ゴールワスプ(Gall Wasp)と呼ばれるハチに卵を植え付けられて、枝がデコボコになってしまったのです。こういうのを虫こぶと呼ぶらしいです。
見たことも聞いたこともなかったゴールワスプ。
これが大問題なんですって!
こぶができた(卵を植え付けられた)枝を見つけたら、即刻切り取って適切に処分する必要があるそうです。
柑橘系の木の枝に卵を植え付けるゴールワスプは、オーストラリアでは多くの人が裏庭に植えているレモンやオレンジの木の枝に卵を産み付けますが、ミカンでもグレープフルーツでも金柑でもライムでも、柑橘系の木ならどれでも被害を受ける可能性があります。
卵を産み付けられた枝はデコボコに膨らんで特徴的な外観を呈しますので、すぐに分かります。こういうこぶです。
一匹のハチが100個くらいの卵を植え付けるそうですから、デコボコになった枝を放置していると被害はどんどん拡大します。
卵を植え付けられた木は、徐々に実を付けなくなるそうです。
問題なのは、ゴールワスプ(Gall Wasp)は自分の家のレモンの木だけにとどまらないということです。風にのってどんどん広がり、果樹農園の木に影響が及ぶと大きな経済被害が出ます。
ですからね、柑橘系の木を植えている人は、定期的に木の枝の状態を点検し、コブができた枝を見つけたら即刻切り取って適切に処理することは、社会に対する義務なんですよ。
最善の処理方法は、熱処理です。(最新の処理方法は下記の青字部分をお読みください。)
切り取ったコブの部分を黒いゴミ袋に入れて、暑い直射日光の下に4週間ほど放置します。
もちろん、燃やすという方法もありますが、屋外で木を燃やすには許可が必要な場合があります。
マルチャーで細かく粉砕するという方法もあるそうですが、それで卵や幼虫が全部死ぬんでしょうか。ちょっと心配です。
地下1メートルの深さに埋めるという方法もあります。
裏庭に植えている柑橘系の木は、大きくなり過ぎるとこうした点検や処理が困難になりますので、大きくしないように注意する必要があります。手が届く大きさに維持すれば、実を取るのも楽ですし、鳥害防止のネットを被せるのも容易です。
さて、
ゴールワスプ(Gall Wasp)のせいで枝を切り落とした後、かなり回復して来ていたレモンの木ですが、その後再びほとんどの枝がゴールワスプにやられてデコボコになってしまいました。もう一度枝を切り落としてもおそらくもうダメだろうと家族の意見が一致しまして、先日夫が根っこから抜いてしまいました。
2本目のレモンの木も(上の写真)昨年植えたライムの木も、次々にデコボコができるので、その都度枝を切り落としているために大きくなっていません、というか大きくなれません。レモンの方はもうダメだろうと思います。
柑橘系の木をお持ちの貴方、今すぐに点検してください。
ゴールワスプにやられた枝は切り落とすしか無いという話でしたが、現在は別の方法が推奨されています。
卵を植え付けられてデコボコがができた場合、その膨らんでコブになった部分をナイフや野菜の皮むき器などを使って削り、内部を露出させると幼虫が死ぬんだそうです。
ABC放送の「ガーデニング・オーストラリア」という番組で紹介していました。
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