2020年8月19日

息子が作ってくれたお粥

月曜日の夜、突然病気になりました。

夜中に吐き気と激しい腹痛で目が覚めて、寒いバスルームの冷たいタイルの上で1時間近くも大汗をかいて痛みに耐え、再び動けるようになった頃にはヘトヘトで、身体は冷え切っていました。

汗で濡れた服を着替える体力も気力もないので、そのままベッドに潜り込みました。

吐き気と腹痛は少しましになったとは言えずっと続き、朝が来た頃には異常な寒さを感じましたから熱が出ていると分かりました。

お腹の調子が悪いときはホットウォーターボトルを抱えて休むのが一番です。おまけに寒くてたまらないんですから。しかし、ホットウォーターボトルを準備しに行く体力も気力もないのでして。

携帯電話で息子と娘にヘルプを頼みました。

娘は大学のオンライン講義中。まだ寝ていた息子がホットウォーターボトルを準備してくれました。

「沸騰したお湯を入れた?」
「いや水道から出るお湯」
「沸騰したお湯にして…」

色々なことを知らない息子です。

お昼ごろにお水が欲しくなりました。リンゴも食べたくなりました。

再び携帯電話でメッセージを送りましたら、息子が我が家で最も大きな(高さのある)グラスになみなみ水を入れて持ってきてくれました。

「グラスがでかすぎて飲みにくいから小さいのにして!」
「それにリンゴもお願い」

今度は小さいグラスに入れた水とスライスしたリンゴを持ってきてくれました。リンゴを入れた皿が大き過ぎてベッドサイドテーブルに置くのに困りました。「もっと小さいお皿に入れて!」と言おうとしてやめました。

夕方頃まで寝続けて少し良くなり、お腹が空いてきました。病気の時に食べたくなるのはお粥です。私のレシピサイトには、こういう時のためにお粥の作り方も載せています。

娘は父親と映画鑑賞中だったので、息子にお粥を作ってくれと頼みました。

しばらくしたらシリアルボウル(小さめの丼の大きさ)になみなみ一杯のお粥を持ってきてくれました。

「こんなにたくさん食べられない」
「残せばいいよ」

息子が初めて作ってくれたお粥は、塩味がなく、混ぜくりすぎて糊のようにネットリしていましたが、ご飯の味がしみじみと美味しかったです。

梅干しがあればなあ、大根おろしにちりめんじゃこをかけたのとかがあればなあ、せめてキュウリのぬか漬けとかがあればなあ、などと食べられないもののことを考えながら、糊のようなお粥だけを食べました。

8時頃に息子がボウルを片付けに来てくれた時には、お粥は全て平らげていました。

「お母さん全部食べちゃったわ、ありがとうね」
「そりゃよかった」

病気になって息子の世話になったのは初めてでした。

息子が作れるお料理、焼き飯とカレーライスとインスタントラーメンとそぼろご飯のレパートリーに「お粥」が加わりましたね。

今朝は熱も下がり、こうしてブログを書いたりできています。新型コロナ検査には行かなくても良いようです。


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