって。

しばらくして、お母さんの方が「あのう、もしかして、あなたはナントカショップの…」とお尋ねになりまして、それでやっと夫はマスクを取って顔を見せて挨拶をし、会話が始まったのでございました。

なんでもA君はまだ25歳で、しょっちゅうお父さんとお母さんに仕事の話をするのだそうですが、うちの夫がこう言った、ああ言ったと、よくうちの夫のことを話し、夫に全幅の信頼を寄せていることを知っているので、お父さんお母さんも夫に良い印象を持っているわけです。

夫もまた働き者で真面目に頑張るA君のことを褒め、「あなた方はいい息子さんをお持ちです」と言いましたら、「ええ私達はラッキーです、良い息子です」とおっしゃいましたので、聞いていてとても気持ちが良かったです。

お店はもう隅から隅までピッカピカで、あんなにきれいなフィッシュ&チップスのお店は見たことがないというレベルの掃除の行き届きぶりでして、私は大変感心しました。

肝心のお味の方はと言いますと、スブラキはパンが美味しくてラム肉がたっぷり入っていたのは良かったけど、ラム肉の味付けに塩をふりかけすぎで、ヨーグルトソースも塩からくて、それも血圧が心配になるレベルでして、ポテトフライとホタテのフライにもちょっと塩をふりかけすぎていましたから、「塩をし過ぎ」というのが私の評価でございます。

前回「大満足の美味しさ!」と絶賛していたうちの夫は、塩味のことはよく分からないそうです。味音痴ですからね。


さて、お疲れの夫は、運転中もあくびを連発していましたが、5時前に帰宅してすぐに居間のソファに横になったまま爆睡していました。9時頃に起きて寝室に行ってから、すぐにまたイビキをかいていましたから、本当は昼寝をして過ごしたかったんでしょう。

それでも連れて行ってくれて感謝しています。連れて行ってあげろと言ってくれた娘にも感謝していますよ。

だって、わずか5時間足らずのお出かけでしたけどね、こういう「旅行」と呼べるようなお出かけはゴールドコーストに行って以来だったんですから。ゴールドコーストに行ったのは8年以上前ですよ。

週休一日の夫ですが、毎年長期休暇はもらっていて、ハミルトン島やサンシャインコーストやバイロンベイやウィルソンズプロムなどへ、父親が旅行費用全員分全額負担の旅行を楽しんでいるんですからね。

私一人だけがどこへも行けていなかったんですから。8年以上も!


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