ああ…
メルボルン大学で3年間心理学を勉強し、昨年はスインバーン工科大学で優等学士課程を終了し、犯罪者の自傷行為に関する心理の研究をして論文を書きました。その4年間の学費は全部政府からの借金です。
博士課程の勉強もしたいのだそうですが、そのためには就労経験が必要なのだそうで、現在仕事を探しています。いろいろ応募しているようですが、仕事はまだ見つかっていません。
そんな先日のこと、
娘は、うちの夫が勤めるツールショップの別店舗のマネージャーをやっている人が、以前陸軍の兵士だったという話を聞きました。
この方は、大学で法律を勉強して弁護士になるつもりだったそうですが、どういう経緯でそうなったのか詳しくは知りませんが、陸軍に入ったのだそうです。その訓練の中で、極限の状況を経験するために4日間睡眠なしで訓練というのがあったんですって。
その話を聞いて、うちの娘は非常に興味を持ったのだそうです。「極限の状況を経験する」というのが寝ても覚めても頭から離れなかったんですって。
そんなことが頭から離れなくなったりするんですか…
この方は、これまでに6回も海外の紛争地域に派遣されていて、爆弾で片方の耳が聞こえなくなったことと過酷な勤務で身体を悪くしたために除隊し、その後救急隊員になるトレーニングを受けることを考えたものの、結婚して子供さんが生まれたのをきっかけに、もっと家族と一緒にいられて普通の暮らしができる仕事というのを希望し、家から近いツールショップに勤めることにしたという方です。
能力の高い人ですから、すぐにマネージャー職に抜擢されましたが、うちの夫は会社の上の人に「この人を一つの店のマネージャーにしておくのはもったいない」と、別のポジションを勧めているそうです。
それはともかく、
うちの娘は、犯罪者の心理を研究したくらいですから警察に勤めることを考えていたそうですが、軍隊でも心理学のスペシャリストが必要だということと、オーストラリア国防軍に採用されると軍から給料をもらいながら博士課程の勉強ができることに強く惹かれたんですって。
それで、先日、この方に軍隊の仕事について話を聞きに行きました。軍隊での仕事について調べるていくうちにどんどん関心が深まり、現在結構真剣に検討しています。武器を持って任務に当たる兵士になるのではなく、兵士をサポートする仕事です。
紛争地域に派遣されても、危険な現場に出ることはなく基地の中で勤務するんでしょうし、オーストラリア軍の基地が攻撃されたというのは聞いたことがないですから、基地の中は安全なのでしょう。
選考は一年以上を要するそうで、ありとあらゆるテストが繰り返し行われます。身体能力を試す体力テストもあり、心理学者達にはこれがハードルが高いそうです。
問題は、本人の不安障害がまだすっかり良くなっていないということでして、先週から再びカウンセリングを受け始めました。それに最近は運動をしていませんから、体力をつけるための運動も始めました。
警察にしろ軍隊にしろ、私が若い頃には考えもしなかったような分野での仕事を考えている娘ですが、本人がやりたいと思うなら、何事も挑戦すればいいと思うお母さんです。
でも、正直言って驚きました。
軍隊とは…
0 件のコメント:
コメントを投稿